俺の兄貴、俺の弟...

日向 ずい

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お前...ふざけんなよ...(怒)(上城目線です。)

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 今日の朝、会社にメールが届いていたんだ...。
 俺は、何気なくそれを見てしまった...だが、後悔した...何故なら...。
 そんなことを考えていると...事の発端を運んできたやつが...俺の目の前にいる...。
 俺の目の前にいるのは...俺の頼れる友人だった...都和さん...だ。
 俺は、都和さんをすごい形相で睨むと
「...都和さん...話...したいんで...トイレ...行きましょうか...。(怒)」
と言って俺は、都和さんをトイレへと連れていった。

 トイレに着くなり、俺は都和さんの胸ぐらを掴み
「...お前...どういうつもりだ...(怒)」
と言って目の前にいる都和さんを睨みつけた...。
 しかし都和さんは、何のことだかと不思議そうな顔をして、俺を見つめてきた...。
 そしてその顔のまま
「...おい...落ち着けよ...一体なんの事だ...お前にこんな事させる覚えないぞ...。(汗)」
と言って俺をなだめようとしてきた...。
 だから、俺は、耐えきれなくなって目の前の都和さんを勢いよく突き飛ばして、壁に思い切り背中をぶつけさせると、その衝撃で、座り込んだから、そこ前に仁王立ちして携帯にある写真を突きつけて
「とぼけるなよ!(怒)...じゃあ、これは、どういう事なんだよ...(怒)...説明しろ...(怒)」
と言ってやった。
 俺がなぜ怒っているのかというと...俺は、都和さんと最近飲みに行ったんだ...その時に、都和さんに同じ会社の久我 小春ちゃんの事が好きだって...カミングアウトしたんだ...そしたら一瞬驚いた顔して、でも途端に笑顔になって「...頑張れよ!...応援してるからさ!(笑)」と言ってくれたんだ...しかも、俺はその後...都和さんが弟さんであるたけるくんと付き合っていることを、知らされた...なのに...昨日送られてきたであろう写真には、都和さんとベッドで横になりながら裸で写っている小春ちゃんの姿が...。

 でも、目の前にいる都和さんは、俺が写真を見せた瞬間、青ざめると
「...そんなの...俺は、知らない...何かの間違いだ!(怒)」
と言ってきたのだ。
 だから、俺はそんな都和さんに
「...見損なったよ...もう...俺たち...終わり...だな...都和さんなんて...大嫌いだ...(怒)」
と言って走り去った...。
 後ろからは、都和さんの
「...上城!?(汗)...頼む、待ってくれ!!(汗)」
と叫んでいるのが聞こえたが、俺は無視して走り去った。

 ...そして俺が向かったのは...小春ちゃんのところだった...。
 俺は、小春ちゃんを休憩所に連れていき
「...都和さんに何をした?(怒)」
と言って問いただした...すると彼女は
「...ん??...あ~、ちょっとしたイタズラを...(笑)」
と言って上城を気味の悪い笑みで見つめた。
 それを見た時、俺はひどい寒気に襲われ...だが、小春ちゃんを睨みつけると
「...あれが...あれがイタズラか...?(怒)...ふざけんな...一人の人間の人生台無しにしといて...何がイタズラだ...(怒)」
と言った。
 すると小春ちゃんは、俺を睨み
「...なんであなたにそこまで言われないといけないの...?(怒)...言われる筋合いないと思うんだけど...。」
と言って休憩所を出ていこうと歩き出した。
 だから、俺は咄嗟に言ったんだ。
「...言うよ!(怒)...だって、俺は...君のことがずっと好きだったんだから...。(照)」
と言ったら彼女は、こちらを振り向くと
「はぁ!?...ふざけんじゃないわよ...誰があんたみたいな...変わり者...。」
と言ってきたから、俺はニッコリ微笑んで
「...俺...俺な...かげで頑張っている小春ちゃん知ってるんだ...みんなが帰ったあとに...みんなが共同で使う場所の掃除してるでしょ...?...俺ね、夜に持って帰らないといけなかった書類を会社に取りに来た日があったんだけど、その時にオフィスの電気がついてて...小春ちゃんが掃除してるの見ちゃって...そこから...この人しかいないって思ったんだ...。(照)」
と言うと小春ちゃんは
「...成瀬さんも...全く同じこと言って頭を...撫でてくれたの...それで...私は...なんて素敵な人だろうって思って...気がついたら...自分でも止められないぐらい成瀬さんに対しての思いが強くなっていった...。...私は...止めようと必死だったけど...無理だった...そう...無理だったのよ!!(泣)」
と言って、部屋を出ていってしまった。
残された俺は
「...俺が...君の感情を独り占めして...都和さんで傷ついた心を癒してあげる...。」
と独り言を言って、決意したんだ...都和さんと小春ちゃんを救おうって...。
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