昴の輝く空の下で

共通ルート

二十九節/二人で

 準備期間なのですぐさま出し物の準備に入った。そこに入るまでの入りも鮮やかで、まるで最初から何をやるかわかっていたかのようだった。ソフィさんや淺霧さんはそれぞれ担当の場所を手伝っているが、僕は何故かハブれてしまっていた。しばらく手伝うものがないからその辺で空気でも吸っててくれ、としまいには言われてしまう。やることが無い、というのはそれだけでショックなのだけど結構厳しめな口調で何もするなと言われてしまったので精神的他も結構ダメージを貰ってしまった……
 と言うより、何故ダメなのだろうか？ 理由すら教えてくれなかったけどやる事やったらこっちも手伝え、と言われてしまう……やることって果たしてなんだっただろうか？ 身に覚えもないし文化祭の準備以外にやること……ダメだ、思いつかない。

「あら、あなたも？」

 と、すぐ近くで声がしたのは冴城さんだった。どうやら彼女も準備からハブられたらしい。しかも同じ理由で。一体何をやれというのか。僕達二人は頭を抱えていたのだが……

「もしかして、ケリつけろって事とか？」
「え？」

 それはこの前の告白のこと……だろうか？ いやでもあれは文化祭の時と決めているし。それを周りも知っているはずだからそれはないと思った。