ダメな私と吸血鬼〜我が屋敷へようこそ〜

日向 ずい

文字の大きさ
34 / 54
第5章 「悪魔の囁き。」

5-2話 「情報収集の結果...。」

しおりを挟む
 そうしてラグルの禁断症状について理解したあと、改めて今日の調査の収穫をみんなで共有していた。
 今回の情報収集で集めたのは...悪魔の囁きによって起こることと、また最近あった街での変わったことなどである。
 集めた情報は以下の通りである。
~悪魔の囁きについて~
・悪魔の囁きとは、悪魔によってかけられる囁きのことで、呪いのような効力を持つことから、近年魔界では悪魔がこの悪魔の囁きを使うことは、禁止されている。(通常、悪魔は呪い殺したりなどはしない温厚な性格なのだが、極たまに凄まじい嫉妬や妬みに駆られた時のみに、使うことが出来る言わば、最終兵器(魔法)のようなものである。)
・悪魔の囁きには、禁断症状という期間がある。この禁断症状は、大抵の場合初めに禁断症状が出てから、3日に1回のペースで発症する。禁断症状がでる時以外は、至って普通の行動をとる。だが、禁断症状が出ると...最悪の場合、莫大な力を使って世界を滅ぼす恐れもある。
・悪魔の囁きのタイムリミットは、1週間である。この1週間を超えてしまうと、悪魔の囁きで囁かれた人は、囁かれた通りの事をしてしまう。(1週間を過ぎると...悪魔の囁きを覆すことは不可能である。契約と同じものと考えるとわかりやすい。)
・悪魔の囁きをかけられている本人は、自分が悪魔の囁きによって操られていることすら、自覚がない。(ただし、禁断症状が出ている時は、意識そのものがないため、発症している時の記憶はない。)
・悪魔の囁きを解消するには、囁きをかけられた人の急所を適切な力加減で突くこと...また、 突く際に悪魔の囁きを囁いた人の気持ちを汲み取る必要があるため、どんな思いで悪魔の囁きをかけたのかを知る必要がある。つまりは、悪魔の囁きを浄化するためである。
 ~街で起こっていた変化~
・レナーゼイン家のご子息が、近々婚約をすることが、噂で流れていてみんなそのご子息に選ばれる人が羨ましいらしい。なんでも、容姿、学歴ともに優れていて、魔界の中でも五本の指に入るほどの、お金持ちであることが主な注目の的らしい。
・ラグルがパーティーを開いたことも、さっそく噂になっていた。幼少期から1回もパーティーに出席していないラグルに街のみんなは、どういう風の吹き回しだと言って、首をかしげているそうだ。
・人間の女の子が、魔界に遊びに来ているらしい。なんでも、魔石を作らせたら世界一の商人...ニーソンの娘だとか。
・ドウシィー家の騎士や侍従が、裏で何か...手を回しているらしいが、定かではない。そう言えば、追加でドウシィー家のご令嬢も近々、許嫁と結婚するそうだ。
・誰かが悪魔の囁きをかけた。
~来賓について(少し怪しいと思うもののみ)~
・アイラ・グレン・ドウシィー
 ドウシィー家のご令嬢で、悪魔の血筋に生まれたそうだ。ドウシィーは、ラグルの許嫁であり、ラグルは、この許嫁との婚約についてドウシィー家の主人と話をつけに魔界に帰ってきていたらしい。奇抜で派手が特徴的な少々自信家な女の子である。
・アトリー・シオン・レナーゼイン
レナーゼイン家のご子息で容姿、学歴ともに優れている。さらに、レナーゼイン家の時期当主とも言われている。5本の指に入るほど、魔界でも有名な大金持ちである。ドウシィー家のご令嬢と同様に、近々婚約されるとの噂が流れている。
・サマティ・ロードン
 サマティは、悪魔の囁きを1度使ってしまい、世界を滅ぼしかけた少々問題を起こす可能性のある貴族である。だが、普段は紳士的でとても優しい。そのため、彼が悪魔の囁きを使った時は、国中にそのニュースが駆け巡った。どうやら、裏社会で売買が禁止されている魔物取引を見つけてしまったらしく、その裏社会を恨んでの事だったそうだ。
・ティオレミア・ヴォルフロン
 ティオレミアは、純血のヴァンパイアで、実は過去に魔界の獣とまで呼ばれた男だった。その理由として、ティオレミアは、昔から家族との折が合わず、魔界にいるものに対して、誰彼構わずに吸血をして死者一万人を超えるほどの大殺人を犯した極悪犯罪者。家族は、世間体を考えて多額のお金を払い、事件を自らの雇っていた侍従になすり付け、ティオレミアを解放させた。侍従は、処刑されティオレミアは、その事実を知った時から、少々うつ気味で、あまり人前に出なくなってしまった。
・カレタニー・ファルヴェン
ラボンの弟で寡黙。ラボンに呼ばれてパーティーに出席していたが、ラボンの手紙に書かれていたエピーヌに会いたくて、昨日のパーティーに来ていたようだ。
「...以上が内容だ。何か言うことがあるやつはいるか??」
 紙にまとめた情報を指さしたニーソンは、周りに意見を求めた。
「......ねぇ???なんでタニーの名前が上がってるわけ???(汗)...俺初めて知ったんだけど...ちょっと今から実家に帰ってくる...。(怒)『いやっ、ラボンさん待って待って!!!(汗)...今から人殺ししそうな顔して出ていこうとしないで...!!!!(汗)』」
 そんなパルの制止によってラボンはパルの方を振り返ると『俺の弟を出すのは酷い!!!(怒)』と言って、激怒していたのは言うまでもない。

※ラボンとカレタニーは、喧嘩が耐えない。主に、ラボンがカレタニーに突っかかっていくのが原因なのだが...。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

転移先で日本語を読めるというだけで最強の男に囚われました

桜あずみ
恋愛
異世界に転移して2年。 言葉も話せなかったこの国で、必死に努力して、やっとこの世界に馴染んできた。 しかし、ただ一つ、抜けなかった癖がある。 ──ふとした瞬間に、日本語でメモを取ってしまうこと。 その一行が、彼の目に留まった。 「この文字を書いたのは、あなたですか?」 美しく、完璧で、どこか現実離れした男。 日本語という未知の文字に強い関心を示した彼は、やがて、少しずつ距離を詰めてくる。 最初はただの好奇心だと思っていた。 けれど、気づけば私は彼の手の中にいた。 彼の正体も、本当の目的も知らないまま。すべてを知ったときには、もう逃げられなかった。 毎日19時に更新予定です。

遡ったのは君だけじゃない。離縁状を置いて出ていった妻ーー始まりは、そこからだった。

沼野 花
恋愛
夫と子供たちに、選ばれなかったイネス。 すべてを愛人に奪われ、彼女は限界を迎え、屋敷を去る。 だが、その先に待っていたのは、救いではなかった。 イネスを襲った、取り返しのつかない出来事。 変わり果てた現実を前に、 夫はようやく、自分が何を失ったのかを思い知る。 深い後悔と悲しみに苛まれながら、 失ったイネスの心を取り戻そうとする夫。 しかし、彼女の心はすでに、外の世界へと向かっていた。 贖罪を背負いながらもイネスを求め続ける夫。 そして、母の心を知っていく子供たち。 イネスが求める愛とは、 そして、幸せとは――。

妻からの手紙~18年の後悔を添えて~

Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。 妻が死んで18年目の今日。 息子の誕生日。 「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」 息子は…17年前に死んだ。 手紙はもう一通あった。 俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。 ------------------------------

JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――

のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」 高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。 そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。 でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。 昼間は生徒会長、夜は…ご主人様? しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。 「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」 手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。 なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。 怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。 だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって―― 「…ほんとは、ずっと前から、私…」 ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。 恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。

【㊗️受賞!】神のミスで転生したけど、幼児化しちゃった!〜もふもふと一緒に、異世界ライフを楽しもう!〜

一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
※第18回ファンタジー小説大賞にて、奨励賞を受賞しました!投票して頂いた皆様には、感謝申し上げますm(_ _)m ✩物語は、ゆっくり進みます。冒険より、日常に重きありの異世界ライフです。 【あらすじ】 神のミスにより、異世界転生が決まったミオ。調子に乗って、スキルを欲張り過ぎた結果、幼児化してしまった!   そんなハプニングがありつつも、ミオは、大好きな異世界で送る第二の人生に、希望いっぱい!  事故のお詫びに遣わされた、守護獣神のジョウとともに、ミオは異世界ライフを楽しみます! カクヨム(吉野 ひな)にて、先行投稿しています。

冤罪で辺境に幽閉された第4王子

satomi
ファンタジー
主人公・アンドリュート=ラルラは冤罪で辺境に幽閉されることになったわけだが…。 「辺境に幽閉とは、辺境で生きている人間を何だと思っているんだ!辺境は不要な人間を送る場所じゃない!」と、辺境伯は怒っているし当然のことだろう。元から辺境で暮している方々は決して不要な方ではないし、‘辺境に幽閉’というのはなんとも辺境に暮らしている方々にしてみれば、喧嘩売ってんの?となる。 辺境伯の娘さんと婚約という話だから辺境伯の主人公へのあたりも結構なものだけど、娘さんは美人だから万事OK。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。

MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。

処理中です...