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第二章 もう一度、あの場所へ
🩷14話 あらがえない視線
「いいよ……あや……可愛い……」
優しく囁きながら、ケイの唇が少しずつ下へ降りていく。
胸元からお腹へ、そしておへその少し下へ。
残された熱の跡が、あやの呼吸を乱していった。
やがて、股に近いあたり──ほんの少し上に、やわらかいキスが落ちる。
「んっ……」
思わず声が漏れ、身体が反射的に跳ねる。
視線を落としたケイが、小さく笑んで囁いた。
「……あや、自分で……開いてみて?」
「っ……」
その一言で、顔が一気に熱を帯びる。
(む、無理……そんなの……)
両手はすでにケイに押さえられ、隠すことも逃げることもできない。
じんわり汗ばんだ膝の内側に彼の体温が触れるたび、意識はどうしようもなくそこへ引き寄せられていく。
(……いや……なのに……)
必死に否定しながらも、足は勝手に震えて動き出してしまう。
ぎこちなく、少しずつ――左右へ。
「……そう……」
ケイの低い声が耳に落ちるたび、羞恥で身体が硬直するのに、足先はゆっくり従ってしまう。
シーツの上で膝が開いていく感覚。
空気が触れただけで内側がひりつき、鼓動が跳ね上がる。
(あぁ……全部……見られてる……)
「……いい子だ、あや」
「もっと……ゆっくり……そう……」
その囁きに逆らえず、とうとう脚は大きく開かされて──
羞恥と興奮が混ざり合い、涙がにじむほどの熱が胸を占めていった。
「……ケイくん……もぉ……恥ずかしいよぉ……っ」
声を震わせて訴えても、両手はまだシーツに押さえつけられたまま。
隠すことも、逃げることもできず、ただ彼の視線を受け止めるしかない。
「……可愛いよ、あや……」
その声が耳に落ちた次の瞬間、あたたかな舌がゆっくりと触れる。
「んっ……あっ……!」
優しく、けれど確かに舐められて、全身が小さく震えた。
羞恥で顔を背けても、耳まで赤く染まっていくのが自分でもわかる。
(やだ……可愛いなんて……こんなとこ……舐められてるのに……)
でも、甘い吐息はもう止められない。
手は押さえられたまま。
なのに、ずっと奥がうずいて、熱が募っていく。
「っ……ケイ、くん……やぁっ……だめ……」
逃げるように動こうとした腰を、ケイの腕がそっと押さえつける。
その拘束がまた、甘くて、苦しくて――余計に、感じてしまう。
(動けない……だから、もう……余計に……)
唇が、舌が、じっくりと味わってくるたびに、胸の奥が震えて、シーツの上の指先がぎゅっと丸まっていった。
「……やだ……声……っ、出ちゃ……」
首を振るあやの足も、ケイはやさしく押さえたまま離さない。
「いいよ……あやの声、もっと聞かせて?」
その囁きに、羞恥は限界まで膨らむのに──
口からこぼれる甘い声は、もう止められなかった。
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