Really? ハミングプロジェクト

ジャンマル

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2部 再起編

Project.31 ドン底のアイドル

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 私たちのパフォーマンスする曲は色々な曲を作ってきたスカイディンギルの1番人気......とかではなく今の浅篠さんに向けて1から十六夜君と網谷君が作っていた新曲だ。この曲は浅篠さんのためだけに使った私たちの最初の曲。それを思い出してもらうための曲であり表に出ることは無い今日限りの曲だ。
 そしてこれを受け取って浅篠さんがまたアイドルを目指したいと思ってくれる。それが何よりのご褒美だし私達はそう言って貰えるようにたった1時間しかない調整の時間を全力で調整することにした。もちろん無茶だとか無謀かもしれないってのはある。なにしろ新曲で、半年以上ぶりのこのメンバーでのパフォーマンス。合わせる方が難易度が高い程だ。

 しかし......浅篠さんが求めていたのはそういうことが出来てしまう浅篠さんについて行けるメンバーであったし今の私達は浅篠さんを目立たせて、そして復活させるためだけに心がひとつになっている。あの時よりむしろ「完璧」に近いのだ。
 パフォーマンスは浅篠さんが事件から1週間ほどまでは考えていたが決して表に出なかった秘密のダンスパート。というファイルにあったダンスだ。こっそり見てしまったのは悪いとはみんな思っているけど彼女の使っていたダンスパートは途中までの中途半端なものであり残りの部分を私たちで完成させたものを彼女の前で披露する。

「違う、そこはこうだ!」
「んー、でもこの方が良くない?」

 久しぶりのダンスで私と十六夜君は少しぎこちない部分が目立っており、そこに網谷君が今の私たちでも出来るパフォーマンスを考えてくれた。あの時は浅篠さんのあれこれという指示だったりで動いていた私たちがそれぞれで補完しあい彼女の考えを想像し、反映させていく。

「さて、スカイディンギルとしては解散しましたがどうしますか?」
「それを付けて完成か」
「それならあいつが考えてた名前にしないか?」

 浅篠さんが考えていたもの。それはきっとずっとずっと考えていたもの。私たちと出会うよりも前。アイドルを目指し始めていた頃に考えたものなのだろう。随分もとボロボロなノートだったし。

「......ハミングプロジェクト」
「いいじゃん。決まりだな」

 私たちのアイドル活動は......今日。ここで再開される。
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