俺の兄貴、俺の弟...

違っ...誤解だから...。（都和目線です。）

 俺は、上城に連れられて...会社のトイレにいた。
 上城は、トイレに着くなり俺の胸ぐらを掴み
「...お前...どういうつもりだ...(怒)」
と言って睨みつけてきたんだ...。
 だが、俺は何のことかさっぱりわからず...驚いた顔で上城を見て
「...おい...落ち着けよ...一体なんの事だ...お前にこんな事させる覚えないぞ...。(汗)」
と言って必死に上城をなだめようとしていたら、上城は、俺を突き飛ばしてきた。
 俺は背後にあった壁に背中を思いきりぶつけ...痛みと衝撃で...座り込んでしまうと...上城は、座り込んだ俺の前に仁王立ちして、携帯を突きつけてきた。
「とぼけるなよ！(怒)...じゃあ、これは、どういう事なんだよ...(怒)...説明しろ...(怒)」
と言ってきた...。
 俺は、上城の携帯に写っている写真を見て青ざめてしまった...。
 写真には、俺と久我さんがベッドに横になり裸で写っている...姿が...。
 俺は、何故すぐに上城に反論出来なかったのかというと...上城と飲みに行った時に...久我さんの事が好きだとカミングアウトされたから...俺は...びっくりしたが...上城が選んだ人は、誰であろうと応援しようと決めていたため、にっこり笑うと「...頑張れよ！...応援してるからさ！（笑）」と言ったんだ...。
 その事もあり、一瞬、躊躇（ちゅうちょ）したが、すぐに
「...そんなの...俺は、知らない...何かの間違いだ！(怒)」
と言って反論したんだ...。
 そんな俺に、呆れた顔をして上城は
「...見損なったよ...もう...俺たち...終わり...だな...都和さんなんて...大嫌いだ...(怒)」
と言って走り去ってしまった...。
 だから俺は咄嗟に
「...上城！？(汗)...頼む、待ってくれ！！(汗)」
と言ったが、上城はもういなかった...。

 俺は、その後急いで久我さんのところに行き、「...話がある。(怒)」と言って久我さんを会社の屋上へと連れていった。

 会社の屋上につくと俺は久我さんを睨みつけ
「...お前...どういうつもりだ...あろう事か...あれをネットに晒（さら）すなんて...一体何が目的だ...。」
と俺が言うと、久我さんは微笑んで
「...あら？いいじゃない...（笑）...だって、都和は、私のものだし...？？（笑）...それと、あのメールのたけるって子...誰？？」
と言ってきた。
 俺は、びっくりして
「...良くねぇーよ！(怒)...しかも、無断で俺の携帯まで見たのか...？(怒)...何でそんなことしたんだよ！！(怒)」
と怒鳴ると久我さんは
「...えぇ、見たわ...それよりも、私の質問に答えたら...？？」
と言われ、俺は久我を睨みながら
「...たけるは...俺の大切な人だ...とてもとても大切な人だ。」
と言った。
 すると久我は
「...もし...そのたけるって子と別れて私の彼氏にならないと...あなたの大切な...たけるさんにこの写真を見せつけて、都和は、私の彼氏だって言ってやるから...。」
と言って携帯の画像を見せてきた。
 俺は、久我を馬鹿にしたように笑うと
「...出来るなら...やって見たら...？？...俺とたけるは、歳が離れているから...お前が、見つけられるはずがない...俺は、お前と付き合う気は無いから...。」
と言って屋上を出ていった。
 残された久我は
「...このままで終わると思うなよ...とわ...さん...？（笑）」
と言って気味の悪い笑みを浮かべて、携帯で何かを調べ始めた...。