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四十七節/それはきっと現実で
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彼女の記憶を頼りにいろいろと話を聞いていくうちに彼女が約束をした子である、ということに確証を持ち始めていた。そして彼女は僕に巡り合うためにここに転校してきたと。約束――それは12年前も昔のこと。当時まだ年増もいかない僕は一人の少女に初めて恋をした。その少女は夏の初めに海外に親の仕事で移住しなければいけないとそう聞かされた時は寂しかったし辛かった。そんなとき……彼女が昴星。つまりプレイアデスの星たちが特に輝く日にはきっと願いはかなうよ、そういったのだ。毎年夏の中ごろになると特に輝きを増すその星に己の願いを載せるのだと。
そして――その約束はそんな星の特に輝く日だった。僕は彼女に行ったんだ。いつかまた再開した時、僕たちはお互いの気持ちを伝えよう、と……まあ、当時の小さいころなんだからそんな約束何も考えずにしたんだろうけれど。何より彼女は……事故で記憶を失った。もう叶うことのない約束として思っておくしかないと思っていた。
だけど彼女は思い出した。あの日の約束は何なのか、というところまでは思い出していないようだけれど。
「約束、話してもいいけど僕は先にやらないといけないことがある」
「冴城さん?」
「うん」
彼女は何かを察しているのか潔くこの場は僕に譲ってくれた。そんな彼女のためにも、冴城さんとはきっちりと話をしないといけないと思った。
そして――その約束はそんな星の特に輝く日だった。僕は彼女に行ったんだ。いつかまた再開した時、僕たちはお互いの気持ちを伝えよう、と……まあ、当時の小さいころなんだからそんな約束何も考えずにしたんだろうけれど。何より彼女は……事故で記憶を失った。もう叶うことのない約束として思っておくしかないと思っていた。
だけど彼女は思い出した。あの日の約束は何なのか、というところまでは思い出していないようだけれど。
「約束、話してもいいけど僕は先にやらないといけないことがある」
「冴城さん?」
「うん」
彼女は何かを察しているのか潔くこの場は僕に譲ってくれた。そんな彼女のためにも、冴城さんとはきっちりと話をしないといけないと思った。
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