52 / 102
52 傾国の美男子
しおりを挟む
「おはようございます!」
「……は?」
翌朝。
近衛騎士団の副団長室を訪れた僕を、ギル副団長が驚愕の表情で出迎えた。背後のザックが「俺は止めましたよ?」となにやら言い訳めいた言葉を口にしている。
「え、なんのご用ですか?」
慌てて立ち上がったギルは、僕とザックをしきりに見比べている。もはや僕がリアであることを隠す必要はなくなったためばっちり決めた傾国スタイルだ。ギルが見惚れるのも無理はない。
「副団長が言ったんじゃないですか。毎朝出勤したら顔見せろって」
「なっ」
言葉を失ったギルは、やがて苦い声を出す。
「よくもまぁ、しれっと出勤してきましたね。まさかあの一件を全部なかったことにしようとしています?」
「まさか」
へらっと笑う僕に、ギルが鋭い眼差しを向けてくる。
「殿下の許可は?」
「エドワード今忙しそうだったから」
「つまり勝手に抜け出してきたと」
人聞き悪い。僕はただ出勤してきただけだぞ。なんで遅刻もしていないのに怒られなければならないのか。
「じゃあ僕仕事あるんで」
さっさと事務室に向かおうとすれば、ギルが立ち塞がる。邪魔だ。そこを退け。
「あなたの仕事はありません。というか全部ザックに押し付けていたこと知っているんですけど?」
ぱちぱちと目を瞬く僕。
「えっと? でも仕事もせずに給料もらうのは気が引けるっていうか」
「なんで当たり前のように給料もらおうとしているんですか」
え? もらえないの?
でもエドワードは毎月お金くれるって言ったぞ?
ザックを振り返れば、彼は困ったような顔をしていた。
「おそらくそれは殿下が個人的に出すということかと」
給料ではなくエドワードのポケットマネーということか。ふむふむ。
「じゃあ搾り取れるだけ搾り取っておかないとね」
「恋人への発言とは思えませんね」
なんとでも言うがいい。僕はやるぞ! 貯金大事!
そういうことなら仕事は別にいいや。僕、働くのあんまり好きじゃないし。早速エドワードの財布の紐を緩めに行かねばならない。なんか適当に可愛く笑っておけば大丈夫だろう。最近のエドワードはただの浮かれ野郎だから。
だがその前に。
「退職金ください!」
「あなたって人は」
眉を顰めるギルは大きくため息をつく。なんだよ。なにか悪いか。エドワードはくれるって言ったぞ?
※※※
「どこ行ってたんだ?」
「副団長のとこ」
回れ右をしてエドワードの自室に戻れば、先程まで不在だったはずのエドワードがいた。ザックと共に戻ってきた僕を見るなり怪訝な顔である。ちなみにザックは、エドワードが室内にいることを確認して引き返した。どうやら外で待機するらしい。ご苦労なことだ。
「退職金をもらおうと思って」
「あぁ」
小さく唸ったエドワードは「後で用意させる」とあっさり言い放つ。やったね。
エドワードは約束は概ね守ってくれる男である。例の誓約書も渋々ながら書いてくれた。僕を捨てないってのと、仮に捨てても生活は保証するという内容だ。仮に捨てたらの部分にはすごく嫌そうな顔をしていたが最終的にサインさせた。これで僕は安泰である。
もしエドワードが僕を捨てるようなことがあれば誓約書を盾に金をもらって、ついでの腹いせにエドワードの性癖をあちこちで吹聴してやるつもりである。
「今から仕事?」
「少し休憩だ。丸一日の休みがなかなか取れなくてすまないな」
お気になさらず。こっちはこっちで自由にやるから。
「暇なら私の仕事の間にでも荷物を取りに行ったらどうだ? 騎士は自由に使っていいから」
なにやらいつの間にか僕が王宮に引越すということで話がまとまってしまっている。おかしい。その件は昨日、有耶無耶に終了したはずなのに。はやくも蒸し返されるなんて。
聞こえなかったふりをしていれば、エドワードに呼ばれた。相変わらずきらきら王子様の彼は、カツカツと歩み寄ってくる。
「働きたいなら別に働いても構わないぞ」
「え!」
なんだって?
あれだけ自分の女に働かせる趣味はないとか喚いていたくせに。あれかな? ようやく僕が男であることに気がついたんかな? 遅すぎる気もするけど。
「ただし、これまで通り王宮内にしてくれ。できれば近衛騎士団」
「なんで?」
「おまえを外に放り出すとなにをやらかすか気が気じゃない。近衛騎士にはリアのことを伝えてある。だからそこなら構わない。頼むから目の届くところに居てくれ」
僕は子供か。
もういい歳だぞ。そんな変なことはしない。だがせっかくの申し出だ。のってやろうじゃないか。
「じゃあ他の仕事やりたい。僕に事務仕事は無理」
「そうだな」
そこは肯定するなよ。失礼だな。
しかし他の仕事って何があるのか。うーんと頭を捻る僕は思い付いた。
「僕あれやりたい」
「ん?」
「採用担当」
「……うちの騎士団を潰す気か?」
「どういう意味だよ」
流石にそこまでは任せられないと苦い顔をしたエドワードは酷過ぎる。
「僕、人を見る目はあるよ」
「自信があるのはいいことだが。まぁ、とにかくそうだな。えっと、副団長にでも訊いてみろ」
なにやら適当に流し始めたエドワード。おいこら。
むすっと頰を膨らませれば、エドワードの手が僕の腰にまわる。ビクッと肩を揺らせば、「そんなに緊張することないだろ」と苦笑が降ってきた。
こ、これは。
「リア」
甘ったるい声に目を瞑る。
「目、開けろ」
「んん?」
なんて恥ずかしいことを言うんだ。だが仕方ない。薄目を開ければ、眩い金髪と澄んだ青い目が近付いてくる。
「リア、おまえはいつも可愛いな」
「そうだよ。僕はいつも可愛いもんね」
なんせ王太子殿下を落とした傾国の美男子だからな。
ふふっと笑ったエドワードに唇を塞がれる。やがて口内を撫でまわすような激しさに息が上がる。
「んっ」
ぐっと腰を引き寄せられて、体が密着する。深く口付けを交わし、そのまま横抱きにされた。
「まだ朝だよ?」
「構うものか」
マジかよ。僕をソファーに寝かせたエドワードは、ジャケットを脱ぎ捨てる。それさっき着たばかりだろ。シワになるぞ。
何度も降ってくるキスに身を捩る。流れるように僕の前を緩めたエドワードが遠慮なしに下着に手を突っ込んでくる。は?
「ちょっと待った!」
「なんだ」
「え? どこまでやるの?」
なんだか怪しい手の動きに声をあげるが、エドワードは「いいじゃないか」と上機嫌に微笑むばかりで答えを寄越さない。
だがこの流れはさすがに察するぞ?
「ん、あっ」
急所を包み込まれて、上下に擦られれば当然ながら熱を帯びる。早急に事を進めようとするエドワードに翻弄されて、腰がビクビクと震える。
「え、ちょ」
そのまま達してしまう。つま先を丸めてやり過ごすが、エドワードは止まらない。吐き出された白濁を手に絡め、後ろへと手を伸ばす。
マジで最後までやるつもりらしい。
抜き差しされる指の違和感に目を瞑る。だがエドワードが何度も「リア」と呼ぶから。
「エドワードっ」
んぁ、と嬌声が漏れる。覆い被さったエドワードが、僕の耳にふっと息を吹き込む。真っ赤になっているであろう顔を隠すべく両腕を交差させるが、すぐに邪魔が入る。
青い瞳を熱っぽく濡らしたエドワードが見えた。
「いいか?」
んなこといちいち訊くなよ。ほんと恥ずかしい奴だな。こくこくと頷けば、エドワードが自身の昂りを押し付けてくる。ぐっと奥まで圧迫されて息が詰まる。
「んっ、あ」
「リアっ」
押し寄せてくる快楽の波に身を委ねる。すぐそこには必死な顔をしたエドワードがいる。
「愛してるよ、リア」
だから、そういうことをほいほい口にするんじゃない。熱っぽい視線を容赦なく注がれて、胸が、心が熱くなる。
「愛してるよ、エドワード」
これはリップサービスなんかじゃない。だから絶対に僕のことを放すなよ、王子様。
「……は?」
翌朝。
近衛騎士団の副団長室を訪れた僕を、ギル副団長が驚愕の表情で出迎えた。背後のザックが「俺は止めましたよ?」となにやら言い訳めいた言葉を口にしている。
「え、なんのご用ですか?」
慌てて立ち上がったギルは、僕とザックをしきりに見比べている。もはや僕がリアであることを隠す必要はなくなったためばっちり決めた傾国スタイルだ。ギルが見惚れるのも無理はない。
「副団長が言ったんじゃないですか。毎朝出勤したら顔見せろって」
「なっ」
言葉を失ったギルは、やがて苦い声を出す。
「よくもまぁ、しれっと出勤してきましたね。まさかあの一件を全部なかったことにしようとしています?」
「まさか」
へらっと笑う僕に、ギルが鋭い眼差しを向けてくる。
「殿下の許可は?」
「エドワード今忙しそうだったから」
「つまり勝手に抜け出してきたと」
人聞き悪い。僕はただ出勤してきただけだぞ。なんで遅刻もしていないのに怒られなければならないのか。
「じゃあ僕仕事あるんで」
さっさと事務室に向かおうとすれば、ギルが立ち塞がる。邪魔だ。そこを退け。
「あなたの仕事はありません。というか全部ザックに押し付けていたこと知っているんですけど?」
ぱちぱちと目を瞬く僕。
「えっと? でも仕事もせずに給料もらうのは気が引けるっていうか」
「なんで当たり前のように給料もらおうとしているんですか」
え? もらえないの?
でもエドワードは毎月お金くれるって言ったぞ?
ザックを振り返れば、彼は困ったような顔をしていた。
「おそらくそれは殿下が個人的に出すということかと」
給料ではなくエドワードのポケットマネーということか。ふむふむ。
「じゃあ搾り取れるだけ搾り取っておかないとね」
「恋人への発言とは思えませんね」
なんとでも言うがいい。僕はやるぞ! 貯金大事!
そういうことなら仕事は別にいいや。僕、働くのあんまり好きじゃないし。早速エドワードの財布の紐を緩めに行かねばならない。なんか適当に可愛く笑っておけば大丈夫だろう。最近のエドワードはただの浮かれ野郎だから。
だがその前に。
「退職金ください!」
「あなたって人は」
眉を顰めるギルは大きくため息をつく。なんだよ。なにか悪いか。エドワードはくれるって言ったぞ?
※※※
「どこ行ってたんだ?」
「副団長のとこ」
回れ右をしてエドワードの自室に戻れば、先程まで不在だったはずのエドワードがいた。ザックと共に戻ってきた僕を見るなり怪訝な顔である。ちなみにザックは、エドワードが室内にいることを確認して引き返した。どうやら外で待機するらしい。ご苦労なことだ。
「退職金をもらおうと思って」
「あぁ」
小さく唸ったエドワードは「後で用意させる」とあっさり言い放つ。やったね。
エドワードは約束は概ね守ってくれる男である。例の誓約書も渋々ながら書いてくれた。僕を捨てないってのと、仮に捨てても生活は保証するという内容だ。仮に捨てたらの部分にはすごく嫌そうな顔をしていたが最終的にサインさせた。これで僕は安泰である。
もしエドワードが僕を捨てるようなことがあれば誓約書を盾に金をもらって、ついでの腹いせにエドワードの性癖をあちこちで吹聴してやるつもりである。
「今から仕事?」
「少し休憩だ。丸一日の休みがなかなか取れなくてすまないな」
お気になさらず。こっちはこっちで自由にやるから。
「暇なら私の仕事の間にでも荷物を取りに行ったらどうだ? 騎士は自由に使っていいから」
なにやらいつの間にか僕が王宮に引越すということで話がまとまってしまっている。おかしい。その件は昨日、有耶無耶に終了したはずなのに。はやくも蒸し返されるなんて。
聞こえなかったふりをしていれば、エドワードに呼ばれた。相変わらずきらきら王子様の彼は、カツカツと歩み寄ってくる。
「働きたいなら別に働いても構わないぞ」
「え!」
なんだって?
あれだけ自分の女に働かせる趣味はないとか喚いていたくせに。あれかな? ようやく僕が男であることに気がついたんかな? 遅すぎる気もするけど。
「ただし、これまで通り王宮内にしてくれ。できれば近衛騎士団」
「なんで?」
「おまえを外に放り出すとなにをやらかすか気が気じゃない。近衛騎士にはリアのことを伝えてある。だからそこなら構わない。頼むから目の届くところに居てくれ」
僕は子供か。
もういい歳だぞ。そんな変なことはしない。だがせっかくの申し出だ。のってやろうじゃないか。
「じゃあ他の仕事やりたい。僕に事務仕事は無理」
「そうだな」
そこは肯定するなよ。失礼だな。
しかし他の仕事って何があるのか。うーんと頭を捻る僕は思い付いた。
「僕あれやりたい」
「ん?」
「採用担当」
「……うちの騎士団を潰す気か?」
「どういう意味だよ」
流石にそこまでは任せられないと苦い顔をしたエドワードは酷過ぎる。
「僕、人を見る目はあるよ」
「自信があるのはいいことだが。まぁ、とにかくそうだな。えっと、副団長にでも訊いてみろ」
なにやら適当に流し始めたエドワード。おいこら。
むすっと頰を膨らませれば、エドワードの手が僕の腰にまわる。ビクッと肩を揺らせば、「そんなに緊張することないだろ」と苦笑が降ってきた。
こ、これは。
「リア」
甘ったるい声に目を瞑る。
「目、開けろ」
「んん?」
なんて恥ずかしいことを言うんだ。だが仕方ない。薄目を開ければ、眩い金髪と澄んだ青い目が近付いてくる。
「リア、おまえはいつも可愛いな」
「そうだよ。僕はいつも可愛いもんね」
なんせ王太子殿下を落とした傾国の美男子だからな。
ふふっと笑ったエドワードに唇を塞がれる。やがて口内を撫でまわすような激しさに息が上がる。
「んっ」
ぐっと腰を引き寄せられて、体が密着する。深く口付けを交わし、そのまま横抱きにされた。
「まだ朝だよ?」
「構うものか」
マジかよ。僕をソファーに寝かせたエドワードは、ジャケットを脱ぎ捨てる。それさっき着たばかりだろ。シワになるぞ。
何度も降ってくるキスに身を捩る。流れるように僕の前を緩めたエドワードが遠慮なしに下着に手を突っ込んでくる。は?
「ちょっと待った!」
「なんだ」
「え? どこまでやるの?」
なんだか怪しい手の動きに声をあげるが、エドワードは「いいじゃないか」と上機嫌に微笑むばかりで答えを寄越さない。
だがこの流れはさすがに察するぞ?
「ん、あっ」
急所を包み込まれて、上下に擦られれば当然ながら熱を帯びる。早急に事を進めようとするエドワードに翻弄されて、腰がビクビクと震える。
「え、ちょ」
そのまま達してしまう。つま先を丸めてやり過ごすが、エドワードは止まらない。吐き出された白濁を手に絡め、後ろへと手を伸ばす。
マジで最後までやるつもりらしい。
抜き差しされる指の違和感に目を瞑る。だがエドワードが何度も「リア」と呼ぶから。
「エドワードっ」
んぁ、と嬌声が漏れる。覆い被さったエドワードが、僕の耳にふっと息を吹き込む。真っ赤になっているであろう顔を隠すべく両腕を交差させるが、すぐに邪魔が入る。
青い瞳を熱っぽく濡らしたエドワードが見えた。
「いいか?」
んなこといちいち訊くなよ。ほんと恥ずかしい奴だな。こくこくと頷けば、エドワードが自身の昂りを押し付けてくる。ぐっと奥まで圧迫されて息が詰まる。
「んっ、あ」
「リアっ」
押し寄せてくる快楽の波に身を委ねる。すぐそこには必死な顔をしたエドワードがいる。
「愛してるよ、リア」
だから、そういうことをほいほい口にするんじゃない。熱っぽい視線を容赦なく注がれて、胸が、心が熱くなる。
「愛してるよ、エドワード」
これはリップサービスなんかじゃない。だから絶対に僕のことを放すなよ、王子様。
429
あなたにおすすめの小説
性悪なお嬢様に命令されて泣く泣く恋敵を殺りにいったらヤられました
まりも13
BL
フワフワとした酩酊状態が薄れ、僕は気がつくとパンパンパン、ズチュッと卑猥な音をたてて激しく誰かと交わっていた。
性悪なお嬢様の命令で恋敵を泣く泣く殺りに行ったら逆にヤラれちゃった、ちょっとアホな子の話です。
(ムーンライトノベルにも掲載しています)
悪役令息を改めたら皆の様子がおかしいです?
* ゆるゆ
BL
王太子から伴侶(予定)契約を破棄された瞬間、前世の記憶がよみがえって、悪役令息だと気づいたよ! しかし気づいたのが終了した後な件について。
悪役令息で断罪なんて絶対だめだ! 泣いちゃう!
せっかく前世を思い出したんだから、これからは心を入れ替えて、真面目にがんばっていこう! と思ったんだけど……あれ? 皆やさしい? 主人公はあっちだよー?
ユィリと皆の動画をつくりました!
インスタ @yuruyu0 絵も動画もあがります。ほぼ毎日更新!
Youtube @BL小説動画 アカウントがなくても、どなたでもご覧になれます。動画を作ったときに更新!
プロフのWebサイトから、両方に飛べるので、もしよかったら!
名前が * ゆるゆ になりましたー!
中身はいっしょなので(笑)これからもどうぞよろしくお願い致しますー!
ご感想欄 、うれしくてすぐ承認を押してしまい(笑)ネタバレ 配慮できないので、ご覧になる時は、お気をつけください!
殿下に婚約終了と言われたので城を出ようとしたら、何かおかしいんですが!?
krm
BL
「俺達の婚約は今日で終わりにする」
突然の婚約終了宣言。心がぐしゃぐしゃになった僕は、荷物を抱えて城を出る決意をした。
なのに、何故か殿下が追いかけてきて――いやいやいや、どういうこと!?
全力すれ違いラブコメファンタジーBL!
支部の企画投稿用に書いたショートショートです。前後編二話完結です。
有能すぎる親友の隣が辛いので、平凡男爵令息の僕は消えたいと思います
緑虫
BL
第三王子の十歳の生誕パーティーで、王子に気に入られないようお城の花園に避難した、貧乏男爵令息のルカ・グリューベル。
知り合った宮廷庭師から、『ネムリバナ』という水に浮かべるとよく寝られる香りを放つ花びらをもらう。
花園からの帰り道、噴水で泣いている少年に遭遇。目の下に酷いクマのある少年を慰めたルカは、もらったばかりの花びらを男の子に渡して立ち去った。
十二歳になり、ルカは寄宿学校に入学する。
寮の同室になった子は、まさかのその時の男の子、アルフレート(アリ)・ユーネル侯爵令息だった。
見目麗しく文武両道のアリ。だが二年前と変わらず睡眠障害を抱えていて、目の下のクマは健在。
宮廷庭師と親交を続けていたルカには、『ネムリバナ』を第三王子の為に学校の温室で育てる役割を与えられていた。アリは花びらを王子の元まで運ぶ役目を負っている。育てる見返りに少量の花びらを入手できるようになったルカは、早速アリに使ってみることに。
やがて問題なく眠れるようになったアリはめきめきと頭角を表し、しがない男爵令息にすぎない平凡なルカには手の届かない存在になっていく。
次第にアリに対する恋心に気づくルカ。だが、男の自分はアリとは不釣り合いだと、卒業を機に離れることを決意する。
アリを見ない為に地方に移ったルカ。実はここは、アリの叔父が経営する領地。そこでたった半年の間に朗らかで輝いていたアリの変わり果てた姿を見てしまい――。
ハイスペ不眠攻めxお人好し平凡受けのファンタジーBLです。ハピエン。
ブラコンすぎて面倒な男を演じていた平凡兄、やめたら押し倒されました
あと
BL
「お兄ちゃん!一肌脱ぎます!」
完璧公爵跡取り息子許嫁攻め×ブラコン兄鈍感受け
可愛い弟と攻めの幸せのために、平凡なのに面倒な男を演じることにした受け。毎日の告白、束縛発言などを繰り広げ、上手くいきそうになったため、やめたら、なんと…?
攻め:ヴィクター・ローレンツ
受け:リアム・グレイソン
弟:リチャード・グレイソン
pixivにも投稿しています。
ひよったら消します。
誤字脱字はサイレント修正します。
また、内容もサイレント修正する時もあります。
定期的にタグも整理します。
批判・中傷コメントはお控えください。
見つけ次第削除いたします。
公爵家の末っ子に転生しました〜出来損ないなので潔く退場しようとしたらうっかり溺愛されてしまった件について〜
上総啓
BL
公爵家の末っ子に転生したシルビオ。
体が弱く生まれて早々ぶっ倒れ、家族は見事に過保護ルートへと突き進んでしまった。
両親はめちゃくちゃ溺愛してくるし、超強い兄様はブラコンに育ち弟絶対守るマンに……。
せっかくファンタジーの世界に転生したんだから魔法も使えたり?と思ったら、我が家に代々伝わる上位氷魔法が俺にだけ使えない?
しかも俺に使える魔法は氷魔法じゃなく『神聖魔法』?というか『神聖魔法』を操れるのは神に選ばれた愛し子だけ……?
どうせ余命幾ばくもない出来損ないなら仕方ない、お荷物の僕はさっさと今世からも退場しよう……と思ってたのに?
偶然騎士たちを神聖魔法で救って、何故か天使と呼ばれて崇められたり。終いには帝国最強の狂血皇子に溺愛されて囲われちゃったり……いやいやちょっと待て。魔王様、主神様、まさかアンタらも?
……ってあれ、なんかめちゃくちゃ囲われてない??
―――
病弱ならどうせすぐ死ぬかー。ならちょっとばかし遊んでもいいよね?と自由にやってたら無駄に最強な奴らに溺愛されちゃってた受けの話。
※別名義で連載していた作品になります。
(名義を統合しこちらに移動することになりました)
【完結】異世界に転移しましたら、四人の夫に溺愛されることになりました(笑)
かのん
恋愛
気が付けば、喧騒など全く聞こえない、鳥のさえずりが穏やかに聞こえる森にいました。
わぁ、こんな静かなところ初めて~なんて、のんびりしていたら、目の前に麗しの美形達が現れて・・・
これは、女性が少ない世界に転移した二十九歳独身女性が、あれよあれよという間に精霊の愛し子として囲われ、いつのまにか四人の男性と結婚し、あれよあれよという間に溺愛される物語。
あっさりめのお話です。それでもよろしければどうぞ!
本日だけ、二話更新。毎日朝10時に更新します。
完結しておりますので、安心してお読みください。
愛してやまなかった婚約者は俺に興味がない
了承
BL
卒業パーティー。
皇子は婚約者に破棄を告げ、左腕には新しい恋人を抱いていた。
青年はただ微笑み、一枚の紙を手渡す。
皇子が目を向けた、その瞬間——。
「この瞬間だと思った。」
すべてを愛で終わらせた、沈黙の恋の物語。
IFストーリーあり
誤字あれば報告お願いします!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる