カッターナイフと鮮血

エチゾラ太郎

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第三話 殴りたい頰

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背も低く喧嘩も弱い口下手な山添くんがいじめられ始めたのを見て
僕はいじめの横行する馬鹿げた高校に行かなくなった。
行きたくもない。

馬鹿な毒親の母親に
無理矢理学校に行かされた。

護身のために
ナイフも持っていった。

どうしても教室に入りたくない。

僕は教室の前に立ち尽くした。
「さっさと教室に入れ!」
教育委員長の孫である太陽の
ご機嫌取りで腰巾着の無能教師、
盛山が僕に怒鳴ってきた。

「盛山、お前太陽の味方だろ。
教育委員長の孫だからご機嫌取りしてんだろ!!」


自然と拳は盛山の頰を
思い切り殴っていた。

「お前にいじめられた奴の気持ちがわかるのかよ!!」
「いじめられて教室に入るのも動悸が出て苦しい奴の気持ちがわかんのかよ!!」

「痛い!痛い!」
盛山は叫んだ。

俺の気持ちの方がもっと痛いよ。

ポケットにある折りたたみナイフに手をかける。
首を切りつけて大量出血させれば・・・。

その瞬間、盛山は逃げて敗走した。

僕の勝利だ。

僕はナイフをポケットにしまう。


その後
僕は無能教師に取り押さえられ
校長室で無意味で無駄な頭の悪い説教を受けた。

家に帰ると退学届があって
名前と住所と印鑑を書いた。

毒親の母親にはビンタされた。
何十分も怒鳴られた。

その夜誰も僕の悔しさを
わかってくれなくて
一晩中泣いた。

自殺したい。
本気で思い始めた。
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