889 / 965
17歳
閑話45 相談(sideホレイシオ)
「……僕のこと、どう思う?」
「は?」
いつものようにティアンと飯を食っていたところ、なにやら真面目な顔をしたティアンがそう尋ねてきた。
どう思うってなんだよ。
なにその曖昧な問いかけ。
意図が掴めないままに、俺はとりあえず「普通にかっこいいよ」と褒めておく。事実、ティアンは顔がいい。学園時代も何かと女子から注目されていた。とはいえ肝心のティアン本人はまったく女子に興味なかったみたいだけど。
しかし俺の答えは不満だったらしい。僅かに眉を寄せたティアンが「そういうのはいいから」と苦い声を出す。
流れでティアンと定期的に会うことになった俺は、ほぼ毎回ティアンから愚痴めいたことを聞かされていた。
元々人付き合いが苦手なのか。それとも意図的に避けているのかは不明だが、ティアンはとにかく同期との交流がない。
ヴィアン家で働いていることも、それに拍車をかけている。
学園時代の同期たちは、俺を含めてほぼほぼ騎士として働いている。俺みたいに王立騎士団所属であれば、学園時代の同期や先輩後輩と顔を合わせる機会も多い。
しかしティアンの場合は、ずっとヴィアン家のルイス様に付きっきり。おまけにルイス様は、積極的に外に出るタイプでもない。それゆえに、ティアンは同期の中でもレアな存在になりつつあった。みんなティアンのことが気になっているらしいが、そう気軽に会えるチャンスもない。そんな中、唯一ティアンと交流の続いている俺は、最近よく同期に囲まれている。
みんなティアンのことが気になるなら、直接会いに行けばいいのに。なんで俺から様子を聞き出そうとするんだよ。
一応、もっと他の人間とも会ってやれとティアンに伝えているのだが、「なんで?」と真顔で聞き返された。
どうやらティアンは、懐かしい友達と顔を合わせて思い出を語り合う的な行動に価値を感じないらしい。ティアンって、ほんとそういうところが冷たい。
けれども俺の方から足を伸ばせば、割と会ってくれるようになった。これは何度もティアンに声をかけ続けた俺の苦労が実を結んだ結果だろう。
今日もそんな感じでティアンを半ば強引に呼び出した俺は、いつもの店で夕飯を共にしていた。
「僕って面倒くさい人間だと思う?」
「急にどうした? なにか嫌なことでもあったのか?」
常に自信満々のティアンが、そんなことを言い出すのは珍しい。もしやアロン子爵あたりにでも何か嫌なことを言われたのだろうかと心配になる。
ティアンから毎度聞かされる愚痴は、決まってアロン子爵やその周辺の話であった。
「嫌なことと言うか」
これまた珍しく言葉を濁したティアンは、残っていた肉を口に入れた。しばらくして飲み込んだ彼は、迷うような目で俺を見る。
「前に話したよね。恋人の話」
「あぁ、え? 振られたの?」
ティアンに恋人ができたと聞かされたのは、つい先日のこと。相手が誰なのかは教えてもらえなかったけど、その時のティアンは幸せそうだった。
もう振られたのか? それで落ち込んで、自分に自信をなくしたのだろうか?
「まぁ、そんなこともあるさ。俺も付き合ってた彼女に振られたぞ。しかもその理由が、なんか違うからってさ。なんか違うってなんだよ。もっとちゃんとした理由で振ってほしいんだけど」
その時のことを思い出して頭を抱えると、向かいで水を飲んでいたティアンが「いや。僕は振られてないから」とさらりと言った。
おまえ、ふざけるなよ。振られてないのかよ。
俺はなんのために失恋を暴露したんだ。
頬を引きつらせていると、ティアンが目を細めた。
「振られたんだ。まぁ、元気出しなよ」
「いや、別に引きずってねぇから」
ティアンを励まそうと思って披露しただけのこと。そんな真面目な調子で励ますな。なんか憐れな気分になるから。
「振られた原因がわからなくて悩んでるんだ? 相手に直接訊いてみたら?」
「いや、俺の話はいいから」
頼むから掘り下げないでくれ。
今は俺よりもティアンだ。
振られたんじゃないのであれば、一体何に悩んでいるというのか。
静かに促すと、ティアンが腕を組んだ。
こいつ、なんでそんなに偉そうな態度なんだよ。
「なんかさ。最近余裕がないっていうか」
「仕事忙しいの? アロン子爵のせいで?」
「いや、仕事はそんなに。アロン殿の相手が大変なのは認めるけど」
「やっぱり大変なんだ」
アロン子爵は色々と噂の絶えない人である。あの人と一緒に働くのは苦労が多いだろう。
「仕事じゃなくて。その、恋人の言動がいちいち気になってしまうというか……」
「……へぇ」
え、恋愛相談なの?
なんで俺に?
やべぇ、彼女に振られたとか言うんじゃなかった。こんな振られた奴に恋愛相談なんて、ティアンも気が乗らないだろう。
目を伏せていると、ティアンが「僕は心が狭いのかもしれない」と唐突に言った。急にどうしたよ。
「恋人が、他の男とベタベタしてるとちょっとモヤモヤする」
「へー」
なんか意外と普通の恋愛相談でびっくりする。
ティアンの恋人がどんな人なのかは知らないが、愛されているんだろうな。勝手にティアンは恋人に尽くされるタイプだと思っていたのだが、どうやらティアンの方が尽くしているらしい。
こんなに他人に興味のないティアンを虜にするなんて、お相手さんは一体何者なんだよ。
内心で驚きつつも、ティアンの相談には答えなければならない。
恋人が他の男とベタベタしてたら普通に嫌な気分にもなるだろう。だから別にティアンの心が狭いわけではないと伝えると、ティアンが「そう」と小さく呟く。
「でもさ。アロン殿は僕が嫌がるってわかってて、あえてベタベタしに行ってる感じなんだけど」
「おまえ、アロン子爵に振り回されてんね」
仕事だけじゃなくてプライベートでも絡まれてるのかよ。
「は?」
いつものようにティアンと飯を食っていたところ、なにやら真面目な顔をしたティアンがそう尋ねてきた。
どう思うってなんだよ。
なにその曖昧な問いかけ。
意図が掴めないままに、俺はとりあえず「普通にかっこいいよ」と褒めておく。事実、ティアンは顔がいい。学園時代も何かと女子から注目されていた。とはいえ肝心のティアン本人はまったく女子に興味なかったみたいだけど。
しかし俺の答えは不満だったらしい。僅かに眉を寄せたティアンが「そういうのはいいから」と苦い声を出す。
流れでティアンと定期的に会うことになった俺は、ほぼ毎回ティアンから愚痴めいたことを聞かされていた。
元々人付き合いが苦手なのか。それとも意図的に避けているのかは不明だが、ティアンはとにかく同期との交流がない。
ヴィアン家で働いていることも、それに拍車をかけている。
学園時代の同期たちは、俺を含めてほぼほぼ騎士として働いている。俺みたいに王立騎士団所属であれば、学園時代の同期や先輩後輩と顔を合わせる機会も多い。
しかしティアンの場合は、ずっとヴィアン家のルイス様に付きっきり。おまけにルイス様は、積極的に外に出るタイプでもない。それゆえに、ティアンは同期の中でもレアな存在になりつつあった。みんなティアンのことが気になっているらしいが、そう気軽に会えるチャンスもない。そんな中、唯一ティアンと交流の続いている俺は、最近よく同期に囲まれている。
みんなティアンのことが気になるなら、直接会いに行けばいいのに。なんで俺から様子を聞き出そうとするんだよ。
一応、もっと他の人間とも会ってやれとティアンに伝えているのだが、「なんで?」と真顔で聞き返された。
どうやらティアンは、懐かしい友達と顔を合わせて思い出を語り合う的な行動に価値を感じないらしい。ティアンって、ほんとそういうところが冷たい。
けれども俺の方から足を伸ばせば、割と会ってくれるようになった。これは何度もティアンに声をかけ続けた俺の苦労が実を結んだ結果だろう。
今日もそんな感じでティアンを半ば強引に呼び出した俺は、いつもの店で夕飯を共にしていた。
「僕って面倒くさい人間だと思う?」
「急にどうした? なにか嫌なことでもあったのか?」
常に自信満々のティアンが、そんなことを言い出すのは珍しい。もしやアロン子爵あたりにでも何か嫌なことを言われたのだろうかと心配になる。
ティアンから毎度聞かされる愚痴は、決まってアロン子爵やその周辺の話であった。
「嫌なことと言うか」
これまた珍しく言葉を濁したティアンは、残っていた肉を口に入れた。しばらくして飲み込んだ彼は、迷うような目で俺を見る。
「前に話したよね。恋人の話」
「あぁ、え? 振られたの?」
ティアンに恋人ができたと聞かされたのは、つい先日のこと。相手が誰なのかは教えてもらえなかったけど、その時のティアンは幸せそうだった。
もう振られたのか? それで落ち込んで、自分に自信をなくしたのだろうか?
「まぁ、そんなこともあるさ。俺も付き合ってた彼女に振られたぞ。しかもその理由が、なんか違うからってさ。なんか違うってなんだよ。もっとちゃんとした理由で振ってほしいんだけど」
その時のことを思い出して頭を抱えると、向かいで水を飲んでいたティアンが「いや。僕は振られてないから」とさらりと言った。
おまえ、ふざけるなよ。振られてないのかよ。
俺はなんのために失恋を暴露したんだ。
頬を引きつらせていると、ティアンが目を細めた。
「振られたんだ。まぁ、元気出しなよ」
「いや、別に引きずってねぇから」
ティアンを励まそうと思って披露しただけのこと。そんな真面目な調子で励ますな。なんか憐れな気分になるから。
「振られた原因がわからなくて悩んでるんだ? 相手に直接訊いてみたら?」
「いや、俺の話はいいから」
頼むから掘り下げないでくれ。
今は俺よりもティアンだ。
振られたんじゃないのであれば、一体何に悩んでいるというのか。
静かに促すと、ティアンが腕を組んだ。
こいつ、なんでそんなに偉そうな態度なんだよ。
「なんかさ。最近余裕がないっていうか」
「仕事忙しいの? アロン子爵のせいで?」
「いや、仕事はそんなに。アロン殿の相手が大変なのは認めるけど」
「やっぱり大変なんだ」
アロン子爵は色々と噂の絶えない人である。あの人と一緒に働くのは苦労が多いだろう。
「仕事じゃなくて。その、恋人の言動がいちいち気になってしまうというか……」
「……へぇ」
え、恋愛相談なの?
なんで俺に?
やべぇ、彼女に振られたとか言うんじゃなかった。こんな振られた奴に恋愛相談なんて、ティアンも気が乗らないだろう。
目を伏せていると、ティアンが「僕は心が狭いのかもしれない」と唐突に言った。急にどうしたよ。
「恋人が、他の男とベタベタしてるとちょっとモヤモヤする」
「へー」
なんか意外と普通の恋愛相談でびっくりする。
ティアンの恋人がどんな人なのかは知らないが、愛されているんだろうな。勝手にティアンは恋人に尽くされるタイプだと思っていたのだが、どうやらティアンの方が尽くしているらしい。
こんなに他人に興味のないティアンを虜にするなんて、お相手さんは一体何者なんだよ。
内心で驚きつつも、ティアンの相談には答えなければならない。
恋人が他の男とベタベタしてたら普通に嫌な気分にもなるだろう。だから別にティアンの心が狭いわけではないと伝えると、ティアンが「そう」と小さく呟く。
「でもさ。アロン殿は僕が嫌がるってわかってて、あえてベタベタしに行ってる感じなんだけど」
「おまえ、アロン子爵に振り回されてんね」
仕事だけじゃなくてプライベートでも絡まれてるのかよ。
あなたにおすすめの小説
公爵家の末っ子に転生しました〜出来損ないなので潔く退場しようとしたらうっかり溺愛されてしまった件について〜
上総啓
BL
公爵家の末っ子に転生したシルビオ。
体が弱く生まれて早々ぶっ倒れ、家族は見事に過保護ルートへと突き進んでしまった。
両親はめちゃくちゃ溺愛してくるし、超強い兄様はブラコンに育ち弟絶対守るマンに……。
せっかくファンタジーの世界に転生したんだから魔法も使えたり?と思ったら、我が家に代々伝わる上位氷魔法が俺にだけ使えない?
しかも俺に使える魔法は氷魔法じゃなく『神聖魔法』?というか『神聖魔法』を操れるのは神に選ばれた愛し子だけ……?
どうせ余命幾ばくもない出来損ないなら仕方ない、お荷物の僕はさっさと今世からも退場しよう……と思ってたのに?
偶然騎士たちを神聖魔法で救って、何故か天使と呼ばれて崇められたり。終いには帝国最強の狂血皇子に溺愛されて囲われちゃったり……いやいやちょっと待て。魔王様、主神様、まさかアンタらも?
……ってあれ、なんかめちゃくちゃ囲われてない??
―――
病弱ならどうせすぐ死ぬかー。ならちょっとばかし遊んでもいいよね?と自由にやってたら無駄に最強な奴らに溺愛されちゃってた受けの話。
※別名義で連載していた作品になります。
(名義を統合しこちらに移動することになりました)
ブラコンすぎて面倒な男を演じていた平凡兄、やめたら押し倒されました
あと
BL
「お兄ちゃん!一肌脱ぎます!」
完璧公爵跡取り息子許嫁攻め×ブラコン兄鈍感受け
可愛い弟と攻めの幸せのために、平凡なのに面倒な男を演じることにした受け。毎日の告白、束縛発言などを繰り広げ、上手くいきそうになったため、やめたら、なんと…?
攻め:ヴィクター・ローレンツ
受け:リアム・グレイソン
弟:リチャード・グレイソン
pixivにも投稿しています。
ひよったら消します。
誤字脱字はサイレント修正します。
また、内容もサイレント修正する時もあります。
定期的にタグも整理します。
批判・中傷コメントはお控えください。
見つけ次第削除いたします。
妖精です、囲われてます
うあゆ
BL
僕は妖精
森で気ままに暮らしていました。
ふと気づいたら人間に囲まれてました。
でもこの人間のそばはとても心地いいし、森に帰るタイミング見つからないなぁ、なんて思いながらダラダラ暮らしてます。
__________
妖精の前だけはドロ甘の冷徹公爵×引きこもり妖精
なんやかんやお互い幸せに暮らします。
転生したら、主人公の宿敵(でも俺の推し)の側近でした
リリーブルー
BL
「しごとより、いのち」厚労省の過労死等防止対策のスローガンです。過労死をゼロにし、健康で充実して働き続けることのできる社会へ。この小説の主人公は、仕事依存で過労死し異世界転生します。
仕事依存だった主人公(20代社畜)は、過労で倒れた拍子に異世界へ転生。目を覚ますと、そこは剣と魔法の世界——。愛読していた小説のラスボス貴族、すなわち原作主人公の宿敵(ライバル)レオナルト公爵に仕える側近の美青年貴族・シリル(20代)になっていた!
原作小説では悪役のレオナルト公爵。でも主人公はレオナルトに感情移入して読んでおり彼が推しだった! なので嬉しい!
だが問題は、そのラスボス貴族・レオナルト公爵(30代)が、物語の中では原作主人公にとっての宿敵ゆえに、原作小説では彼の冷酷な策略によって国家間の戦争へと突き進み、最終的にレオナルトと側近のシリルは処刑される運命だったことだ。
「俺、このままだと死ぬやつじゃん……」
死を回避するために、主人公、すなわち転生先の新しいシリルは、レオナルト公爵の信頼を得て歴史を変えようと決意。しかし、レオナルトは原作とは違い、どこか寂しげで孤独を抱えている様子。さらに、主人公が意外な才覚を発揮するたびに、公爵の態度が甘くなり、なぜか距離が近くなっていく。主人公は気づく。レオナルト公爵が悪に染まる原因は、彼の孤独と裏切られ続けた過去にあるのではないかと。そして彼を救おうと奔走するが、それは同時に、公爵からの執着を招くことになり——!?
原作主人公ラセル王太子も出てきて話は複雑に!
見どころ
・転生
・主従
・推しである原作悪役に溺愛される
・前世の経験と知識を活かす
・政治的な駆け引きとバトル要素(少し)
・ダークヒーロー(攻め)の変化(冷酷な公爵が愛を知り、主人公に執着・溺愛する過程)
・黒猫もふもふ
番外編では。
・もふもふ獣人化
・切ない裏側
・少年時代
などなど
最初は、推しの信頼を得るために、ほのぼの日常スローライフ、かわいい黒猫が出てきます。中盤にバトルがあって、解決、という流れ。後日譚は、ほのぼのに戻るかも。本編は完結しましたが、後日譚や番外編、ifルートなど、続々更新中。
人気アイドルの俺、なぜかメンバー全員に好かれてます
七瀬
BL
デビュー4年目の人気アイドルグループ「ECLIPSE(エクリプス)」に所属する芹沢 美澄(せりざわみすみ)は、昔からどこか抜けていてマイペースな性格。
歌もダンスも決して一番ではないはずなのに、なぜかファンからもメンバーからも目を離されない存在だった。
世話焼きな幼なじみ、明るく距離の近い同い年、しっかり者で面倒見のいい年上、掴みどころのない自由人、そして無言で隣にいるリーダー——。
気づけば、美澄の周りにはいつも誰かがいて、当たり前のように甘やかされていく。
悪役令息を改めたら皆の様子がおかしいです?
* ゆるゆ
BL
王太子から伴侶(予定)契約を破棄された瞬間、前世の記憶がよみがえって、悪役令息だと気づいたよ! しかし気づいたのが終了した後な件について。
悪役令息で断罪なんて絶対だめだ! 泣いちゃう!
せっかく前世を思い出したんだから、これからは心を入れ替えて、真面目にがんばっていこう! と思ったんだけど……あれ? 皆やさしい? 主人公はあっちだよー?
表紙は自作です(笑)
もっちもっちとセゥスです!(笑)
やっと退場できるはずだったβの悪役令息。ワンナイトしたらΩになりました。
毒島醜女
BL
目が覚めると、妻であるヒロインを虐げた挙句に彼女の運命の番である皇帝に断罪される最低最低なモラハラDV常習犯の悪役夫、イライ・ロザリンドに転生した。
そんな最期は絶対に避けたいイライはヒーローとヒロインの仲を結ばせつつ、ヒロインと円満に別れる為に策を練った。
彼の努力は実り、主人公たちは結ばれ、イライはお役御免となった。
「これでやっと安心して退場できる」
これまでの自分の努力を労うように酒場で飲んでいたイライは、いい薫りを漂わせる男と意気投合し、彼と一夜を共にしてしまう。
目が覚めると罪悪感に襲われ、すぐさま宿を去っていく。
「これじゃあ原作のイライと変わらないじゃん!」
その後体調不良を訴え、医師に診てもらうととんでもない事を言われたのだった。
「あなた……Ωになっていますよ」
「へ?」
そしてワンナイトをした男がまさかの国の英雄で、まさかまさか求愛し公開プロポーズまでして来て――
オメガバースの世界で運命に導かれる、強引な俺様α×頑張り屋な元悪役令息の元βのΩのラブストーリー。