続・27歳、処女 〜初めては終わらない〜【完結】R18

月村 未来(つきむら みらい)

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第一章 はじめての朝、はじめての報告

🩷4話 わたし、変わった








シーツの上で、あやの脚がゆっくりと開かれていく。
抵抗するでもなく、流されるでもなく。
ただ、自然に、求めるように。

その太ももをやさしく包むように、ケイの手が添えられた。

「……ここ、もうこんなに……」

(やだ……そんなこと……言わないで……っ)

恥ずかしくて目をそらしても、あやの身体は正直すぎるくらいで、ケイが触れるたびに奥から反応してしまう。

指先が、柔らかく、でも濃密に、あやの中へと沈んでいく。

「ぁ……んっ、や……っ、ケイくん、だめ、そんなに……っ」

指が奥を探るたびに、いやらしい水音がシーツに滲むように響く。
その音を隠したくても、どうにもならなくて──

「気持ちいいの、我慢しなくていいよ……全部、聞かせて」

耳元に落ちる声の熱に、あやの喉から甘い声が漏れた。

(……いや、ほんとに……こんな、朝なのに……)

気づけば身体は、もうケイの熱にすっかり溶かされていた。
腰を引こうとしても、引けない。
むしろ、奥へ、もっと奥へと、自分から受け入れてしまっている。

(……こんなに……なっちゃうんだ、わたし……)

腕の中で呼吸がどんどん乱れていく。
髪をやさしく撫でる手と、奥で疼かせる指。
そのすべてが、心をとろけさせていく。

「……あや……もう、いい?」

そっと問いかけてくるケイの声。
恥ずかしくて、でも──あやは小さく頷いてしまった。

「うん……」

自分の口から出た、その言葉。
言った瞬間に顔が熱くなって、心の奥がキュッと震えた。
でももう、後戻りなんてできなかった。

ケイ身体が、ゆっくりと、あやの上に重なってくる。

──ゴムをつける、かすかな気配とともに。

その先端が触れた瞬間、あやは思わず肩に手をまわした。
ぬくもりと重さが、今はただ、嬉しかった。

ゆっくりと押し入ってくる感覚に、昨日のこわさがふとよみがえる。
けど──

「……んっ」

小さな声と一緒に、あやは身体の奥へと受け入れていく。

(あれ……痛くない……)

昨日はぎこちなくて、涙がにじみそうだったのに。
今日は、その温もりを感じながら、ただ心の中で「来てくれたんだ」って思えた。

「……大丈夫?」

ケイの声が、近くでそっとささやく。

「うん……大丈夫みたい……」

その言葉が出る自分に、あやは驚いた。
でも本当に、そう思った。
身体の奥で、じんわりと満たされていく熱。
昨夜の不安が溶けて、代わりに満たされるような感覚がある。

「……んっ、ふ……あぁ……ん」

声がもれる。
昨日よりも素直に出てしまう自分がいて、恥ずかしくて、でも……止められない。
ケイに触れられるたび、心の奥が優しく撫でられていくようだった。

「すごく……きれいだよ、あや……」

そんなふうに見つめられて、嬉しいはずなのに、顔が熱くなる。

(なんで……なんでそんな目で、見ないで……)

揺れる身体の奥で、感じるたびに、じわじわと熱が滲んでいく。
それがもう、怖くなくて……ただ、あたたかい。

「……ケイくん、なんか……へん……っ、すごい……っ」

言葉がまとまらない。
でも、ケイには伝わっているみたいで、そっと手を握ってくれた。

「気持ちいいなら、よかった……」

ふたりの間に流れる空気が、昨夜とはまるで違っていた。

不安じゃない。
満ちていく。

(わたし、変わったんだ……)

そんな実感が、身体の奥にゆっくりと降りていく。

──気づいたら、ケイの動きに合わせていたはずの腰が、ほんの少し、自分からも動いていた。

(……動いちゃってる……)

そう気づいた瞬間、奥のほうがキュッと熱くなって、恥ずかしさで喉の奥がきゅうっと締まる。

「……ん、あや……?」

気づかれた。
でも、不思議と──止めたくなかった。

(……やだ……けど、気持ちいい……)

ケイの肩にそっと手を添えながら、無意識にまた、身体が揺れる。
そのたびに、奥がやさしく擦れて、また甘い声が漏れる。

「……かわいい……そんなに、感じてくれてるの?」

ケイの声が、やさしく震えていた。
その言葉に応えるように、あやの身体はもっと奥へ……と、勝手に求めてしまう。

「んっ、あっ……ん……」

感じてる自分の声が耳に届く。
でももう、恥ずかしいと思うより、ケイにすべて伝えたくなっていた。

(もっと……触れててほしい……)

ケイの手が、あやの背中をそっと撫でる。
抱きしめられるたび、心がじんわり甘くしびれて、胸の奥にまで、ケイのぬくもりが静かに染み込んでいく。

「……きれいだよ……全部、愛しくなる……」

優しい声。
そんなふうに言われたこと、あやには今までなかった。

(ケイくん……好き……)

言葉にするのが怖いほど、心が満たされていく。

──ふたりの呼吸が、揺れながら重なる。
音も声も熱も、全部が絡み合って。
窓の外の朝の光が、カーテン越しに淡く揺れていた。

(……もっと、そばにいたい……)



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