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LEVELZERO
揺らぎ2
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「れ、レベル8!?」
「今はそんな悠長なこと言ってる暇はねえぞ!!」
「はい!!」
「二人とも――どいてて」
「え……?」
その言葉に、二人は困惑した。どこからその自信が湧いて出るのか。どこからその強さが湧いて出るのか。逆に興味も持った。逆に恐怖も覚えた。これがレベル8なんだと。これが、レベル8の実力なんだと。
「はああああああああああ!!」
目に映る光景に二人は絶句した。大地が――地面が――えぐり取られたのだ。そして、彼女の腕の動きと共にえぐれた大地の破片が飛んでいく。
これが――レベル8の実力だった。
「サイコキネシスか!」
「正確にはアルマゲドンです」
「いや、それじゃあ地球滅ぼしちゃうだろ」
「じゃあ、サイコキネシスでいいです」
そんなやり取りは、少年の心に恐怖を与えた。目の前で起きた現象に、目を疑った。確かにあれは――地球を滅ぼすかもしれない危険種だと。レベル制度を廃止したらあんなのがうじゃうじゃ湧くのか? と。
(あんなの……冗談じゃねえ……でも――能力者による支配。案外悪くねえかもな……)
少年の心は、揺らいでいた。
「今はそんな悠長なこと言ってる暇はねえぞ!!」
「はい!!」
「二人とも――どいてて」
「え……?」
その言葉に、二人は困惑した。どこからその自信が湧いて出るのか。どこからその強さが湧いて出るのか。逆に興味も持った。逆に恐怖も覚えた。これがレベル8なんだと。これが、レベル8の実力なんだと。
「はああああああああああ!!」
目に映る光景に二人は絶句した。大地が――地面が――えぐり取られたのだ。そして、彼女の腕の動きと共にえぐれた大地の破片が飛んでいく。
これが――レベル8の実力だった。
「サイコキネシスか!」
「正確にはアルマゲドンです」
「いや、それじゃあ地球滅ぼしちゃうだろ」
「じゃあ、サイコキネシスでいいです」
そんなやり取りは、少年の心に恐怖を与えた。目の前で起きた現象に、目を疑った。確かにあれは――地球を滅ぼすかもしれない危険種だと。レベル制度を廃止したらあんなのがうじゃうじゃ湧くのか? と。
(あんなの……冗談じゃねえ……でも――能力者による支配。案外悪くねえかもな……)
少年の心は、揺らいでいた。
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