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第1章 「俺たちの出会い。」
奏也と七緒。
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特に何にも興味を持たなかった俺が、唯一興味を持ったのは...今、隣でお菓子を頬張っている奏也だった...。
こう頭の中で考えている七緒は、奏也との出会いを思い返していた。
奏也と七緒が初めて出会ったのは...高校生の時だった...。
二人は、それぞれ別々のクラスだったが、ある共通点があった。
そう...クラスでの酷いいじめだ...。
奏也は、顔がよく女子力が普通の人よりも高いことから、女の子によくモテた。
それをよく思わないクラスの男子が、奏也に暴行を働いたり、陰口を言ったり...とにかく酷い扱いをしていた。
奏也は、小さい頃から女の子らしい所を、よくからかわれていたため、毎度のいじめには、もういじめに慣れてしまっていた。
「...今日は、これぐらいにしてやるよ。」
こう言うと、力なく壁に背を預け座り込んでいる奏也に唾を吐いた、リーダー格の男に続いてぞろぞろと、その取り巻き達が教室の外へと出ていった。
「...はぁ...。もう慣れたけど...毎回、制服のクリーニング代...全部俺のお小遣いから出てるんだよな...。(汗)」
こう言うと、唇の端から淡く滲んだ血を舌で舐め取り、ゆっくりと立ち上がって
「...七緒...大丈夫かな...??...一人で泣いてないかな...??」
とこう言うと、隣のクラスに足を引きづりながら向かったのだった。
奏也は、隣のクラスに辿り着くと、ガラッと音を立て勢いよくドアを開けた。
するとそこには、さっきの自分と同じように、壁に背を預け座り込んでいる七緒の姿があったのだ。
七緒に近づくと奏也は優しい表情で「...七緒??...今日はまた、一段と派手にやられたな...。...ほら、大丈夫か??一人で立てる???」と声をかけ、力なく座り込む七緒に片手を差し出した。
そんな奏也の顔をじっと見つめると七緒は「...ふふふっ...でしょ??...今日は、あいつらも結構気がたってたみたいで...さんざん殴られたね...。...でも、今日も奏也が助けに来てくれたから...大丈夫!(笑)」と言い、奏也の手をぎゅっと握ると、傷を負ってるとは思えないほど俊敏に立ち上がった七緒は、目の前の奏也に、にっこりと微笑みを向けた。
そんな七緒に奏也は、苦笑いをして
「...今日は、どうする??...しんどいなら、無理して練習しなくても...『ううん、練習しよう!!そして...いつかアイツらを見返そうよ!!!』...ははっ...そうだな...頑張ろうな!!!俺たち二人なら、怖いものは無い!!!だよな!!」
と言うと、薄汚れた鞄を持ち、二人はとある場所へと向かった。
たどり着いたのは...奏也の家だった。
奏也の家には、防音室があり、そこで毎日...奏也は七緒と共に、音楽の練習をしていた。
そう...こんないじめられった子の二人は...いつか売れっ子のバンドになって...今、自分たちのことをいじめている奴らを見返すことを一心に考えていたのだ。
そして今日も練習を終えた二人は、いつもの一言をこぼした。
「はぁ...今日も...この世界を楽しく感じられた。...ありがとう...相棒。」
こうして時が経ち、二人は同じ大学に入る事となった。
そこで、虎雅と翔真がお昼休みのイベントとして、曲を披露しているのをみてしまい...七緒は、隣を歩きながら、呑気にチョコをかじっている奏也にこう呟いた。
「...なぁ...奏也??俺たちの目指している場所が分かったぞ...。」
「ん???何???チョコレート????」
「馬鹿...んな訳あるか...。あれだよアレ!!!あの...2人の先輩と...バンドを組むこと...だ!!!」
「えっ!???」
こうして...二人は、虎雅と翔真が練習をしているサークル棟の部屋を訪れて、交渉し...晴れてバンドに入ることが叶ったのだった...。
その瞬間...彼らの日々の口癖は、変わる事となった。
「...はぁ...今日までありがとう相棒...これからは、バンド仲間だ!」
こう頭の中で考えている七緒は、奏也との出会いを思い返していた。
奏也と七緒が初めて出会ったのは...高校生の時だった...。
二人は、それぞれ別々のクラスだったが、ある共通点があった。
そう...クラスでの酷いいじめだ...。
奏也は、顔がよく女子力が普通の人よりも高いことから、女の子によくモテた。
それをよく思わないクラスの男子が、奏也に暴行を働いたり、陰口を言ったり...とにかく酷い扱いをしていた。
奏也は、小さい頃から女の子らしい所を、よくからかわれていたため、毎度のいじめには、もういじめに慣れてしまっていた。
「...今日は、これぐらいにしてやるよ。」
こう言うと、力なく壁に背を預け座り込んでいる奏也に唾を吐いた、リーダー格の男に続いてぞろぞろと、その取り巻き達が教室の外へと出ていった。
「...はぁ...。もう慣れたけど...毎回、制服のクリーニング代...全部俺のお小遣いから出てるんだよな...。(汗)」
こう言うと、唇の端から淡く滲んだ血を舌で舐め取り、ゆっくりと立ち上がって
「...七緒...大丈夫かな...??...一人で泣いてないかな...??」
とこう言うと、隣のクラスに足を引きづりながら向かったのだった。
奏也は、隣のクラスに辿り着くと、ガラッと音を立て勢いよくドアを開けた。
するとそこには、さっきの自分と同じように、壁に背を預け座り込んでいる七緒の姿があったのだ。
七緒に近づくと奏也は優しい表情で「...七緒??...今日はまた、一段と派手にやられたな...。...ほら、大丈夫か??一人で立てる???」と声をかけ、力なく座り込む七緒に片手を差し出した。
そんな奏也の顔をじっと見つめると七緒は「...ふふふっ...でしょ??...今日は、あいつらも結構気がたってたみたいで...さんざん殴られたね...。...でも、今日も奏也が助けに来てくれたから...大丈夫!(笑)」と言い、奏也の手をぎゅっと握ると、傷を負ってるとは思えないほど俊敏に立ち上がった七緒は、目の前の奏也に、にっこりと微笑みを向けた。
そんな七緒に奏也は、苦笑いをして
「...今日は、どうする??...しんどいなら、無理して練習しなくても...『ううん、練習しよう!!そして...いつかアイツらを見返そうよ!!!』...ははっ...そうだな...頑張ろうな!!!俺たち二人なら、怖いものは無い!!!だよな!!」
と言うと、薄汚れた鞄を持ち、二人はとある場所へと向かった。
たどり着いたのは...奏也の家だった。
奏也の家には、防音室があり、そこで毎日...奏也は七緒と共に、音楽の練習をしていた。
そう...こんないじめられった子の二人は...いつか売れっ子のバンドになって...今、自分たちのことをいじめている奴らを見返すことを一心に考えていたのだ。
そして今日も練習を終えた二人は、いつもの一言をこぼした。
「はぁ...今日も...この世界を楽しく感じられた。...ありがとう...相棒。」
こうして時が経ち、二人は同じ大学に入る事となった。
そこで、虎雅と翔真がお昼休みのイベントとして、曲を披露しているのをみてしまい...七緒は、隣を歩きながら、呑気にチョコをかじっている奏也にこう呟いた。
「...なぁ...奏也??俺たちの目指している場所が分かったぞ...。」
「ん???何???チョコレート????」
「馬鹿...んな訳あるか...。あれだよアレ!!!あの...2人の先輩と...バンドを組むこと...だ!!!」
「えっ!???」
こうして...二人は、虎雅と翔真が練習をしているサークル棟の部屋を訪れて、交渉し...晴れてバンドに入ることが叶ったのだった...。
その瞬間...彼らの日々の口癖は、変わる事となった。
「...はぁ...今日までありがとう相棒...これからは、バンド仲間だ!」
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