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第2章 「あれ??...ターゲットって一人のはずだけど...?」
「ベーコンレタスが通ります...!!!!」
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一行は、お寧さん(日下部(くさかべ))に連れられて、日下部の仕事??スペースへと、足を踏み入れていた。
部屋に入るなり、ペンとメモ用紙を取り出した日下部は、落ち着きのない魔族たちに悪戯顔でこう聞いた。
「うーんと、そうねぇ~。出来れば、こういうシュチュエーションで、話を描いていきたいのよねぇ~。ねぇ、やってくれるのよね???だって、さっき約束したし???」
日下部の発言に、反抗気味のルグは、先程嫌がっていたルーよりも嫌そうな顔をして、日下部への怒りを露にした。
「くそっ、俺たち魔族のことをよく分かっているな...。こいつ...俺たちが、イエスと言えば、その事項をクリアするまでは、契約に背けないことを知っていて...わざとイエスと言わせたんだな...。恐るべき...人間。」
ルグの若干中二病的な発言に、日下部は特に動じた様子もなく、思い出したようにこう言った。
「あっ、そうそう。...一応仕事を依頼するわけだから...名前教えておかなくちゃね。私の名前は、日下部 せり(くさかべ せり)。まぁ、そうねぇ~、とりあえず、好きなように呼んで???あっ、オバサンは許さないから...。」
「(っ、危ない。勢い余って言うところだった。)...分かりました。その...さっき渡されたこの紙に書かれている事項って、まさかとは思うんですけど...全部こなせって訳ではないんですよね???」
ルグが平然を装いつつ、日下部の渡してきたシュチュエーションノートに一通り目を通すと...ルグは着々とストーリーと描く準備を進めている日下部に向かって、焦った顔を向けていた。
それもそのはず...。
「ん???何言っているのよ。そこに書いてあることは、全部に決まっているじゃないの!そんな寝ぼけたこと言っていると、項目増やすけど???」
「うわぁ!!!!だっ、大丈夫です!!!!日下部さん!!!!もう十分ですから!!!!」
「あら、残念ね。(笑)」
「...。(絶対楽しんでるよ...このオバサッ...。心の中でも言わない方がいいな...うん。)」
日下部の悪巧みの表情に、ルグは、焦った顔で、日下部を宥めようとしたが、完全にからかわれていることに気づき、内心イラついていたルグなのであった。
なお...日下部がルグや嫌がるルーたちに指定してきたのは、次のような内容であった。
~~~
①ハグ
②バックハグ
③キス(各部全身。)
④温泉旅行に行った二人。(もちろん、ベーコンレタスよ??BLのことね。)
⑤つきあい始めて、3日と5.5時間後の二人のおうちデート。(ベーコンレタス。)
⑥高校生カップルのテスト勉強。(攻めはめがねを掛けて!!!これBL必須アイテムだから。これもベーコン...めんどくさいから、ベータスで。)
⑦他の男友達と仲良くしている恋人への嫉妬。(これは、嫉妬するのは受けのほう。間違えたら、問答無用でやり直させるから。...ベータス。)
⑧内容的に規制対象。
⑨ ⑧に同様。
⑩ ⑧、⑨に同様。
~~~
日下部は、用意が整ったのか...満面の笑みで、ルグ達を見つめていた。
そんな日下部の目線から逃れるように、ルグは近くにいたルーとルムにこう言った。
「やっぱり、こういうことはお前達が向いていると思うしな..。ほら、日下部さん待ってるぞ???」
「...はぁ???ルグ???いや、なんでだよ...!!!俺が一番嫌がってたでしょ???何、一人で逃げようとしてるの???何でもしますって言ったのは、ルグなんだから...ルグがやらないのはおかしいと思うけど???」
ルグに振られたルーは、ルグをキッと睨みつけると、いかにもな正論をルグに投げかけた。
そんなルーの言葉に、ルグは、苦しそうな表情をすると、渋々ある提案をした。
「っ...くそっ...なら、じゃ...じゃんけんでどうだ???じゃんけんなら、決まるだろうし、文句ないだろ???」
ルグのこの提案に、その場にいた全員がこれまた渋々了承し...じゃんけんで、上記の10項目をこなす人を選出した。
その結果...。
「うわっ...マジか...。俺...①と⑥に当たっちまったんだけど...。ロガとリリーは??」
「俺たちは...全部はずれだったな。ボンとルグは、どうだった???」
「あの...ルグさん...やっぱり俺が変わりましょうか...???(汗)」
「いや...ボン???それは駄目だ。こんなに面白い展開なのに...それを無くしちまうのは...勿体ないだろ???なぁ、ルグ???(笑)」
「ちょっ...ロガさん!????何言っているんですか!???あの...ルグさん???」
「俺が...俺が負けるなんて....。しかも、全項目担当だと...。そんなの...あり得ないだろ!!!」
「俺が、①と⑥以外を担当...あり得ない!!!!ねぇ、みんなもう一回じゃんけんだよ!!!!俺は、こんな結果納得いかない!!!!」
ルグとルーは、目に涙を溜めていた。
それもそのはず...ルグは、全項目、ルーは①と⑥以外の項目を担当する事になったからである。
残った①と⑥は、ルムが担当することに....。
こんな状況なため、当然狡賢いルーは、みんなにじゃんけんの再勝負を申し立てたが...受け入れられるはずもなく...待ちくたびれた日下部さんに
『殴られるのは、お好き??♡』
と言われたことから、この危険なお仕事を引き受けることとなった。
「日下部さんの鬼~~~!!!!!」
「ルー、今回は、俺もお前の意見に同感だ。...くそっ、ロガのやつ覚えてろよ。いつか同じ目に遭わせてやる。」
ルグとルーの声に日下部さんは、
「ほ~ら、さっさと配置につけ...魔族共が!!!」
と大きな声を出し、ルグとルーを持ち場につかせたのだった。
そんな日下部たちに心の中で、密かに同盟を組むルーとルグなのであった。
部屋に入るなり、ペンとメモ用紙を取り出した日下部は、落ち着きのない魔族たちに悪戯顔でこう聞いた。
「うーんと、そうねぇ~。出来れば、こういうシュチュエーションで、話を描いていきたいのよねぇ~。ねぇ、やってくれるのよね???だって、さっき約束したし???」
日下部の発言に、反抗気味のルグは、先程嫌がっていたルーよりも嫌そうな顔をして、日下部への怒りを露にした。
「くそっ、俺たち魔族のことをよく分かっているな...。こいつ...俺たちが、イエスと言えば、その事項をクリアするまでは、契約に背けないことを知っていて...わざとイエスと言わせたんだな...。恐るべき...人間。」
ルグの若干中二病的な発言に、日下部は特に動じた様子もなく、思い出したようにこう言った。
「あっ、そうそう。...一応仕事を依頼するわけだから...名前教えておかなくちゃね。私の名前は、日下部 せり(くさかべ せり)。まぁ、そうねぇ~、とりあえず、好きなように呼んで???あっ、オバサンは許さないから...。」
「(っ、危ない。勢い余って言うところだった。)...分かりました。その...さっき渡されたこの紙に書かれている事項って、まさかとは思うんですけど...全部こなせって訳ではないんですよね???」
ルグが平然を装いつつ、日下部の渡してきたシュチュエーションノートに一通り目を通すと...ルグは着々とストーリーと描く準備を進めている日下部に向かって、焦った顔を向けていた。
それもそのはず...。
「ん???何言っているのよ。そこに書いてあることは、全部に決まっているじゃないの!そんな寝ぼけたこと言っていると、項目増やすけど???」
「うわぁ!!!!だっ、大丈夫です!!!!日下部さん!!!!もう十分ですから!!!!」
「あら、残念ね。(笑)」
「...。(絶対楽しんでるよ...このオバサッ...。心の中でも言わない方がいいな...うん。)」
日下部の悪巧みの表情に、ルグは、焦った顔で、日下部を宥めようとしたが、完全にからかわれていることに気づき、内心イラついていたルグなのであった。
なお...日下部がルグや嫌がるルーたちに指定してきたのは、次のような内容であった。
~~~
①ハグ
②バックハグ
③キス(各部全身。)
④温泉旅行に行った二人。(もちろん、ベーコンレタスよ??BLのことね。)
⑤つきあい始めて、3日と5.5時間後の二人のおうちデート。(ベーコンレタス。)
⑥高校生カップルのテスト勉強。(攻めはめがねを掛けて!!!これBL必須アイテムだから。これもベーコン...めんどくさいから、ベータスで。)
⑦他の男友達と仲良くしている恋人への嫉妬。(これは、嫉妬するのは受けのほう。間違えたら、問答無用でやり直させるから。...ベータス。)
⑧内容的に規制対象。
⑨ ⑧に同様。
⑩ ⑧、⑨に同様。
~~~
日下部は、用意が整ったのか...満面の笑みで、ルグ達を見つめていた。
そんな日下部の目線から逃れるように、ルグは近くにいたルーとルムにこう言った。
「やっぱり、こういうことはお前達が向いていると思うしな..。ほら、日下部さん待ってるぞ???」
「...はぁ???ルグ???いや、なんでだよ...!!!俺が一番嫌がってたでしょ???何、一人で逃げようとしてるの???何でもしますって言ったのは、ルグなんだから...ルグがやらないのはおかしいと思うけど???」
ルグに振られたルーは、ルグをキッと睨みつけると、いかにもな正論をルグに投げかけた。
そんなルーの言葉に、ルグは、苦しそうな表情をすると、渋々ある提案をした。
「っ...くそっ...なら、じゃ...じゃんけんでどうだ???じゃんけんなら、決まるだろうし、文句ないだろ???」
ルグのこの提案に、その場にいた全員がこれまた渋々了承し...じゃんけんで、上記の10項目をこなす人を選出した。
その結果...。
「うわっ...マジか...。俺...①と⑥に当たっちまったんだけど...。ロガとリリーは??」
「俺たちは...全部はずれだったな。ボンとルグは、どうだった???」
「あの...ルグさん...やっぱり俺が変わりましょうか...???(汗)」
「いや...ボン???それは駄目だ。こんなに面白い展開なのに...それを無くしちまうのは...勿体ないだろ???なぁ、ルグ???(笑)」
「ちょっ...ロガさん!????何言っているんですか!???あの...ルグさん???」
「俺が...俺が負けるなんて....。しかも、全項目担当だと...。そんなの...あり得ないだろ!!!」
「俺が、①と⑥以外を担当...あり得ない!!!!ねぇ、みんなもう一回じゃんけんだよ!!!!俺は、こんな結果納得いかない!!!!」
ルグとルーは、目に涙を溜めていた。
それもそのはず...ルグは、全項目、ルーは①と⑥以外の項目を担当する事になったからである。
残った①と⑥は、ルムが担当することに....。
こんな状況なため、当然狡賢いルーは、みんなにじゃんけんの再勝負を申し立てたが...受け入れられるはずもなく...待ちくたびれた日下部さんに
『殴られるのは、お好き??♡』
と言われたことから、この危険なお仕事を引き受けることとなった。
「日下部さんの鬼~~~!!!!!」
「ルー、今回は、俺もお前の意見に同感だ。...くそっ、ロガのやつ覚えてろよ。いつか同じ目に遭わせてやる。」
ルグとルーの声に日下部さんは、
「ほ~ら、さっさと配置につけ...魔族共が!!!」
と大きな声を出し、ルグとルーを持ち場につかせたのだった。
そんな日下部たちに心の中で、密かに同盟を組むルーとルグなのであった。
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