LEVELZERO

ジャンマル

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 ぶおおおおおお。鳴り響くサイレン。鳴りやむサイレン。しかし、こちらに人影はない。それどころか、静まり返っていた。
 作戦失敗。それにふさわしい戦果だった。

「やられた!?」
「向こう側も何もないそうです!!」
「どういうことだ……?」
「罠……ですかね?」
「分からない」

 罠かもしれない。何となく、そんな気がしていた。しかし、両方で反応がなかった。それは、もしかしたら――憑がそう仕向けたのかもしれない。そうかけてみることにした。そうかけてみるしかなかった。そうかけてみたかった。少年は、掛けるしかできなかった。決定的な打撃を与えることが出来なかったから。決定的な何かに掛けていたから。

「取りあえず合流地点まで行こう」
「そうですね……」
『始裂さん』
「ああ。罠かもしれないが、叩くなら今だ。行くぞ、合流地点まで」
『了解です』

 二人は合流地点を目指して走った。叩くなら今。そんな気がして。

『こちら到着しました』
「ああ。こっちも今着くところだ」
『目の前に……総統の部屋が……』
「ほんとか!?」

 すべてが想定外のことだらけだった。敵も現れず、事前に手に入れた地図も役に立たず。作戦は失敗を迎えかけていた。しかし――

「憑なら声でわかる。送ってくれ」
『え!?』
「頼む!」
『わ、わかりました……』

 そして、終木神は総統の部屋へ。始裂は、合流地点へ。それぞれが向かっていた。そしてそれを――あざ笑うかのように、弓越憑はその場に存在していた。
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