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ニ十節/秘密のそれ
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「そこ違う! こここうしないと……」
普段とは違いかなり厳しい指導をする浅霧さん。だけどそれだけ真剣だということがひしひしと伝わってくる。それはお好み焼きの作り方の徹底指導というシチュエーションなのが少し惜しい気もするけれど、彼女の教え方は丁寧で一つ一つの工程がしっかり頭に入ってくる。より鮮明にくっきりと浮かび上がるその作り方の工程は不思議と次にこうすればいいということがわかってきた。勝手に手が動いたのだ。すらすらと進んでいくそれはまるで職人の技伝授そのもので……
「ちがーう!! それじゃあただのお好み焼きだよ!!」
「ええ!?」
わからない……! その基準がわからない。きっと自分の中にあるモダン焼きに限りなく近いものを完成させているはずだった。だけど……彼女はそれはお好み焼き、だと。彼女の作ったものと僕の作ったもの。当然同じレシピと作り方で違うもののはずがない。だけど――違うと言い放つ彼女は重い腰を上げると息を大きく吸い、そして叫んだ。
「愛が足りなあああああい!!」
「え、ええ……? なんだよそれ」
料理は愛。スパイスは愛。お客さん一人一人に食べてもらうんだから愛が伝わらないとダメ!! と完全女子のお菓子作りの思考みたくなっていた……!!! でも彼女なりになにか考えているんだ、そう思っている部分もあってまだ続ける。そう答えてしまう自分もいた。
普段とは違いかなり厳しい指導をする浅霧さん。だけどそれだけ真剣だということがひしひしと伝わってくる。それはお好み焼きの作り方の徹底指導というシチュエーションなのが少し惜しい気もするけれど、彼女の教え方は丁寧で一つ一つの工程がしっかり頭に入ってくる。より鮮明にくっきりと浮かび上がるその作り方の工程は不思議と次にこうすればいいということがわかってきた。勝手に手が動いたのだ。すらすらと進んでいくそれはまるで職人の技伝授そのもので……
「ちがーう!! それじゃあただのお好み焼きだよ!!」
「ええ!?」
わからない……! その基準がわからない。きっと自分の中にあるモダン焼きに限りなく近いものを完成させているはずだった。だけど……彼女はそれはお好み焼き、だと。彼女の作ったものと僕の作ったもの。当然同じレシピと作り方で違うもののはずがない。だけど――違うと言い放つ彼女は重い腰を上げると息を大きく吸い、そして叫んだ。
「愛が足りなあああああい!!」
「え、ええ……? なんだよそれ」
料理は愛。スパイスは愛。お客さん一人一人に食べてもらうんだから愛が伝わらないとダメ!! と完全女子のお菓子作りの思考みたくなっていた……!!! でも彼女なりになにか考えているんだ、そう思っている部分もあってまだ続ける。そう答えてしまう自分もいた。
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