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story〜3
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次の日からジュノーは時間より
早く来てCafeの周辺や隣の
ライブハウスの前まで掃除を
していた。
「おはよう、ジュノー。随分早いのね」
「あっ…マビアさん、
おはようございます。実は、
ここからの景色が気に入って
しまって、早く来てユックリ
掃除させてもらっていました。
スミマセン…ご迷惑でしたか?」
「いや、そんなことないけど…。
私はいつも通りの時間に始める
から待たせることになるわよ?」
「構いません。その分ユックリ
掃除して、景色も眺めて
いたいので…」
「わかった。休みながらユックリ
掃除して。ありがとう。」
邪魔になるどころか早くから来て
仕事してくれているんだから
良いか…とマビアはいつも通り
自分のペースで家のことを済ませ
店の準備に入った。
ジュノーは本当によく働いた。
とにかくマジメに働いてくれた。
常連客の名前もすぐに覚えて、
とても人気だった。
「ホント、仕事が早いわね。少し
休憩して」
ジュノーにアイスコーヒーを渡し、
マビアはケーキ作りを始めた。
もし夫と店をやっていたら…こんな
風に2人で色んな話をしながら、
やっていたのかしら…。そんな事も
少しだけ、考えていた…すると。
「痛っ…」
「大丈夫ですか?!」
「うん…手が滑って、少しだけ
ケガしちゃったみたい。でも
大した事ないから」
「ダメです。ココに座って下さい」
ジュノーはマビアを座らせると
救急箱を持って処置を始めた。
傷は大した事ないのだが、
その処置は早く、適切で…。
よく見ればキレイな顔…。
えっ…何?何で私こんなに
ドキドキしてるの…?
マビアは、ケガの痛みを
忘れていた。
「ハイ。これで大丈夫です。
こういう事は早くやらないと…。
痛み、平気ですか?」
「う、うん…大…丈夫」
「良かった。何か他に手伝い
ましょうか?」
「えっ…あ…じゃあ…その食器
片付けてくれる?」
「ハイ。わかりました」
余計な事は考えちゃダメ…。
バイトだよ、しかも年下…。
マビアは改めて言い聞かせていた。
数日後…。
オーシャのサロンでは
まさかの展開が訪れていた。
「Hi、オーシャ。久しぶり」
突然来たのはコーラルだった。
「Hi、どうしたの?」
「オレ、仕事辞めてきた。
ココで働いちゃダメかな?」
「えっ…?何で?」
「気に入っちゃったんだ。
スタッフ募集中だった
じゃん?だ・か・ら…
オーナー、改めて面接して
下さい!宜しくお願いします」
あまりに突然で言葉を失っていた。
確かに、戦力にはなりそうだけど…。
若さと勢いに圧倒されていた。
面接だけでも…と思ったら、
受け答えもハッキリして、
爽やかな印象、申し分ない経歴、
マリンクラブには本当に必要な
戦力だった。
「どうですか?オーナーとして
ハッキリ言って下さい」
「ダメって言ったらどうするの?
フリーターでもやるつもり?」
「悔しいけど別な場所を探すだけ
です。やっぱり…ダメ…ですか?」
その顔に弱いんだよな…って
友人だけど情は挟んではいけない。
だけど…戦力であることは確か。
「いーい?もう友人とか関係ない
からね。ここでは私がオーナー
だから、わかってると思うけど
タメ口なんて絶対ダメ!それに
今はキミが1番下なんだから、
誰よりも率先して動く!OK?」
「それじゃあ…」
「制服とか作らなきゃね」
「やったー!ありがとう!
…じゃなかった、ありがとう
ございます。宜しくお願い
します」
こうして、コーラルは、
リニューアルオープンする
オーシャのマリンクラブで
働くことになった。
仕事が始まるとコーラルは
誰よりもマジメに率先して
動いていた。オーシャに対しても
オーナーという立場をわきまえて
ちゃんと働いてくれた。
数日後…オーシャはマビアと
予定を合わせ、マビアの家へ
泊まりに行った。
「Hi、マビー!久しぶり」
「Hi、オーシャ。いらっしゃい」
「マビーに話したい事、
たーくさんあるんだー」
「私も。何から話そう…」
「とりあえず、ワインでも
飲みながら話そうよ」
「うん。たくさん作ったから
食べながらね」
それから2人は交互に近況を
話し続けた…。
もちろん話題は、仕事と2人の
若い男の子達について…。
早く来てCafeの周辺や隣の
ライブハウスの前まで掃除を
していた。
「おはよう、ジュノー。随分早いのね」
「あっ…マビアさん、
おはようございます。実は、
ここからの景色が気に入って
しまって、早く来てユックリ
掃除させてもらっていました。
スミマセン…ご迷惑でしたか?」
「いや、そんなことないけど…。
私はいつも通りの時間に始める
から待たせることになるわよ?」
「構いません。その分ユックリ
掃除して、景色も眺めて
いたいので…」
「わかった。休みながらユックリ
掃除して。ありがとう。」
邪魔になるどころか早くから来て
仕事してくれているんだから
良いか…とマビアはいつも通り
自分のペースで家のことを済ませ
店の準備に入った。
ジュノーは本当によく働いた。
とにかくマジメに働いてくれた。
常連客の名前もすぐに覚えて、
とても人気だった。
「ホント、仕事が早いわね。少し
休憩して」
ジュノーにアイスコーヒーを渡し、
マビアはケーキ作りを始めた。
もし夫と店をやっていたら…こんな
風に2人で色んな話をしながら、
やっていたのかしら…。そんな事も
少しだけ、考えていた…すると。
「痛っ…」
「大丈夫ですか?!」
「うん…手が滑って、少しだけ
ケガしちゃったみたい。でも
大した事ないから」
「ダメです。ココに座って下さい」
ジュノーはマビアを座らせると
救急箱を持って処置を始めた。
傷は大した事ないのだが、
その処置は早く、適切で…。
よく見ればキレイな顔…。
えっ…何?何で私こんなに
ドキドキしてるの…?
マビアは、ケガの痛みを
忘れていた。
「ハイ。これで大丈夫です。
こういう事は早くやらないと…。
痛み、平気ですか?」
「う、うん…大…丈夫」
「良かった。何か他に手伝い
ましょうか?」
「えっ…あ…じゃあ…その食器
片付けてくれる?」
「ハイ。わかりました」
余計な事は考えちゃダメ…。
バイトだよ、しかも年下…。
マビアは改めて言い聞かせていた。
数日後…。
オーシャのサロンでは
まさかの展開が訪れていた。
「Hi、オーシャ。久しぶり」
突然来たのはコーラルだった。
「Hi、どうしたの?」
「オレ、仕事辞めてきた。
ココで働いちゃダメかな?」
「えっ…?何で?」
「気に入っちゃったんだ。
スタッフ募集中だった
じゃん?だ・か・ら…
オーナー、改めて面接して
下さい!宜しくお願いします」
あまりに突然で言葉を失っていた。
確かに、戦力にはなりそうだけど…。
若さと勢いに圧倒されていた。
面接だけでも…と思ったら、
受け答えもハッキリして、
爽やかな印象、申し分ない経歴、
マリンクラブには本当に必要な
戦力だった。
「どうですか?オーナーとして
ハッキリ言って下さい」
「ダメって言ったらどうするの?
フリーターでもやるつもり?」
「悔しいけど別な場所を探すだけ
です。やっぱり…ダメ…ですか?」
その顔に弱いんだよな…って
友人だけど情は挟んではいけない。
だけど…戦力であることは確か。
「いーい?もう友人とか関係ない
からね。ここでは私がオーナー
だから、わかってると思うけど
タメ口なんて絶対ダメ!それに
今はキミが1番下なんだから、
誰よりも率先して動く!OK?」
「それじゃあ…」
「制服とか作らなきゃね」
「やったー!ありがとう!
…じゃなかった、ありがとう
ございます。宜しくお願い
します」
こうして、コーラルは、
リニューアルオープンする
オーシャのマリンクラブで
働くことになった。
仕事が始まるとコーラルは
誰よりもマジメに率先して
動いていた。オーシャに対しても
オーナーという立場をわきまえて
ちゃんと働いてくれた。
数日後…オーシャはマビアと
予定を合わせ、マビアの家へ
泊まりに行った。
「Hi、マビー!久しぶり」
「Hi、オーシャ。いらっしゃい」
「マビーに話したい事、
たーくさんあるんだー」
「私も。何から話そう…」
「とりあえず、ワインでも
飲みながら話そうよ」
「うん。たくさん作ったから
食べながらね」
それから2人は交互に近況を
話し続けた…。
もちろん話題は、仕事と2人の
若い男の子達について…。
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