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6歳
164 意地悪
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寝る前にミルクを要求すれば、ロルフは早足で厨房へ向かう。しばらくしてからカップ片手に戻ってきたロルフは「お待たせしました!」と笑顔で差し出してきた。
「ロルフ。ごくろう」
「へへ、どうも」
アル様が今日も可愛いとひとりで騒がしいロルフは、本日も楽しそうである。一日中働きっぱなしで疲れないのだろうか。でもロルフはお仕事しているというより、ぼくと遊んでいる感じである。常に笑顔でノリがいい。
受け取ったミルクをひと口飲んで、顔をしかめる。
「甘くなーい! はちみつ足りないでーす」
顔をむぎゅっとして不満を訴えるが、ロルフは「ちゃんと入れましたよ?」と開き直る。入れればいいってものではない。甘くなるようにたくさん入れないと意味がないと思う。
何度も言っているのに、ロルフは頑なにはちみつを少なめにしてしまう。やはり減らした分をロルフが舐めている可能性が高い。そう考えないと、ぼくのはちみつの行方に説明がつかない。隠したはちみつを出せと要求するが、ロルフは困った顔になってしまう。なにそのぼくが我儘を言っているみたいな顔。
「虫歯になったら大変ですよ」
「ちゃんと歯磨きしてます」
ぼくは六歳のお兄さんなので、歯磨きの大切さも理解している。けれどもロルフはゆっくりと首を横に振るだけで、はちみつを持ってこない。ちょっぴり許せない。
カップを両手で握ってもんもんとしていたのだが、すぐに大事なことを思い出す。今夜はロルフと作戦会議をする予定だった。
「ロルフ!」
慌てて呼べば、ロルフが「なんですか?」と振り返る。
「作戦会議をしまぁす!」
「いいですよ。今日はどんなお話ですか?」
にこにこと応じてくれるロルフは、椅子に座るぼくの傍にやってくる。会議がやりにくいので座ってくださいと椅子を勧めれば、ロルフは遠慮なく腰を下ろした。
「あのね、ぼくはすごい事実を知ってしまいました」
「すごい事実?」
首を傾げるロルフに、拳を握って「そうです」と真面目な顔で頷いておく。
「これは誰にも言っちゃダメ。わかった?」
「任せてください。俺とアル様の秘密ですね」
「そう。秘密です」
しっかり理解してくれたロルフに安心して、ぼくは小声で先程仕入れた情報を彼と共有する。
「あのね、リオラお兄様はライアンと仲良しじゃないの」
「はぁ、なるほど?」
微妙なお顔になるロルフは、ライアンとお兄様の仲が悪いと誤解していそうであった。たしかに今の言い方だと、ライアンとお兄様がバチバチ喧嘩しているみたいだ。慌てて「仲良しだけど。恋人さんではないみたい」と言い直しておく。
今度こそ納得顔で「あぁ、はいはい。恋人ではないでしょうね」と応じたロルフ。やはりロルフの目から見ても、リオラお兄様がライアンに恋しているようには見えないらしい。原作小説からは大きくずれている。
「それでね。リオラお兄様は、実はジョナスのことが嫌いなの」
「はいはい」
「え?」
ぼくの言葉を否定しないロルフに、思わず固まってしまう。もしやリオラお兄様がジョナスのこと嫌いなのは周知の事実だったりするのだろうか。
だとしたらリオラお兄様によるジョナスへの嫌がらせは相当進んでいることにならないか?
原作小説に従えば、嫌がらせするリオラお兄様に騎士たちが絶望してお兄様を裏切るのだ。今回の嫌がらせ相手はリッキーではなくジョナスだけど。
ジョナスも騎士である以上、彼への嫌がらせ行為を騎士団が見過ごすとは考え難い。仲間意識が強い彼らである。ジョナスの味方をして、リオラお兄様に絶望する可能性が高い。
あわわと頭を抱えるぼくに、ロルフが「どうかしました?」と首を傾げる。騎士ではないロルフにまで話が伝わっているということは、リオラお兄様はもう破滅へのルートを突き進んでいるのだろうか。震えるぼくは、あったかミルクをこくこく飲む。心を落ち着けないと。
「ジョナスは、リオラお兄様に意地悪されているかもしれません」
「意地悪」
ぼんやり繰り返すロルフは、「あの、意地悪ってもう一回言ってもらっても?」と意味不明なリクエストをしてくる。それを無視して、頭を抱える。「困ったぞ」と呟けば、ロルフが「アル様が可愛い!」と大喜びする。
ぼくは今、真剣にお悩み中なのだ。喜ぶんじゃなくて一緒に解決策を考えるべき場面だと思う。
だが微妙に空気を読まないお世話係さんは「俺はアル様にだったら意地悪されてもいいです! むしろされたい」と意味不明なことを口走る。
なんでぼくがロルフに意地悪しないといけないのだ。ぼくはそこまで酷い主人じゃない。
「ロルフ。ちゃんと話聞いて。ぼくじゃなくて、リオラお兄様が意地悪してるかもなの」
「はぁ。リオラ様は別にどうでも」
どうでもよくない。
意地悪されてるジョナスが可哀想だとは思わないのだろうか。
「ぼくはジョナスを助けます! リオラお兄様に意地悪されるなんて可哀想でーす」
「可哀想ってか。あの人の自業自得では?」
「なんでそんなこと言うの?」
リオラお兄様による意地悪を肯定するかのような発言に、びっくりして目を見開く。
てかやっぱりリオラお兄様はジョナスに意地悪してるんだ……?
こりゃ大変だ。ぼくが巻き込まれ破滅する未来が確実に近づいている気がする。
「ロルフ。ごくろう」
「へへ、どうも」
アル様が今日も可愛いとひとりで騒がしいロルフは、本日も楽しそうである。一日中働きっぱなしで疲れないのだろうか。でもロルフはお仕事しているというより、ぼくと遊んでいる感じである。常に笑顔でノリがいい。
受け取ったミルクをひと口飲んで、顔をしかめる。
「甘くなーい! はちみつ足りないでーす」
顔をむぎゅっとして不満を訴えるが、ロルフは「ちゃんと入れましたよ?」と開き直る。入れればいいってものではない。甘くなるようにたくさん入れないと意味がないと思う。
何度も言っているのに、ロルフは頑なにはちみつを少なめにしてしまう。やはり減らした分をロルフが舐めている可能性が高い。そう考えないと、ぼくのはちみつの行方に説明がつかない。隠したはちみつを出せと要求するが、ロルフは困った顔になってしまう。なにそのぼくが我儘を言っているみたいな顔。
「虫歯になったら大変ですよ」
「ちゃんと歯磨きしてます」
ぼくは六歳のお兄さんなので、歯磨きの大切さも理解している。けれどもロルフはゆっくりと首を横に振るだけで、はちみつを持ってこない。ちょっぴり許せない。
カップを両手で握ってもんもんとしていたのだが、すぐに大事なことを思い出す。今夜はロルフと作戦会議をする予定だった。
「ロルフ!」
慌てて呼べば、ロルフが「なんですか?」と振り返る。
「作戦会議をしまぁす!」
「いいですよ。今日はどんなお話ですか?」
にこにこと応じてくれるロルフは、椅子に座るぼくの傍にやってくる。会議がやりにくいので座ってくださいと椅子を勧めれば、ロルフは遠慮なく腰を下ろした。
「あのね、ぼくはすごい事実を知ってしまいました」
「すごい事実?」
首を傾げるロルフに、拳を握って「そうです」と真面目な顔で頷いておく。
「これは誰にも言っちゃダメ。わかった?」
「任せてください。俺とアル様の秘密ですね」
「そう。秘密です」
しっかり理解してくれたロルフに安心して、ぼくは小声で先程仕入れた情報を彼と共有する。
「あのね、リオラお兄様はライアンと仲良しじゃないの」
「はぁ、なるほど?」
微妙なお顔になるロルフは、ライアンとお兄様の仲が悪いと誤解していそうであった。たしかに今の言い方だと、ライアンとお兄様がバチバチ喧嘩しているみたいだ。慌てて「仲良しだけど。恋人さんではないみたい」と言い直しておく。
今度こそ納得顔で「あぁ、はいはい。恋人ではないでしょうね」と応じたロルフ。やはりロルフの目から見ても、リオラお兄様がライアンに恋しているようには見えないらしい。原作小説からは大きくずれている。
「それでね。リオラお兄様は、実はジョナスのことが嫌いなの」
「はいはい」
「え?」
ぼくの言葉を否定しないロルフに、思わず固まってしまう。もしやリオラお兄様がジョナスのこと嫌いなのは周知の事実だったりするのだろうか。
だとしたらリオラお兄様によるジョナスへの嫌がらせは相当進んでいることにならないか?
原作小説に従えば、嫌がらせするリオラお兄様に騎士たちが絶望してお兄様を裏切るのだ。今回の嫌がらせ相手はリッキーではなくジョナスだけど。
ジョナスも騎士である以上、彼への嫌がらせ行為を騎士団が見過ごすとは考え難い。仲間意識が強い彼らである。ジョナスの味方をして、リオラお兄様に絶望する可能性が高い。
あわわと頭を抱えるぼくに、ロルフが「どうかしました?」と首を傾げる。騎士ではないロルフにまで話が伝わっているということは、リオラお兄様はもう破滅へのルートを突き進んでいるのだろうか。震えるぼくは、あったかミルクをこくこく飲む。心を落ち着けないと。
「ジョナスは、リオラお兄様に意地悪されているかもしれません」
「意地悪」
ぼんやり繰り返すロルフは、「あの、意地悪ってもう一回言ってもらっても?」と意味不明なリクエストをしてくる。それを無視して、頭を抱える。「困ったぞ」と呟けば、ロルフが「アル様が可愛い!」と大喜びする。
ぼくは今、真剣にお悩み中なのだ。喜ぶんじゃなくて一緒に解決策を考えるべき場面だと思う。
だが微妙に空気を読まないお世話係さんは「俺はアル様にだったら意地悪されてもいいです! むしろされたい」と意味不明なことを口走る。
なんでぼくがロルフに意地悪しないといけないのだ。ぼくはそこまで酷い主人じゃない。
「ロルフ。ちゃんと話聞いて。ぼくじゃなくて、リオラお兄様が意地悪してるかもなの」
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