1 / 13
story〜1
しおりを挟む
陽射しが眩しい季節…。
マビアは、いつもと変わらず
店の準備をしていた。
Cafeサージを始めて7年…。
相変わらずの人気店だが、
それでも店舗を広げる事なく
出来る範囲でお店を続けていた。
「Hi、マビー!お待たせ!
暑いねー。スグ準備するね…」
「Hi、オーシャ。暑いねー。
いつも、ありがとう。
ルイボスティーが冷蔵庫に
入ってるから少し休んでから
来てね。今日もよろしくね」
「やったぁ~コレコレ!いつも
ありがとう!」
オーシャは近くに住んでいる
友人で完全予約制の小さな
サロンも経営している。でも
マビアの店が忙しくなる夏の
時期は手伝いに来てくれる
大切なスタッフでもある。
「オーシャも最近忙しそうね。
そろそろ、バイトの募集も
考えないとって思ってる
んだけど…」
「サロンは予約制だから時間も
調整出来るし大丈夫!
それにね…この店での時間が、
何よりも好きなのよ。だから
マビーは気にしないで」
「ありがとう。そう言って
くれると、ホント助かるー」
…とは言いつつ、いつまでも
オーシャに頼るわけには…と
マビアは迷っていた。
数日後…。
オーシャが男性2人を連れて
店にやって来た。
「Hi、マビー。オープン前に
ゴメンね。電話で話した
ランチなんだけど…」
「オーシャ、いらっしゃい。
OKよ。でもサロンのお客様
って…女性かと思ったら、
若い男の子2人なのね」
「最近は男性も多いのよ。
でも彼らはサロンだけじゃ
なくて、1人はダイビング
仲間…もう1人は、今回
たまたま一緒に遊びに来た、
その子の友達らしいよ」
「そうなんだ。二人とも、
よろしくね」
「ハイ、宜しくお願いします。
でもオーシャ…オレ達もう、
30歳になるし、男の子って
年でも…」
「何言ってるの。私から見れば
2人とも、まだまだカワイイ
男の子だよー。ほらほら…
その席に座って、座って。
マビー、手伝うわ」
「ありがとう。さて…何を
作ろうかな…」
マビアはオーシャと一緒に
沢山のスタミナ料理を作った。次々とテーブルに並べられた
ご馳走を見て喜んだ彼らは、
デザートまでキレイに食べた。
「今日は、ご馳走様でした。
どれも本当に美味しかった
です。また食べに来ます!」
「ありがとう。お待ちしてます」
2人は嬉しそうに帰っていった。
次の日…。
1人の男性がカフェにやってきた。
「スイマセン、開店…まだ
なんです。あっ!アナタは
昨日の…」
「ジュノーと言います。
昨日はごちそうさまでした」
「いえいえ。キレイに食べて
くれてありがとう。でも、
ゴメンね…お店は午後から
なのよ。オーシャの所は?
午前中からじゃない?
行かなくていいの?」
「ホントは、もう1人の友人に
付き合って来ただけで、今は
海を楽しんでいるかも。でも
ボクはそういうの苦手で…。
だから別行動にしたんです」
「そうだったのね。今は…
コーヒーくらいならご馳走
出来そうだけど…良かったら
テラス席で飲んでいく?」
「あの、良かったら…ボクに
手伝える事ないですか?」
「ありがとう。元々この店は
自分の出来る範囲でしか
やってないのよ。オーシャも
手伝いに来てくれるしね」
「その、オーシャさんから…
マビーさんがバイト募集
するか悩んでるって…」
「そんな事話してたの?まだ
世間話だったんだけどね」
「それなら、ボクに手伝わせて
下さい!」
「小さな店だからバイト雇える
程の余裕がないっていうのも
正直迷ってた理由なのよ…」
「バイト代は要りません。
掃除でも洗い物でも何でも
します!」
「うーん…それじゃあ夏の間
だけ、お願いしようかな。
バイト代の代わりにランチ
ご馳走って事でもいい?」
「充分です。やったぁ!宜しく
お願いします」
「今日は、オーシャに頼んで
いるから明日からにする?」
「いえ、早く覚えたいので
今日からで大丈夫です!」
「そう?それじゃあ早速…
店の前の掃除からお願いね」
「はい!」
結局、簡単に受け入れてしまった
けど大丈夫だろうか…とマビアは少し心配だった。でも彼の目が、あまりにも真剣で、キラキラして
いたので、つい受け入れてしまう自分もいた。
マビアは、いつもと変わらず
店の準備をしていた。
Cafeサージを始めて7年…。
相変わらずの人気店だが、
それでも店舗を広げる事なく
出来る範囲でお店を続けていた。
「Hi、マビー!お待たせ!
暑いねー。スグ準備するね…」
「Hi、オーシャ。暑いねー。
いつも、ありがとう。
ルイボスティーが冷蔵庫に
入ってるから少し休んでから
来てね。今日もよろしくね」
「やったぁ~コレコレ!いつも
ありがとう!」
オーシャは近くに住んでいる
友人で完全予約制の小さな
サロンも経営している。でも
マビアの店が忙しくなる夏の
時期は手伝いに来てくれる
大切なスタッフでもある。
「オーシャも最近忙しそうね。
そろそろ、バイトの募集も
考えないとって思ってる
んだけど…」
「サロンは予約制だから時間も
調整出来るし大丈夫!
それにね…この店での時間が、
何よりも好きなのよ。だから
マビーは気にしないで」
「ありがとう。そう言って
くれると、ホント助かるー」
…とは言いつつ、いつまでも
オーシャに頼るわけには…と
マビアは迷っていた。
数日後…。
オーシャが男性2人を連れて
店にやって来た。
「Hi、マビー。オープン前に
ゴメンね。電話で話した
ランチなんだけど…」
「オーシャ、いらっしゃい。
OKよ。でもサロンのお客様
って…女性かと思ったら、
若い男の子2人なのね」
「最近は男性も多いのよ。
でも彼らはサロンだけじゃ
なくて、1人はダイビング
仲間…もう1人は、今回
たまたま一緒に遊びに来た、
その子の友達らしいよ」
「そうなんだ。二人とも、
よろしくね」
「ハイ、宜しくお願いします。
でもオーシャ…オレ達もう、
30歳になるし、男の子って
年でも…」
「何言ってるの。私から見れば
2人とも、まだまだカワイイ
男の子だよー。ほらほら…
その席に座って、座って。
マビー、手伝うわ」
「ありがとう。さて…何を
作ろうかな…」
マビアはオーシャと一緒に
沢山のスタミナ料理を作った。次々とテーブルに並べられた
ご馳走を見て喜んだ彼らは、
デザートまでキレイに食べた。
「今日は、ご馳走様でした。
どれも本当に美味しかった
です。また食べに来ます!」
「ありがとう。お待ちしてます」
2人は嬉しそうに帰っていった。
次の日…。
1人の男性がカフェにやってきた。
「スイマセン、開店…まだ
なんです。あっ!アナタは
昨日の…」
「ジュノーと言います。
昨日はごちそうさまでした」
「いえいえ。キレイに食べて
くれてありがとう。でも、
ゴメンね…お店は午後から
なのよ。オーシャの所は?
午前中からじゃない?
行かなくていいの?」
「ホントは、もう1人の友人に
付き合って来ただけで、今は
海を楽しんでいるかも。でも
ボクはそういうの苦手で…。
だから別行動にしたんです」
「そうだったのね。今は…
コーヒーくらいならご馳走
出来そうだけど…良かったら
テラス席で飲んでいく?」
「あの、良かったら…ボクに
手伝える事ないですか?」
「ありがとう。元々この店は
自分の出来る範囲でしか
やってないのよ。オーシャも
手伝いに来てくれるしね」
「その、オーシャさんから…
マビーさんがバイト募集
するか悩んでるって…」
「そんな事話してたの?まだ
世間話だったんだけどね」
「それなら、ボクに手伝わせて
下さい!」
「小さな店だからバイト雇える
程の余裕がないっていうのも
正直迷ってた理由なのよ…」
「バイト代は要りません。
掃除でも洗い物でも何でも
します!」
「うーん…それじゃあ夏の間
だけ、お願いしようかな。
バイト代の代わりにランチ
ご馳走って事でもいい?」
「充分です。やったぁ!宜しく
お願いします」
「今日は、オーシャに頼んで
いるから明日からにする?」
「いえ、早く覚えたいので
今日からで大丈夫です!」
「そう?それじゃあ早速…
店の前の掃除からお願いね」
「はい!」
結局、簡単に受け入れてしまった
けど大丈夫だろうか…とマビアは少し心配だった。でも彼の目が、あまりにも真剣で、キラキラして
いたので、つい受け入れてしまう自分もいた。
22
あなたにおすすめの小説
妻からの手紙~18年の後悔を添えて~
Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。
妻が死んで18年目の今日。
息子の誕生日。
「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」
息子は…17年前に死んだ。
手紙はもう一通あった。
俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。
------------------------------
お飾りの妻として嫁いだけど、不要な妻は出ていきます
菻莅❝りんり❞
ファンタジー
貴族らしい貴族の両親に、売られるように愛人を本邸に住まわせている其なりの爵位のある貴族に嫁いだ。
嫁ぎ先で私は、お飾りの妻として別棟に押し込まれ、使用人も付けてもらえず、初夜もなし。
「居なくていいなら、出ていこう」
この先結婚はできなくなるけど、このまま一生涯過ごすよりまし
公爵令嬢は結婚式当日に死んだ
白雲八鈴
恋愛
今日はとある公爵令嬢の結婚式だ。幸せいっぱいの公爵令嬢の前に婚約者のレイモンドが現れる。
「今日の結婚式は俺と番であるナタリーの結婚式に変更だ!そのドレスをナタリーに渡せ!」
突然のことに公爵令嬢は何を言われたのか理解できなかった。いや、したくなかった。
婚約者のレイモンドは番という運命に出逢ってしまったという。
そして、真っ白な花嫁衣装を脱がされ、そのドレスは番だという女性に着させられる。周りの者達はめでたいと大喜びだ。
その場所に居ることが出来ず公爵令嬢は外に飛び出し……
生まれ変わった令嬢は復讐を誓ったのだった。
婚約者とその番という女性に
『一発ぐらい思いっきり殴ってもいいですわね?』
そして、つがいという者に囚われた者の存在が現れる。
*タグ注意
*不快であれば閉じてください。
【完結】捨て去られた王妃は王宮で働く
ここ
ファンタジー
たしかに私は王妃になった。
5歳の頃に婚約が決まり、逃げようがなかった。完全なる政略結婚。
夫である国王陛下は、ハーレムで浮かれている。政務は王妃が行っていいらしい。私は仕事は得意だ。家臣たちが追いつけないほど、理解が早く、正確らしい。家臣たちは、王妃がいないと困るようになった。何とかしなければ…
【完結】あなたに知られたくなかった
ここ
ファンタジー
セレナの幸せな生活はあっという間に消え去った。新しい継母と異母妹によって。
5歳まで令嬢として生きてきたセレナは6歳の今は、小さな手足で必死に下女見習いをしている。もう自分が令嬢だということは忘れていた。
そんなセレナに起きた奇跡とは?
「がっかりです」——その一言で終わる夫婦が、王宮にはある
柴田はつみ
恋愛
妃の席を踏みにじったのは令嬢——けれど妃の心を折ったのは、夫のたった一言だった
王太子妃リディアの唯一の安らぎは、王太子アーヴィンと交わす午後の茶会。だが新しく王宮に出入りする伯爵令嬢ミレーユは、妃の席に先に座り、殿下を私的に呼び、距離感のない振る舞いを重ねる。
リディアは王宮の礼節としてその場で正す——正しいはずだった。けれど夫は「リディア、そこまで言わなくても……」と、妃を止めた。
「わかりました。あなたには、がっかりです」
微笑んで去ったその日から、夫婦の茶会は終わる。沈黙の王宮で、言葉を失った王太子は、初めて“追う”ことを選ぶが——遅すぎた。
勝手にしろと言われたので、勝手にさせていただきます
結城芙由奈@コミカライズ連載中
恋愛
子爵家の私は自分よりも身分の高い婚約者に、いつもいいように顎でこき使われていた。ある日、突然婚約者に呼び出されて一方的に婚約破棄を告げられてしまう。二人の婚約は家同士が決めたこと。当然受け入れられるはずもないので拒絶すると「婚約破棄は絶対する。後のことなどしるものか。お前の方で勝手にしろ」と言い切られてしまう。
いいでしょう……そこまで言うのなら、勝手にさせていただきます。
ただし、後のことはどうなっても知りませんよ?
* 他サイトでも投稿
* ショートショートです。あっさり終わります
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる