ダメな私と吸血鬼

第5章 「二人のお仕事。」

今日は...魔法レッスン...？？

 一週間ほど前にダメ出しを受けた石の加工だったが...一週間たった今では、ニーソンに褒められるほどに成長したエピーヌ。
「...エピーヌ。上出来だよ！！！君は、やっぱり飲み込みが早いみたいだね！！...という事で、今日は、魔石のでき方第二弾として魔石に込める魔法について教えるね。」
と言ってエピーヌが削った加工石を手に取るとその石を両手で握り、ニーソンは、目を瞑ると呪文を唱えだした。
「...我の魔法の力を...この石に留め給え...我が身を守る守護神...そして天井におられる我が神よ...。」
と言うと手に包み込んでいた石が青くひかり魔石が誕生した。
 エピーヌは、目を見開き
「...えっ、ニーソン...今のどうやったの？？？すごい...すごいよ！！！」
と言ってニーソンの目をキラキラした目で見つめるとニーソンは、照れながら
「あははっ...、なんか...そんなに褒められると照れるな...。（笑）魔法を込められるのは...俺やラグルのようなやつが住んでいる魔界という世界の魔法使いだけなんだ...。...まぁ、俺みたいな...。（笑）」
と言うと、エピーヌをじっと見つめて
「まぁ、人間の君には、絶対に出来ないことだから、これは知識として頭の片隅にでも、入れて置いてね。さぁ、次の工程を勉強しよう。次の工程はね......。」
と言ってニーソンが説明している言葉を聞きながら、エピーヌは、魔石の作り方について真剣に考えていた。
 もしかしたら...ニーソンは、無理って言っていたけど出来るかもしれない。と思い、今日の仕事が終わったら、挑戦してみようと心の中でひっそりと思うのであった。