境界線と俺達

綺羅星宇宙

文字の大きさ
5 / 7
1章 レシーカー

島を持たない蝙蝠

しおりを挟む
一心橋技術高等学校
言わずもしれたヤンキー高校で有名である
東の一心橋、西の一愛道、過去に警察沙汰になり一年間も続いた抗争があったとか無かったとか。
 賀東魂純丸(がとう だじゅまる)は一心橋高校の2年生である父親はディーラーで元暴走族だったらしく、高校にもバイクで通っている。
 「ダジュ、おはよう!」
校門をバイクで通り駐輪所に止めると後輩や友人が挨拶をしに来てくれた。
「速ぇえな、おはよ」
魂純丸は欠伸をしながらベッコベコに凹んだ学校指定のバックを持ってロッカールームに入る。
魂純丸のロッカーは2人分を改造しダイヤル鍵を二重に掛けている、様々なステッカーや興味ないが連絡先を渡してきた女性達の連絡先が貼られている。
「今日の授業ってなんだー」
魂純丸のロッカーの中はノート類と教科書、ヘアワックス、雑誌類、替えの着がえ、汗ふきシート、バイクの修理に使う備品がある。
「1時間目は英語で2時間目が古典だ」
誰かが答え乱雑に教科書類を取り教室へ向かった。
教師の鬼門と言われているらしい一心橋高校はとりあえず授業に出席していれば良いという生徒達の考えである程度は来る。
だが学校に来るまでにカフェやファストフード店、ファミレス、漫画喫茶、回転寿司やうどん屋があり全員揃うのは昼頃になってからであり尚且つ希である。
 魂純丸は気に掛かった事があった。
冴えもしない中学の同級生が一心橋の生徒に喧嘩を売り尚且つ勝っていると…男の名は甘野太郎(かんの たろう)小肥りで顔は整ってるとは言えず、ファッションセンスも余り良くなかった、そんな甘野に何故?


 
 ガソリンスタンドでバイト中に気になる話を耳にした
「最近、レシーカーになった奴を目の敵にして喧嘩売ってくる奴がいるらしいから気を付けてくれよ」
男は落ち着いた声でガソリンスタンドに付属しているコンビニから出てきた。
レシーカー?確かにそう言った部外者が聞けば意味が分からないであろう会話…魂純丸は聞き逃さなかった。
「おい!今の話ーーーーー」
すると人はもうおらずスカシをくらい、夢魔を憂さ晴らしに倒しながらレシーカーを探していた。
そして八幸達に会ったのである、どうしてそこまでして見つけようとするのかと思うだろう。
「純粋に気に食わねーからだよ」
八幸とバッタリ会い理由を聞かれた魂純丸はかったるく答えた。
「でも何でレシーカーって解るんだ?」
八はジュースを飲みながら考えていた、夢魔と戦ってると言っても狂った者と思われるだけだ。
「あいつもレシーカーなんじゃねぇの?時々居るらしいぜ“相棒なしのレシーカーのなり損ない”」
「なり損ない?」
八は眉をひそめもう一度聞いた。
「何の力も無ぇのに境界線への耐性は持っている奴、力も無ぇから戦えねぇだが“おまけ”はある」
「おまけ?コッチでの力って事か?」
「そうだ。アイツは多分ソレだ厄介なのは能力だよアイツの」
すると魂純丸は八の襟ぐりを掴み言った
「誰がレシーカーか、見たら解んだよこっちの世界でな」
「だけど誰がレシーカーか解っても喧嘩とか強くなければ意味無いんじゃないか?」
八は眉をひそめながらベーコンハンバーガーを食べていた。
「喧嘩はクソ弱ぇーはずなんだけどなクソ、何かしら糸を引いてる奴がいるはずなんだ」
魂純丸は二つあったハンバーガーを食べなから言う、かなり不機嫌そうだ。
「レシーカーの共通の弱点とかがあるのかな-?でもありがとう、気を付けるよ」
八はとりあえず連絡先を交換し店を出た。
 「あ~!魂純丸君だぁ」
八が店を出て暫くすると女性が何人か魂純丸に話し掛けてきた薄らと連絡先を貰ったくらいに覚えてはいる
「ねぇねぇ遊ぼーよ」
「ん~気が乗らねーなー俺テスト期間だし?調べることあるし?男なら紹介するぜ?」
チラチラと青いスマートフォンを見せながら呆れる
「え~魂純丸君と遊びたいの~」
女は絡みついてくる
「あ!この子知ってる~高校生ボコる高校生~!ちょ~強いんだって!」
女のその一言に目を見開き一気に食いついた
「知ってるなら教えてくれコイツ探してんだよ」
「ん~でもさっきツれなかったからな~ど~しよ~」
女は指を顎に当て困ったフリをわざとらしくしている。





 「おい!アイツのアジトが解ったぞ!」
人が全然来ないために一心橋のたまり場となっているショッピングモールの8階のトイレから服を着直しながら魂純丸が電話しながら出てきた。
「時が来れば“アッチ”に行けんだろ、まぁテスト期間頑張れや」
魂純丸はエスカレーターを走りながら降りる
トイレの個室に先程の女性を残して。
女性はうっとりしながら服は開けていたままだ。

しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

【完結】精霊に選ばれなかった私は…

まりぃべる
ファンタジー
ここダロックフェイ国では、5歳になると精霊の森へ行く。精霊に選んでもらえれば、将来有望だ。 しかし、キャロル=マフェソン辺境伯爵令嬢は、精霊に選んでもらえなかった。 選ばれた者は、王立学院で将来国の為になるべく通う。 選ばれなかった者は、教会の学校で一般教養を学ぶ。 貴族なら、より高い地位を狙うのがステータスであるが…? ☆世界観は、緩いですのでそこのところご理解のうえ、お読み下さるとありがたいです。

父が再婚しました

Ruhuna
ファンタジー
母が亡くなって1ヶ月後に 父が再婚しました

主人公の恋敵として夫に処刑される王妃として転生した私は夫になる男との結婚を阻止します

白雪の雫
ファンタジー
突然ですが質問です。 あなたは【真実の愛】を信じますか? そう聞かれたら私は『いいえ!』『No!』と答える。 だって・・・そうでしょ? ジュリアーノ王太子の(名目上の)父親である若かりし頃の陛下曰く「私と彼女は真実の愛で結ばれている」という何が何だか訳の分からない理屈で、婚約者だった大臣の姫ではなく平民の女を妃にしたのよ!? それだけではない。 何と平民から王妃になった女は庭師と不倫して不義の子を儲け、その不義の子ことジュリアーノは陛下が側室にも成れない身分の低い女が産んだ息子のユーリアを後宮に入れて妃のように扱っているのよーーーっ!!! 私とジュリアーノの結婚は王太子の後見になって欲しいと陛下から土下座をされてまで請われたもの。 それなのに・・・ジュリアーノは私を後宮の片隅に追いやりユーリアと毎晩「アッー!」をしている。 しかも! ジュリアーノはユーリアと「アッー!」をするにしてもベルフィーネという存在が邪魔という理由だけで、正式な王太子妃である私を車裂きの刑にしやがるのよ!!! マジかーーーっ!!! 前世は腐女子であるが会社では働く女性向けの商品開発に携わっていた私は【夢色の恋人達】というBLゲームの、悪役と位置づけられている王太子妃のベルフィーネに転生していたのよーーーっ!!! 思い付きで書いたので、ガバガバ設定+矛盾がある+ご都合主義。 世界観、建築物や衣装等は古代ギリシャ・ローマ神話、古代バビロニアをベースにしたファンタジー、ベルフィーネの一人称は『私』と書いて『わたくし』です。

愛された側妃と、愛されなかった正妃

編端みどり
恋愛
隣国から嫁いだ正妃は、夫に全く相手にされない。 夫が愛しているのは、美人で妖艶な側妃だけ。 連れて来た使用人はいつの間にか入れ替えられ、味方がいなくなり、全てを諦めていた正妃は、ある日側妃に子が産まれたと知った。自分の子として育てろと無茶振りをした国王と違い、産まれたばかりの赤ん坊は可愛らしかった。 正妃は、子育てを通じて強く逞しくなり、夫を切り捨てると決めた。 ※カクヨムさんにも掲載中 ※ 『※』があるところは、血の流れるシーンがあります ※センシティブな表現があります。血縁を重視している世界観のためです。このような考え方を肯定するものではありません。不快な表現があればご指摘下さい。

英雄一家は国を去る【一話完結】

青緑 ネトロア
ファンタジー
婚約者との舞踏会中、火急の知らせにより領地へ帰り、3年かけて魔物大発生を収めたテレジア。3年振りに王都へ戻ったが、国の一大事から護った一家へ言い渡されたのは、テレジアの婚約破棄だった。 - - - - - - - - - - - - - ただいま後日談の加筆を計画中です。 2025/06/22

冤罪で辺境に幽閉された第4王子

satomi
ファンタジー
主人公・アンドリュート=ラルラは冤罪で辺境に幽閉されることになったわけだが…。 「辺境に幽閉とは、辺境で生きている人間を何だと思っているんだ!辺境は不要な人間を送る場所じゃない!」と、辺境伯は怒っているし当然のことだろう。元から辺境で暮している方々は決して不要な方ではないし、‘辺境に幽閉’というのはなんとも辺境に暮らしている方々にしてみれば、喧嘩売ってんの?となる。 辺境伯の娘さんと婚約という話だから辺境伯の主人公へのあたりも結構なものだけど、娘さんは美人だから万事OK。

つまらなかった乙女ゲームに転生しちゃったので、サクッと終わらすことにしました

蒼羽咲
ファンタジー
つまらなかった乙女ゲームに転生⁈ 絵に惚れ込み、一目惚れキャラのためにハードまで買ったが内容が超つまらなかった残念な乙女ゲームに転生してしまった。 絵は超好みだ。内容はご都合主義の聖女なお花畑主人公。攻略イケメンも顔は良いがちょろい対象ばかり。てこたぁ逆にめちゃくちゃ住み心地のいい場所になるのでは⁈と気づき、テンションが一気に上がる!! 聖女など面倒な事はする気はない!サクッと攻略終わらせてぐーたら生活をGETするぞ! ご都合主義ならチョロい!と、野望を胸に動き出す!! +++++ ・重複投稿・土曜配信 (たま~に水曜…不定期更新)

僕の秘密を知った自称勇者が聖剣を寄越せと言ってきたので渡してみた

黒木メイ
ファンタジー
世界に一人しかいないと言われている『勇者』。 その『勇者』は今、ワグナー王国にいるらしい。 曖昧なのには理由があった。 『勇者』だと思わしき少年、レンが頑なに「僕は勇者じゃない」と言っているからだ。 どんなに周りが勇者だと持て囃してもレンは認めようとしない。 ※小説家になろうにも随時転載中。 レンはただ、ある目的のついでに人々を助けただけだと言う。 それでも皆はレンが勇者だと思っていた。 突如日本という国から彼らが転移してくるまでは。 はたして、レンは本当に勇者ではないのか……。 ざまぁあり・友情あり・謎ありな作品です。 ※小説家になろう、カクヨム、ネオページにも掲載。

処理中です...