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3話
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半年前の出来事だ。
放課後、忘れ物を取りに自分の教室に戻る途中、隣の教室の窓際で静かに本を読む武藤さんが目に留まった。
その姿に僕はすごく惹かれた。所謂、一目惚れというやつだった。
そのとき、美しい彼女を目に焼き付けようとどれくらい立ち尽くしていたんだろう。
何秒?何分?どれくらい時間が経っていたのかは覚えていない。
だが彼女がこちらを一瞬チラッと見るまでずっと立っていた。
僕は当時……というか、今も彼女とは1度も話したことがない。
話したいとは何度も思ったことはある。
だが無理なんだ。
よくあるだろう。好きな子に話しかけようとしても、緊張して声をかけられなかったり、話しかけたとしても緊張でテンパってしまい変なことを言って笑われる。
僕はそれがこわくて半年も声をかけることができなかった。
だからと言って、こんな関係は嫌だ。
そうだよ。席が隣なんてすごいチャンスじゃないか。
さらに今年から2年生だ。心機一転して1歩ずつ進んで行かなきゃ。
放課後、忘れ物を取りに自分の教室に戻る途中、隣の教室の窓際で静かに本を読む武藤さんが目に留まった。
その姿に僕はすごく惹かれた。所謂、一目惚れというやつだった。
そのとき、美しい彼女を目に焼き付けようとどれくらい立ち尽くしていたんだろう。
何秒?何分?どれくらい時間が経っていたのかは覚えていない。
だが彼女がこちらを一瞬チラッと見るまでずっと立っていた。
僕は当時……というか、今も彼女とは1度も話したことがない。
話したいとは何度も思ったことはある。
だが無理なんだ。
よくあるだろう。好きな子に話しかけようとしても、緊張して声をかけられなかったり、話しかけたとしても緊張でテンパってしまい変なことを言って笑われる。
僕はそれがこわくて半年も声をかけることができなかった。
だからと言って、こんな関係は嫌だ。
そうだよ。席が隣なんてすごいチャンスじゃないか。
さらに今年から2年生だ。心機一転して1歩ずつ進んで行かなきゃ。
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