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勇者覚醒
誘拐犯はK
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木山春斗。それが僕の上司らしい。だが、何か聞き覚えがある。なんだろうか?
この違和感は……どこかで感じたことがある。この、安心感はいったい……?
「どうしたんです? 早くいきましょう? お姉ちゃんのお見舞いに」
「う、うん。今支度するから待ってて」
後で、後でまた思い出すかもしれない。……思い出してはいけないものの気もしてきたが。だから、今は考えるのはやめよう。僕たちは、病院へ急いだ。――
―――同時刻―――
「あ? 何さ。あんた。え? 木山春斗? 誰だそれ? あ? 知らねえよ」
黒フードの女に、電話を掛けたのは、ボスなのだろうか。
「ったく……何だってんだよ……」
「あ? また電話? なんだってんだよ……こんな時に」
『君は、七瀬夢実だね?』
「あ? 誰だあんた……」
「!……分かった」
―――
「美雨さん? 入るよ?」
返事はない。おそらく、寝ているのだろう。
「あれ? おかしいですね」
「何がだい?」
「この時間なら、いつもは起きてる時間らしいんですけど……」
「え……?」
よからぬ展開を考えた。もしかすると、何かあるかもしれない。そう考えると、
とっさにドアに手が行った。ドアを開いたら―――
「い、いない!?」
「ど、ど、ど、どうなってるんですかぁ!?」
それは僕のセリフだ。一体なんで居ないんだ。
それを僕が思うと同時に、後ろで足音がした気がした。瞬時に振り替える。
「誰だ!」
そこには誰もいなかった。気のせいだろうか? 気のせいか……そう、思いたかった。そこに居たのは――黒フードの女。確かに、あいつがそこに居た。
「なんだよ。先客がいたのかよ」
「お、お前は……!」
「なんだよ。あたしが居ちゃいけないのか?」
どういう風の吹き回しだ? 美雨さんを殺しかけた張本人が病院に見舞いに?
そんな馬鹿な話があるのか? ……でも、元コンビだったとは聞いた。だから、その気持ちもわからなくもない。だけど、わざわざ殺し掛けた相手のお見舞いに来るだろうか?
「……あいつを殺しかけたのはあたしの手違いだ」
「何をいまさら……」
そうだ、いまさら何を言っているんだ。いまさら言ったって……
「彼女が敵っていう情報をもらったんだよ……」
「誰にだ」
「確か……『K』って名乗ってたっけな?」
K? 一体何のことだ? まさか……木山のKか? そんなはずないか……そんなはずないと思いたかった。
「とりあえず、どうあれここは病院だ。さすがにあたしも病院でやりあう気はないよ」
「……分かったよ」
とりあえず、病院に居る間は平気だろう……病院に居る間は。
そして、向こうから僕の名前を呼び、電話です。と、叫んでいる晴ちゃんの声がした。とりあえず、晴ちゃんの方へ向かった―――
「伊勢谷さん、あなた宛てに電話です」
「僕宛の電話……?」
友達から? ありえないな。なぜなら、僕に友達は居ないからね!!……虚しさだけが残った。ボッチって辛い。そんなことを考えながら、受話器を晴ちゃんから受け取った。
「はい。もしもし?」
『ああ、君が伊勢谷信二かい?』
誰だ? だけどこの声どこかで――
「そ、そうだけど……」
『花沢美雨はこちらで預かっているよ』
「は……?」
言ってる意味がすぐには理解できなかったが、美雨さんが危険だっていうことはわかった。ん? どういう理屈だ? そんなことはどうでもいい。
『返してほしいかい? そうだろうねぇ……返してほしかったら今から言うことを今から3日の間にやるんだ』
「……で、そのやってほしい事って?」
誘拐犯だ。確信した。これは、勇者の案件じゃなくて、お巡りさんの案件だ。
僕は今すぐにでも、お巡りさん!こいつです! と言ってもよかった。だが、次の言葉は一瞬でそんな僕の頭のお花畑(笑)を踏みにじった。
『じゃあ、条件を言うよ? 木山春斗を殺せ』
「は、はい……?」
『木山春斗を殺せ』
何を言っているんだ? こいつは。頭おかしいキチガイか?
「なんでだ」
『人を殺す理由なんて聞いても面白くないだろう?』
電話越しでもわかる殺意だった。こいつ……放っておいたら危険だ……! こいつを止めなければいけない。美雨さんの為にも、ボスの為にも。
「それは無理だ」
『あっそ。じゃあ、ここに居るお前の大事な仲間殺すけど仕方ないよね?』
「や、やめろ!!」
『じゃあ、やるしかないよね』
選択を強いられている……と、言うか、半強制的だ。人殺し。そんなこと僕にはできない……
「……3日以内だな?」
『そうだ。それを過ぎたら問答無用でこの女を殺す』
「……分かった」
そう言い残し、電話をかけてきた男は電話を切った。だけれど、その条件は飲めない……どうにか、どうにかして助けないと。
「一体なんだったんだ……」
「でも、いいんですか? ボスを殺すなんて約束しちゃって……」
「何とかするさ。何しろ、後3日あるんだからね」
「そう……ですね」
妹的に、姉がさらわれるなんて辛いだろう。なんでこんな急に……? なんでこんなタイミングで犯人は犯行に及んだんだ?
「あんた、それ人殺しの依頼?」
「そ、そうだけど……」
「なら、あたしにやらせてよ。多分、電話の相手はミスターKだろうし」
「え……?」
確かに、彼女の腕なら殺せるのは確かだろう。だが、殺しちゃいけない。つまり、彼女要らない子。
「別に殺しはしないさ。あんたらのボスも、仲間さんも助けてやるよ」
「なんだかなぁ……」
や、優しい……明らかに優しい。手の込んだツンデレか? 新手のツンデレなのか!? なんて今はぼけてる時間はないんだ。許してほしい。しかし、自分に命令を与えた人間を殺すつもりなのか?
「でも、両方助けるってどうやって……」
「さあ……? だけど、ミスターKなら問答無用で殺す。あたしに、嘘の情報を与えたんだからね。許せない」
なんもないんかい! まさか、彼女も美雨さんと同じタイプですか? そうなんですか? というか、問答無用で殺すって……策はないのにどう殺すんだ。
「まあいいや。あんたらとしばらく一緒にさせてよ」
「しばらくっていつまでだ?」
「この件が終わるまでさ」
確かに、彼女ほど頼もしい奴は居ないだろう。
だが、あんなことがあったんだ。信用できるわけがない。
「安心しなよ。別にあんたらが寝てる間に首を切って殺すなんてしないさ」
いや、そんな具体的なことを言われたら余計に心配できない。むしろそんなことやろうとしてたのかよ。怖すぎんだろ。
「伊勢谷さん、今は彼女を信じるしか他に手はないと思います」
「で、でも……」
「私は別に平気です!」
そう、笑顔で言ってるが、本当のところは嫌なんだろうなぁ……だが、彼女の言うとおりだ。今は彼女を信用する以外に手なんて無い。少し酷だが、彼女以外に今回の適性者は居ないだろう。内容的にな。
「分かった……でも、殺すなよ? 絶対に、殺すなよ?」
「あー、そのノリ知ってるよ。殺せって事でしょ?」
「違う! 殺すな!」
そんなノリ求めてないよ! 怖いよ!
果たして、こんな調子で大丈夫なのだろうか?
心配過ぎる。というか、この女自体心配過ぎる。七瀬夢実……なんて恐ろしい奴なんだっ……!
この違和感は……どこかで感じたことがある。この、安心感はいったい……?
「どうしたんです? 早くいきましょう? お姉ちゃんのお見舞いに」
「う、うん。今支度するから待ってて」
後で、後でまた思い出すかもしれない。……思い出してはいけないものの気もしてきたが。だから、今は考えるのはやめよう。僕たちは、病院へ急いだ。――
―――同時刻―――
「あ? 何さ。あんた。え? 木山春斗? 誰だそれ? あ? 知らねえよ」
黒フードの女に、電話を掛けたのは、ボスなのだろうか。
「ったく……何だってんだよ……」
「あ? また電話? なんだってんだよ……こんな時に」
『君は、七瀬夢実だね?』
「あ? 誰だあんた……」
「!……分かった」
―――
「美雨さん? 入るよ?」
返事はない。おそらく、寝ているのだろう。
「あれ? おかしいですね」
「何がだい?」
「この時間なら、いつもは起きてる時間らしいんですけど……」
「え……?」
よからぬ展開を考えた。もしかすると、何かあるかもしれない。そう考えると、
とっさにドアに手が行った。ドアを開いたら―――
「い、いない!?」
「ど、ど、ど、どうなってるんですかぁ!?」
それは僕のセリフだ。一体なんで居ないんだ。
それを僕が思うと同時に、後ろで足音がした気がした。瞬時に振り替える。
「誰だ!」
そこには誰もいなかった。気のせいだろうか? 気のせいか……そう、思いたかった。そこに居たのは――黒フードの女。確かに、あいつがそこに居た。
「なんだよ。先客がいたのかよ」
「お、お前は……!」
「なんだよ。あたしが居ちゃいけないのか?」
どういう風の吹き回しだ? 美雨さんを殺しかけた張本人が病院に見舞いに?
そんな馬鹿な話があるのか? ……でも、元コンビだったとは聞いた。だから、その気持ちもわからなくもない。だけど、わざわざ殺し掛けた相手のお見舞いに来るだろうか?
「……あいつを殺しかけたのはあたしの手違いだ」
「何をいまさら……」
そうだ、いまさら何を言っているんだ。いまさら言ったって……
「彼女が敵っていう情報をもらったんだよ……」
「誰にだ」
「確か……『K』って名乗ってたっけな?」
K? 一体何のことだ? まさか……木山のKか? そんなはずないか……そんなはずないと思いたかった。
「とりあえず、どうあれここは病院だ。さすがにあたしも病院でやりあう気はないよ」
「……分かったよ」
とりあえず、病院に居る間は平気だろう……病院に居る間は。
そして、向こうから僕の名前を呼び、電話です。と、叫んでいる晴ちゃんの声がした。とりあえず、晴ちゃんの方へ向かった―――
「伊勢谷さん、あなた宛てに電話です」
「僕宛の電話……?」
友達から? ありえないな。なぜなら、僕に友達は居ないからね!!……虚しさだけが残った。ボッチって辛い。そんなことを考えながら、受話器を晴ちゃんから受け取った。
「はい。もしもし?」
『ああ、君が伊勢谷信二かい?』
誰だ? だけどこの声どこかで――
「そ、そうだけど……」
『花沢美雨はこちらで預かっているよ』
「は……?」
言ってる意味がすぐには理解できなかったが、美雨さんが危険だっていうことはわかった。ん? どういう理屈だ? そんなことはどうでもいい。
『返してほしいかい? そうだろうねぇ……返してほしかったら今から言うことを今から3日の間にやるんだ』
「……で、そのやってほしい事って?」
誘拐犯だ。確信した。これは、勇者の案件じゃなくて、お巡りさんの案件だ。
僕は今すぐにでも、お巡りさん!こいつです! と言ってもよかった。だが、次の言葉は一瞬でそんな僕の頭のお花畑(笑)を踏みにじった。
『じゃあ、条件を言うよ? 木山春斗を殺せ』
「は、はい……?」
『木山春斗を殺せ』
何を言っているんだ? こいつは。頭おかしいキチガイか?
「なんでだ」
『人を殺す理由なんて聞いても面白くないだろう?』
電話越しでもわかる殺意だった。こいつ……放っておいたら危険だ……! こいつを止めなければいけない。美雨さんの為にも、ボスの為にも。
「それは無理だ」
『あっそ。じゃあ、ここに居るお前の大事な仲間殺すけど仕方ないよね?』
「や、やめろ!!」
『じゃあ、やるしかないよね』
選択を強いられている……と、言うか、半強制的だ。人殺し。そんなこと僕にはできない……
「……3日以内だな?」
『そうだ。それを過ぎたら問答無用でこの女を殺す』
「……分かった」
そう言い残し、電話をかけてきた男は電話を切った。だけれど、その条件は飲めない……どうにか、どうにかして助けないと。
「一体なんだったんだ……」
「でも、いいんですか? ボスを殺すなんて約束しちゃって……」
「何とかするさ。何しろ、後3日あるんだからね」
「そう……ですね」
妹的に、姉がさらわれるなんて辛いだろう。なんでこんな急に……? なんでこんなタイミングで犯人は犯行に及んだんだ?
「あんた、それ人殺しの依頼?」
「そ、そうだけど……」
「なら、あたしにやらせてよ。多分、電話の相手はミスターKだろうし」
「え……?」
確かに、彼女の腕なら殺せるのは確かだろう。だが、殺しちゃいけない。つまり、彼女要らない子。
「別に殺しはしないさ。あんたらのボスも、仲間さんも助けてやるよ」
「なんだかなぁ……」
や、優しい……明らかに優しい。手の込んだツンデレか? 新手のツンデレなのか!? なんて今はぼけてる時間はないんだ。許してほしい。しかし、自分に命令を与えた人間を殺すつもりなのか?
「でも、両方助けるってどうやって……」
「さあ……? だけど、ミスターKなら問答無用で殺す。あたしに、嘘の情報を与えたんだからね。許せない」
なんもないんかい! まさか、彼女も美雨さんと同じタイプですか? そうなんですか? というか、問答無用で殺すって……策はないのにどう殺すんだ。
「まあいいや。あんたらとしばらく一緒にさせてよ」
「しばらくっていつまでだ?」
「この件が終わるまでさ」
確かに、彼女ほど頼もしい奴は居ないだろう。
だが、あんなことがあったんだ。信用できるわけがない。
「安心しなよ。別にあんたらが寝てる間に首を切って殺すなんてしないさ」
いや、そんな具体的なことを言われたら余計に心配できない。むしろそんなことやろうとしてたのかよ。怖すぎんだろ。
「伊勢谷さん、今は彼女を信じるしか他に手はないと思います」
「で、でも……」
「私は別に平気です!」
そう、笑顔で言ってるが、本当のところは嫌なんだろうなぁ……だが、彼女の言うとおりだ。今は彼女を信用する以外に手なんて無い。少し酷だが、彼女以外に今回の適性者は居ないだろう。内容的にな。
「分かった……でも、殺すなよ? 絶対に、殺すなよ?」
「あー、そのノリ知ってるよ。殺せって事でしょ?」
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