引きこもりの僕がある日突然勇者になった理由。ファイナル

ジャンマル

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花園圭/helen√

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 特務機関next。勇者育成協会、通称・YIK。そこから派生された日本直属の特殊機関である。任務は様々な謎の解明。様々な事件の解決……などなど、日本を裏からサポートしている超凄い特務機関である。そんな特務機関は現在任務でアメリカへと来ていた。理由はいろいろあるのだが……

「へレーン!」
「何?」
「これ」
「なにこれ?」
「今回の任務が書いてある」
「あのね。圭――」
「さあ、仕事だ仕事!」

 next現リーダーにしてYIK限所長・花園圭。仕事に熱心なのはいいが、たまには休んでほしい。それはみんなの願い……なにより、私の願いだった。
 nextは過去に一度、天使大戦と呼ばれる天使同士の争いから、YIKの英雄、伊勢谷慎二を救い出した。その英雄を助けたのが花園圭である。
 しかし――彼はその日から一度も休んではいなかった。そう、一度も。これは相当な仕事量である。しかし彼はこの仕事は生きがいだから、と。続けた。それがどんなに苦痛なことかわかっていながら。

「ねえ、圭ってば」
「ん?」
「そろそろ……休もうよ」
「何言ってんだよ、ヘレン。まだ始めたばっかじゃん」
「そうじゃないの!!」
「な、なんだよ……」

 思わずかっとなってしまう。しかし、それほどに彼は仕事にとりつかれていた。社畜――そう呼ぶのにふさわしい。
 リーダー。所長。その肩書は彼には早すぎたし重すぎた。そんな彼の唯一の生きがいを奪ってしまっていいのか……とも思い始めてしまっていた。しかし彼が休んでいないのも事実。さて……どうしましょうか。彼を気絶させて無理やり休ませる? いや、それじゃあかえって彼を余計仕事に引き込んでしまう。ならば――ならば――

「圭!!」
「え――?」

 一瞬彼の動きが止まった。

「何してるんだ……?」
「休んで……」
「わ、わかったよ……」

 そして彼は初めての有休を入れた。しかしこれが――まさかあんなことにつながるとはまだだれも思ってもいなかった。
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