引きこもりの僕がある日突然勇者になった理由。ファイナル

ジャンマル

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木山春斗の勇者録/花沢美雨の勇者録

勇者録2

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「勝ったぞおおおおお!」
「いや、早まるな!!」
「え?」

 ズドドン。
 変な音がする。

「な、何の音だ?」
「さ、さあ……」
「あれだ!」

 超能力の音だった。

「猛能力開発がここまで……」
「やばいな。どうする?」
「ケビンに超能力付与は出来ないのか?」
「うーん。わからん」

 試しにやってみろ。と、言うからやってみる。どうなっても知らないぞ!

「心身弾――モード・ドリーム」

 モード・ドリーム。人の夢を具現化する形態――というか、状態だ。何の超能力にするか。そこが問題だった。

「んー……別になんでもよくね?」
「そ、そんな事言われても……じゃあ、パイロキネシス?」
「おう。なんでもこいや」

 そう言って――

「心身弾!」
「うおっ」

 多分今まで感じたこともない衝撃がケビンを襲っているはずだ。今までこんな事したことすらなかったんだから。それだけに衝撃もでかいだろう。だけど――むしろケビンは喜んでいた。やっとか。というような口ぶりでこちらをみる。

「すげえな……試しに火を噴いてみるわ」
「う、うん」

 火を噴く――実際に炎が出た。そして、炎をまとってケビンが突撃する。

「ちょ――」
「うおおおおおおおお!」

 すごい勢いで突撃する……

「す、すげえ……」
「ひょええええええええええええええええ!」

 見てない人には何が何だかわからないだろうが、今、一人の男がここでアホなくらいはしゃいでます。

「いいぞ――――!!!」
「お、おう……」

 ……どこで、道を踏み違えたかな……

「おっと、電話だ」
『ボス―! 何やってるんですか!』
「ごめんごめん」
『もうお姉ちゃん達、三国さん呼んで第三包囲網まで突破しちゃいましたよー!』
「じゃあ、僕達もやるか、ケビン」

 半蔵を呼ぶ。そして――

―――

――

 終わった。無事に殲滅完了した。まあ、大半ははしゃぎ過ぎた女子軍のせいなのだが……被害総額、すごいんじゃないかな……

 ブラック企業潰しはこうやって、被害を出しまくって倒産寸前まで追いやり、無理やり給料を出させたりとかなんとか。とりあえず――うちが一番ブラックなのは確かだ。
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