境界線と俺達

綺羅星宇宙

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1章 レシーカー

思惑の馴鹿

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「!!」
意識が戻ると授業の続きだった、配られたプリント目星をつけた解答用紙、ガミガミしている教員。
八の珍しい二つ折りのスマートフォンに通知が届く
『授業頑張ってね!』
遊里からだった、女子力といわれる力が多いに発揮されている画面だ。
「今夜はピザパーティーだからね」フフッと微笑み飴玉を食べながら遊里は授業を受けていた。

遊里17歳、部活は写真部で趣味は買い物
特技は写真の現像とスケートボード好きな食べ物はジャンクフード全般で嫌いな食べ物はさくらんぼ。
母親の職業はCAキャビンアテンダントであり今このときも空の上である、祖母もおらず八幸と桃安が面倒を見ている、2人のことが大好きである
将来の夢は航空関係の仕事の予定。
「何頼もうかなー!ベーコンポテトは鉄板だしシーフードチーズは絶対でしょ~?桃安だけでもMサイズ2枚は食べちゃうし~明太子じゃがバターピザとサイドメニューのミートソースパスタとフライドチキンあと、ポップコーンシュリンプ3箱!頼んじゃお!あ!“一応”コレでお願いしまーす!」
遊里は一足先に帰ると2人を出迎える準備をしていた。
今日はピザパーティーである。
沸騰寸前までグツグツと暖めたウーロン茶、炭酸飲料の種類の豊富さ。
バター醤油のポップコーンを食べながら遊里は待っている。
ピンポーン
「あっ!来た!」
前髪をクリスマスシーズンでしか売ってないような馴鹿のバレッタで無造作に止め扉を開けた。
「桃はもうちょっと掛かるってあがるぞー」
八幸はチョコレートとカット野菜をスーパーで買い込んだらしくビニール袋が今にもはち切れそうだった
「あがってあがってー!わーい!」
2人は桃安の帰りを待ちながらファンタルストの事を聞いた。
「誰かの夢の中そして護ってくれる神獣達は向こうで生活してるよ神獣達だけでも戦えるらしいんだけど……僕達しか夢を見ることはできないでしょ?だから人間である僕達と協力しないといけないんだって」
遊里はポップコーンを上から自身の口に傾れ込ませている。
「なるほど人間の夢の夢魔なら人間が倒さないといけないもんな」
「そ、人によっては契約時に願い事を叶えてあげたりするらしいけどね僕はーーーーー」
なにかを言いかけていた遊里、だが桃安が部活から帰ってきたことにより止まった。
「あがるぞー」
慣れたものだ桃安は陸上部で汗を流しそのまま遊里家の風呂を借りる25分ほどすると着替えの部屋着を着た姿でリビングまで来た。
その姿、風景、すべてが3人にこの上ない安心感と幸福感を与えるのだ。
しばらくすると先程頼んだピザ達が届いた、二畳ほどのテーブルにLサイズのピザ達とサイドメニューやチョコレート菓子類が溢れかえった
「いただきます!」
3人はカロリーの塊に食らいつく、貪る、しゃぶりつく。
「ボス級夢魔には倒すと何かしらイイコトがあるらしい」桃安はグツグツになっている烏龍茶が並々にはいったスープマグ片手に半分に切っただけの明太子じゃがバターピザを頬張りながら言った。
「倒してみないと解んないけどね~」
遊里はポップコーンシュリンプを5つ一気に口に詰め込む。
「で、ファンタルストに行く通路ってのはどこにあるんだよ」
八幸はカット野菜をベーコンポテトピザの上にのせ食べている。
「あ~それは俺らが知ってるのでこれだけだ」
遊里の家にあるタブレットを起動し説明を始めた
「ショッピングセンターMUKABUの8階男子トイレの奥から二番目の個室、2つ目は駅前のカスタマイズカフェ、ムーンゴーの3階個室席の手前から4つ目の所」
桃安は慣れた手つきで指を指す
「入った瞬間ブワーー!!!って光が溢れてファンタルストへひとっ飛びー!まぁ亀裂が表れるからわざわざ行かなくても良かったりはするんだけどね」
「レシーカーが多く集まると亀裂が起こりやすいって言われてるが大丈夫だろ」
桃安がそんなことを言った矢先に亀裂が表れた。
「言った傍からかよ笑える」
ヘヘッと力無く八幸は笑い食べかけのナゲットを口に詰め込み亀裂へと飛び込んだ。




 そこは少し荒れた山岳地帯だった
枯れた草は風で運ばれカラカラと音を立てている、当たり前のように天達はいる。
「遊里行くぞ!」
「うん!」
すると遊里は北欧調の戦闘衣裳に変身し、表れたダグは荒れた山岳から物凄いスピードで駈け降り遊里は慣れた手つきでダグに跨がった。
毛むくじゃらの夢魔は山岳よりも大きかったが遊里は如何にも重そうなモーニングスターを構え息ピッタリにジャンプしたかと思うと毛むくじゃらの頭部目掛けてモーニングスターを振りかざした、するとモーニングスターがかなり重いのだろうメリメリと夢魔の体は剔れていく限界がきたかと思うとどす黒い何かの液体を撒き散らして消えた。
「すげーな!遊里!」
八幸はキラキラと目を輝かせながら言った、まるで映画の中のよう…いや夢の中のようであった。
「ぶいっ!」
目元でピースをしたのもつかの間、一体まだ潜んでおり八幸達に襲いかかろうとした
「しつこいなぁっ!!」
遊里は不機嫌そうにモーニングスターを振りかざそうとした瞬間、黒く長い鞭が夢魔を一撃で仕留めたのだ
その場の護衛神獣でさえ気付けなかったスピードの先にいたのはツンッとした耳が着いている黒のフルマスク、全身をピッタリと覆うスーツ、見た目はキャットスーツの用であった。
偽りの月をバックに何処よりも高い山岳に気高く立っている、その者は空高くジャンプしたかと思うと倒した夢魔から出てきた袋を取りその場を去って行った。
「ちぇー横取りされたーぶー」
ブーブーと口を尖らせながら遊里は言う
「さっきの夢魔から出てきたヤツってなんなんだよ?」
「あれは金だ、夢魔倒すと金が入った袋を落とすやつがいんだよ幾らかは開けてみないといけないがな」
「RPGゲームとかであるヤツだ!」
3人は吞気に喋っていると天が口を開いた
「お前らもっと危機感もてよ…」
天はくぁ~と欠伸をした
「とりあえず戻るかピザパーティーも終わってないしな」
桃安は八幸を連れて先に帰った
「遊里、わざわざ契約時にあんなことを……」
ダグは心配そうな瞳で遊里を見た。
「不安だったんだよ…僕……仕事はきっちりするから安心してよ」
鼻先どうしをくっつけて遊里はスキップをして向こうへ帰って行った。



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