夏の終わりの残骸

ジャンマル

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夏の終わりには出会いがある

吉報か。

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 電話の相手は店長でバックれたことに関しては何も言わずとりあえず店のことで話があるからと呼び出された。店側としてはサボったことに関して言及しないのはダメだろうけど恐らくそれについて無視してでも大事な要件なんだろう。家をすぐに出てバイト先にまるで流れ作業のように向かう。もう何ヶ月も同じことを繰り返してきて、ついには機械のような感覚に陥ったこともある。それほどなまでにバイトというものが無ければ何も手につかないくらい虚無感が胸の底を締めていた。

「やめさせられるかなぁ......」

 そんな小言を吐きながらバイト先の従業員用の部屋のドアノブに手をかけると、いつもはこれでとかと言うほど厳重に閉まっているはずの鍵があっさりと空いてしまった。しかし電気がついている様子もなく誰かいる気配もない。閉め忘れ、だろうか......?

「えっと......待ってろって言われたから待ってていいんだよな......?」

 扉が空いているとは思ってもいなかったので扉の前で店長が来るまで待っているつもりだったのだがその必要も無いらしくくらい部屋の中を何も無いとわかっていつつ見回すと、机に書き置きがあることに気づいた。少し回りくどい方法で呼び出されたのか。と思ったが手紙の主はどうやら店長では無いらしい。

「店長急病につき代わりの人を向かわせます。」
 
 どうやらバイトリーダーさんが置いていったものらしい。とはいえ呼び出しておいて病欠とは......そんな愚痴を口に出してしまっていたのだろうか? ふと事務室の奥の扉が空いていることに気づくと自然と足がそこに向かっていた。

「音がする?」

 誰もいないはず。バイトリーダーさんか? 俺が事務室の奥の部屋が空いていることに気づくと同時にまるで待っていたと言わんばかりに電気がつく。まるで怪奇現象かとも思ったが人間の探究心は時には恐怖を恐れないらしい......
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