引きこもりの僕がある日突然勇者になった理由。ファイナル

ジャンマル

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LEVELZEROafterSTORY~Venus Tune~

非道になれ

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 さて、それはいいものの、どうしたものか。
「拠点を叩く? それとも、あいつを倒す?」
 私はその二択を彼女に相談した。しかし、本当にどうしたものだろうか……
「いえ、しばらくはビースト狩りでいいと思います」
「でも、それじゃあ、千佳の魂は……」
 そうだ、そうしたら千佳の魂は成仏してしまう。そうしたら、召喚できなくなるのでは。私の不安はそこであった。しかし、それについて芽衣は一つ補足してくれた。
「ああ、大丈夫です。むしろ成仏してもらった方がいいので」
 え……? 何を言っているんですか? それじゃあ、死ねっていってるようなもんじゃん……
「召喚魔法は魂が成仏してからのが格段に成功しやすいんです」
 なるほど。でも、どうしてそこまで詳しいんだろう? 彼女は『一度だけ使える』と、確かに言っていた。ならば、そこまで詳しいというのはおかしい。まるで、何回もしているかのように。
「あなた、この魔法使ったことあるの?」
「……? 一人につき一回……という事ですよ?」
 ああ……私の勘違いか。とんだご無礼をしました……。
「ああ……じゃあむしろ使った方がいいと……」
「そういうことに……なりますね」
 じゃあ、これから魔法少女になるかもしれない子たちのために……いや、駄目だ。魔法少女は、私たちのような人間をもう生んではいけない。その為にも、御蔭をぶちのめす。目標はその一点に絞られた。後は、純粋に作戦をどうするか。だろう。
「でも、どうしてビースト狩り?」
「それは、単純に戦力強化です」
 ああ……戦闘に慣れろ、と。
「でも、それじゃあ結構な数の魂を無駄にするんじゃ?」
「それはもう、仕方ないと非道になってください」
 と言われても、私にそんな事する権利ないしなあ……
「私たちが死んだら、それこそその人たちが無駄死に。違いますか?」
「確かに……そうね。わかった。……これは仕方ない事。そう自分に言い聞かせてみる」
 といったものの、本当に出来るものだろうか。生まれてから今日まで、外道なこと、非道なこと。それを避けてきた私に、いきなり非道になれ、と言われても少し感じるものがある。

 と言いつつも、作戦が整ってきた。いよいよ、御蔭との最終戦をめがけて突き進むんだ。
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