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一章 理不尽な別れと新たな出会い
無理ゲー討伐依頼
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「グギャオオッ!!!」
「ぎゃあああっ!!! 無理無理無理ぃ!!!」
ダダダダダダダッ――!!!
皆さんこんにちは。
モンスターから追い回され、大草原を全速力で逃げ回る俺の名はエクリル・マドムウェルだ。
昨日仲間に見捨てられ、パーティーを追い出された。
現在はパーティーに所属していないので、フリーの冒険者だ。
昨日の夜、レンザス総合本部『ボルリオ』にてパーティー脱退の報告をし、晴れてぼっちになった。
ご丁寧にキルフェン達が先に手続きを済ませてくれていたようで、そこまで脱退に手間はかからなかった。
そして今は何をしているのかというと、討伐依頼を引き受けてモンスターと戦っているところだ。
「ハァ……ハァ……こんな奴そこまで強くないはずなのに……クソッ!!」
俺が今対峙しているモンスターは『針龍』。
小型のドラゴンで、名前の通り尻尾に備え付けられた針で攻撃してくるドラゴンだ。
大層な名前をしているが、こいつはそんなに強いモンスターじゃない。
キルフェン達と何体こいつを討伐したか分からないくらい、こいつには勝ってきている。
ただ――
「――ギャオッ!!」
「ううおぁッ!!」
ゴウッッ――――!!
長い尻尾の攻撃を何とか回避し、近くの岩に身を潜める。
「ハアッ……攻撃の手段がないんじゃ、どうしろっていうんだよ……」
こいつは攻撃をくらって命の危険を感じた瞬間、尻尾に連結した鋭く長い毒針を飛ばしてくるという特性がある。
しかし、こいつが体に携えている毒針は一本だけだ。
それに、毒針を放った後、針龍は何故か数分して息絶える。
つまり一度攻撃を加えることができれば、毒針を避けて数分逃げ回るだけで勝手に死んでくれる。
そんなわけでこいつは舐められることが多いのだが、あくまでこいつは攻撃手段があれば弱いだけだ。
いつもはキルフェン達が攻撃してくれていたので簡単に討伐できたけれど、俺一人じゃ手に負えない。
じゃあなんで俺はこんな討伐依頼を引き受けたかというと、それはそれは情けない理由があって引き受けたのだ。
話は昨日の夜、俺がレンザスの宿に荷物を取りにいった時に遡る。
※
「というわけで、俺はここを出ます。モンテさん、今までお世話になりました」
「そうかい……あんまり落ち込みなさんな。きっとまたいいパーティーが見つかるさね」
「モンテさん……ありがとうございます。これからも頑張ろうと思います」
俺は宿の三階にある自室に荷物を取りにいった後、一階の管理人室にいる宿の管理人、モンテさんのところに寄った。
深く踏み込んだ関係ではないが、それがとても居心地の良い距離感だった。
優しいお婆さんであるモンテさんには色々世話になったので、別れるのは名残惜しい。
「ところで一応聞きたいんですが、キルフェン達はどこに?」
「ああ、あの子らは一度帰ってきて荷物をまとめてからまた飲みにいったよ。いつもの酒場、ロックスターにいくと言っていたっけね」
「はは、またロックスターか……」
ロックスターは、俺達が一仕事終えた後によく訪れていた酒場だ。
俺達が最初に出会ったのもロックスターだった。
「まぁ、ロックスターには今後いかないだろうな。あいつらとバッタリ鉢合わせするのも嫌だし。最後くらい覗いていくか」
「ついさっき行ったばっかりだから、まだいると思うよ。皆あんたが頑張ってたのは知ってるし、あんたに対する悪意があったわけじゃないと思うよ。いってきな」
「……そっすね。んじゃ、モンテさん。本当に世話になりました」
「またいつでも喋りにきな」
「はい。またいつか」
優しい言葉に涙腺が綻ぶが、グッと堪えた。
世話になったモンテさんに別れを告げ、俺は宿を後にした。
※
「うい、兄ちゃん! 今日の仕事は上手くいったかい? 俺達ぁもう絶好調よ! 今夜はいっぱい姉ちゃんに褒めてもらうぜぇ!」
「まぁ、そこそこっすね……それは良かった。姉ちゃんと素敵な夜を過ごしてください」
「ガハハッ! そうすっか」
「じゃ、俺は急ぐんで」
ロックスターまでの道を歩いていると、路上の木製テーブルで酒を飲んでいた連中に絡まれた。
この流れもレンザスでは日常茶飯事である。
田舎から大都市へやってきた最初のころは大層ビビったもんだが、今ではこのやり取りも楽しい。
――ただ、今日は自信を持って返事をすることができなかった。
いつもなら、
「絶好調っすよ!!」
「いやー、離脱しちゃいましたよ。○○強すぎません?」
なんて返すんだが、なんせパーティーをクビになった夜だからな。
しばらく石畳の道を歩いていると、『☆ROCK STAR☆』という赤色の看板が見えた。
「着いた。……のはいいけど、やっぱり引き返そうかな。チラッと覗くだけにしようと思ったけど、それでもばれたら気まずいよな」
冷静に考えて、パーティーから追い出した筈の男がしれっと自分たちの飲み会場にやってきて、
「ちす☆」
みたいに覗いてきたらキルフェン達にとっては恐怖でしかないよな。
あいつらにトラウマを与えかねない。
「まぁでも……うーん」
「まぁ、そんなこともできるんですね!! ジムナーさんがいたら、本当に世界最強のパーティーを作れそう」
俺が覗こうか覗かまいか唸って考えていると、酒場の中からマーガレットの声が聞こえてきた。
馴染みのある声に、俺は思わず耳を傍立ててしまう。
すると、キルフェンとエリクの喋り声も聞こえてきた。
「はは、マーガレットはジムナーに惚れ惚れだな。まぁ、その気持ちは分かるよ。なぁエリク」
「うん。ジムナーさんは強いもんね」
「いやいや、そんな褒めてもなんも出ないぞー? それにあんまり褒められると、元メンバーに怒られるって」
また手が震え始めた。
あれが『瞬間移動』のデュミナスの持ち主か。
名は、ジムナーというらしい。
髪は濃い青色で、肩くらいまで伸びている。
いい感じの顎髭がモテる男感を醸し出していた。
「あいつはそのうち別のパーティーを見つけるさ。気にしなくて大丈夫」
「とにかく、私達の夢に一歩近づいたわね」
――私達の夢、か。
なぁマーガレット、『私達』に俺は含まれてるのか?
含まれてる筈、ないか。
「あああああああああああっ!!!!」
大声をあげて、酒場から南へ全速力で駆けていく。
俺の情けない雄叫びがあいつらに聞かれたかは分からない。どうでもいい。
少し落ち着いていた悔しさがまたこみあげてくる。
今日雄叫びを上げるのは二回目だ。
「何だよ……もうタブー扱いかよ。見てろよあいつら、絶対見返してやるからなッ!! チクショオオオオオッ!!」
そしてこの勢いのままに無謀な討伐依頼を受けてしまったのだ。
※
「グギャオオッ!!!」
「やべッ!! 見つかった!!」
身を潜めていた岩から顔を出してしまい、針龍に見つかってしまった。
「グルルア……グギャアアアアッ!!」
「クッ……高速飛翔!!!」
――ゴウッ!!!
俺の唯一の必殺技、高速飛翔で空に駆けあがり、何とか攻撃を回避した。
下からガラガラガラと、岩が砕け散る音がする。
「あんな奴、一人でどうしろっていうんだよ……」
モンスターを前に、俺は空を逃げ回るしかできない。
いつもなら連携で倒せているだけに、複雑な気持ちだった。
「……あ、そうだ。もしかしたら、勝てる方法があるかもしれない」
俺は突然ある方法を思いついた。
あれを使えば、俺一人でも勝てるかもしれない。
「よし、一か八かやってみるか……」
作戦を思いついた俺は、それを早速実行に移すことにした。
「ぎゃあああっ!!! 無理無理無理ぃ!!!」
ダダダダダダダッ――!!!
皆さんこんにちは。
モンスターから追い回され、大草原を全速力で逃げ回る俺の名はエクリル・マドムウェルだ。
昨日仲間に見捨てられ、パーティーを追い出された。
現在はパーティーに所属していないので、フリーの冒険者だ。
昨日の夜、レンザス総合本部『ボルリオ』にてパーティー脱退の報告をし、晴れてぼっちになった。
ご丁寧にキルフェン達が先に手続きを済ませてくれていたようで、そこまで脱退に手間はかからなかった。
そして今は何をしているのかというと、討伐依頼を引き受けてモンスターと戦っているところだ。
「ハァ……ハァ……こんな奴そこまで強くないはずなのに……クソッ!!」
俺が今対峙しているモンスターは『針龍』。
小型のドラゴンで、名前の通り尻尾に備え付けられた針で攻撃してくるドラゴンだ。
大層な名前をしているが、こいつはそんなに強いモンスターじゃない。
キルフェン達と何体こいつを討伐したか分からないくらい、こいつには勝ってきている。
ただ――
「――ギャオッ!!」
「ううおぁッ!!」
ゴウッッ――――!!
長い尻尾の攻撃を何とか回避し、近くの岩に身を潜める。
「ハアッ……攻撃の手段がないんじゃ、どうしろっていうんだよ……」
こいつは攻撃をくらって命の危険を感じた瞬間、尻尾に連結した鋭く長い毒針を飛ばしてくるという特性がある。
しかし、こいつが体に携えている毒針は一本だけだ。
それに、毒針を放った後、針龍は何故か数分して息絶える。
つまり一度攻撃を加えることができれば、毒針を避けて数分逃げ回るだけで勝手に死んでくれる。
そんなわけでこいつは舐められることが多いのだが、あくまでこいつは攻撃手段があれば弱いだけだ。
いつもはキルフェン達が攻撃してくれていたので簡単に討伐できたけれど、俺一人じゃ手に負えない。
じゃあなんで俺はこんな討伐依頼を引き受けたかというと、それはそれは情けない理由があって引き受けたのだ。
話は昨日の夜、俺がレンザスの宿に荷物を取りにいった時に遡る。
※
「というわけで、俺はここを出ます。モンテさん、今までお世話になりました」
「そうかい……あんまり落ち込みなさんな。きっとまたいいパーティーが見つかるさね」
「モンテさん……ありがとうございます。これからも頑張ろうと思います」
俺は宿の三階にある自室に荷物を取りにいった後、一階の管理人室にいる宿の管理人、モンテさんのところに寄った。
深く踏み込んだ関係ではないが、それがとても居心地の良い距離感だった。
優しいお婆さんであるモンテさんには色々世話になったので、別れるのは名残惜しい。
「ところで一応聞きたいんですが、キルフェン達はどこに?」
「ああ、あの子らは一度帰ってきて荷物をまとめてからまた飲みにいったよ。いつもの酒場、ロックスターにいくと言っていたっけね」
「はは、またロックスターか……」
ロックスターは、俺達が一仕事終えた後によく訪れていた酒場だ。
俺達が最初に出会ったのもロックスターだった。
「まぁ、ロックスターには今後いかないだろうな。あいつらとバッタリ鉢合わせするのも嫌だし。最後くらい覗いていくか」
「ついさっき行ったばっかりだから、まだいると思うよ。皆あんたが頑張ってたのは知ってるし、あんたに対する悪意があったわけじゃないと思うよ。いってきな」
「……そっすね。んじゃ、モンテさん。本当に世話になりました」
「またいつでも喋りにきな」
「はい。またいつか」
優しい言葉に涙腺が綻ぶが、グッと堪えた。
世話になったモンテさんに別れを告げ、俺は宿を後にした。
※
「うい、兄ちゃん! 今日の仕事は上手くいったかい? 俺達ぁもう絶好調よ! 今夜はいっぱい姉ちゃんに褒めてもらうぜぇ!」
「まぁ、そこそこっすね……それは良かった。姉ちゃんと素敵な夜を過ごしてください」
「ガハハッ! そうすっか」
「じゃ、俺は急ぐんで」
ロックスターまでの道を歩いていると、路上の木製テーブルで酒を飲んでいた連中に絡まれた。
この流れもレンザスでは日常茶飯事である。
田舎から大都市へやってきた最初のころは大層ビビったもんだが、今ではこのやり取りも楽しい。
――ただ、今日は自信を持って返事をすることができなかった。
いつもなら、
「絶好調っすよ!!」
「いやー、離脱しちゃいましたよ。○○強すぎません?」
なんて返すんだが、なんせパーティーをクビになった夜だからな。
しばらく石畳の道を歩いていると、『☆ROCK STAR☆』という赤色の看板が見えた。
「着いた。……のはいいけど、やっぱり引き返そうかな。チラッと覗くだけにしようと思ったけど、それでもばれたら気まずいよな」
冷静に考えて、パーティーから追い出した筈の男がしれっと自分たちの飲み会場にやってきて、
「ちす☆」
みたいに覗いてきたらキルフェン達にとっては恐怖でしかないよな。
あいつらにトラウマを与えかねない。
「まぁでも……うーん」
「まぁ、そんなこともできるんですね!! ジムナーさんがいたら、本当に世界最強のパーティーを作れそう」
俺が覗こうか覗かまいか唸って考えていると、酒場の中からマーガレットの声が聞こえてきた。
馴染みのある声に、俺は思わず耳を傍立ててしまう。
すると、キルフェンとエリクの喋り声も聞こえてきた。
「はは、マーガレットはジムナーに惚れ惚れだな。まぁ、その気持ちは分かるよ。なぁエリク」
「うん。ジムナーさんは強いもんね」
「いやいや、そんな褒めてもなんも出ないぞー? それにあんまり褒められると、元メンバーに怒られるって」
また手が震え始めた。
あれが『瞬間移動』のデュミナスの持ち主か。
名は、ジムナーというらしい。
髪は濃い青色で、肩くらいまで伸びている。
いい感じの顎髭がモテる男感を醸し出していた。
「あいつはそのうち別のパーティーを見つけるさ。気にしなくて大丈夫」
「とにかく、私達の夢に一歩近づいたわね」
――私達の夢、か。
なぁマーガレット、『私達』に俺は含まれてるのか?
含まれてる筈、ないか。
「あああああああああああっ!!!!」
大声をあげて、酒場から南へ全速力で駆けていく。
俺の情けない雄叫びがあいつらに聞かれたかは分からない。どうでもいい。
少し落ち着いていた悔しさがまたこみあげてくる。
今日雄叫びを上げるのは二回目だ。
「何だよ……もうタブー扱いかよ。見てろよあいつら、絶対見返してやるからなッ!! チクショオオオオオッ!!」
そしてこの勢いのままに無謀な討伐依頼を受けてしまったのだ。
※
「グギャオオッ!!!」
「やべッ!! 見つかった!!」
身を潜めていた岩から顔を出してしまい、針龍に見つかってしまった。
「グルルア……グギャアアアアッ!!」
「クッ……高速飛翔!!!」
――ゴウッ!!!
俺の唯一の必殺技、高速飛翔で空に駆けあがり、何とか攻撃を回避した。
下からガラガラガラと、岩が砕け散る音がする。
「あんな奴、一人でどうしろっていうんだよ……」
モンスターを前に、俺は空を逃げ回るしかできない。
いつもなら連携で倒せているだけに、複雑な気持ちだった。
「……あ、そうだ。もしかしたら、勝てる方法があるかもしれない」
俺は突然ある方法を思いついた。
あれを使えば、俺一人でも勝てるかもしれない。
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