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第5話 取引
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「固有術式 深解 構築 固定」
お姉さんは何やら呪文のようなものを唱えている。それに合わせるかのように魔法陣のようなものが多様に変化していく。
「光槍・多連」
詠唱の後にムカデ穢者に向かって魔法陣から打ち出されたのは、あの日見た光る槍の群れだった。
ずざざざざざざざ、と、ムカデ穢者の全身を光の槍が貫く。
あれほど脅威に感じていた化け物が、たった一人の存在によって瞬く間に無力化されていく。
「これが浄術。今のは私固有の術式を…まぁ色々いじくったものに浄力を流したものだ」
色々…。あの詠唱がそれに該当するのだろうか。
教えてやると言っておきながら適当だなぁ…
「一応言っておくが、今のは固有浄術と呼ばれるものだ。この光は私特有の術だから君がどれだけ鍛錬しても…」
一応説明してくれているのだが、途中から幽斗の頭には入ってきていない。なぜなら、それ以上に強烈な情報がそこにあったからだ。
まだ生きてる。あの化け物が。しかも何やら赤黒い光を周囲に放っている。
「グオォォォォォ」
雄叫びと共に赤黒い光が一点に収縮していく。そして、
「ガァァァ」
という短い咆哮の後にその光は光線として打ち出された。怪獣映画などでよく見るような太い光線。
やばい!
本能でそう感じる。避けようとするが間に合わない。
何度目だろう。死を感じるのは。無意識に目を閉じる。
その時、声が聞こえてきた。
「大丈夫」
光線が直撃した、かに思えたが、周囲も全て無事だ。
「言ったでしょ?大丈夫だって」
そう言うとお姉さんは再び化け物に向かって手を向ける。
「赤なのにしぶといね。これは私が来て正解だったかな?」
そう言いながら、手先から先ほどの光槍よりも凄まじいエネルギーを放出している。
音はない。ただ一瞬の閃光が走り、ムカデ穢者は消滅していた。
一瞬の出来事で何が何だか分からない。花守は無事か?
そう思って駆け出そうとするが、体が動かない。
そうだ。重傷だった。
その意図を読み取ったかのように、
「一緒にいた女の子は無事だよ。私が保護して先に逃したから」
とお姉さんから告げられた。
安心し、気が抜けた幽斗はそこで意識を失った。
「はっ」
目が覚めた。と、同時に一気に意識が覚醒する。すぐそこにあった携帯に目をやると7:20。日付が変わり、朝になっている。
ここはどこだ?穢者は?お姉さんは?花守は?
勢いよく起き上がろうとする。
「痛ったぁ!」
全身が痛い。そうだ、昨日全身ボコボコにやられてたんだった…
周囲を見渡すと病院の一室のようだ。とにかく状況が知りたい。その一心で起き上がる。その時だった。
「はいはい。無理に動くもんじゃないぞ?」
優しそうな男性の声が聞こえる。声のする方に目をやると、そのイメージ通りの優しそうな30代ほどの男性が隣のベッドで横になっていた。清潔感のある自然な髪型に知性的なメガネ。そして白衣を着ている。
「もしかして医者ですか?」
「まぁそんな感じだ。とりあえず目が覚めて良かったね」
医者って病院のベッドで寝てていいもんなのか?
出そうになる言葉を慌てて飲み込む。
「さて。一応君の状況だけ伝えておこうか。」
そう言うと医者はパラパラと紙の束をめくりながら症状について喋り始めた。
「まず左腕にヒビが数箇所。それと全身打撲に加えて鞭打ちまで出てるね。昨日の状況を聞く限りだと、トラックに撥ねられるくらいのダメージが入ってるかな」
昨日のムカデ穢者の巨大な腕が鮮明に思い出される。あんな雑な振りでトラックと同じ威力だなんて…
いや、まてよ。トラックに撥ねられたら死ぬだろ普通。
「なんで僕は生きてるんですか?」
「んーそうだな。君はまだ浄力に目覚めたばかりって聞いてるから浄術は使えないはずだし…君の浄力の性質が硬かったってことなのかな」
性質。そんなのもあるのか。思っていたよりも複雑な力だな…
そう考えていると病室の外から足音が聞こえ、それはドアの前で止まった。
お見舞いかな?そんな風に思った瞬間、勢いよくドアが開いた。
「よお!お見舞いに3リットルコーラ持ってきたぞ!」
バカみたいな大声、内容。おそらく目を瞑っていようが眠っていようがその声の主は分かる。
「佐竹…ここ病院だから静かにしろって」
そう注意しているが、実際のところ昨日まで不安定だった友人が元気そうにしていて正直嬉しい。
ってか3リットルコーラってどこで売ってんだよ。
ギャーギャー騒いでいると(主に佐竹だが)医者がすっと立ち上がる。
流石に怒られるよな。そう思って佐竹に苦笑いを向ける。
「僕もコーラもらって良いかい?紙コップで良ければ用意できるよ?」
おい。それで良いのか医者。色々と。そんな考えを読まれたのか、
「ここでどれだけはしゃいでも誰も咎めないよ。私は正式な医者じゃないし、ここは病院でもないからね」
「病院じゃないんですか。それじゃあここは?」
「私に答えられる範囲で答えよう。その前に乾杯をしようか」
コーラを飲みながら医者(?)は僕と佐竹の質問に丁寧に答えてくれた。
まずここはとある浄祓師集団の拠点の一つ。僕をここに運んだのは助けてくれたあのお姉さんらしい。
佐竹が医者(?)の名前を尋ねたところ困ったように笑いながら、
「うーん。私たち浄祓師は基本的に本名で活動しないし、それを明かすこともしないんだ。私のことは灯命と呼んでくれ」
灯命さんは浄祓師として活動しているが、戦闘というよりも治療や救命といった方面で活動しているらしい。
そこからはたわいもない会話が続いた。楽しい会話の中で佐竹は昨日の一件で今日は学校が休校になっていることを教えてくれた。ちなみに休校の理由は、早朝校内に不審者が侵入したことらしい。適当か。
そんな会話が30分ほど続いたあと、灯命さんが部屋のすみから車椅子を出してきた。そして、
「さて、そろそろ時間だ。幽斗君、これに乗れるかな?」
時間?なんのことだ?混乱していると佐竹が軽く説明してくれた。
どうやら今からこの集団の浄祓師のトップに会いに行くらしい。
急すぎないか?
「この前拾った呪いの本のことも一緒に見てくれるらしいんだ」
正直なところ、まだ現状がよく分かっていないが、うだうだしてても仕方ないのだろう。
「自分で歩けます」
そういって立ち上がる。まだ全身痛いし重いものの慣れてきた。
灯命さんが目的地まで連れて行ってくれるらしい。他に取れる選択肢もないので黙って着いていく。佐竹は相変わらず何やら話しかけてくるが、見知らぬ場所にいるということによる緊張から話の内容が全く入ってこなかった。
どうやらこの施設は地上ではあるものの、薄暗い場所に建てられているらしい。施設全体はどんより暗く、雨の日の校舎が思い起こされる。
「ここを降りた先だよ」
灯命さんが優しく教えてくれる。その言い方に疑問を持った。佐竹も同じだったようで、
「灯命さんは来てくれないんですか?」
と、質問している。
「悪いね。私はこの後別の仕事があるんだ。でも大丈夫。ここのトップは悪い人でも怖い人でもないから」
頑張れよー。そんな声を背に階段を降りていく。
絶妙に長い階段を降り終えると、とある部屋にたどり着いた。よく会社の社長が座っているようなでかいデスクと椅子。ただし座っている人はいない。
カーペットの敷かれた部屋は所々に本や道具が散乱している。壁という壁に武器や本棚がついている。遊園地のアトラクションの一部であるのなら歓声の一つでも上がっているだろうが、現実だと不気味に感じる。
「お邪魔しまぁす!」
心霊スポットの時もそうだったが、こいつには躊躇いというものが無いらしい。つられて一緒に入る。2人が入室し、数歩進んだ瞬間ドアが閉まった。
びっくりして2人で振り返る。後ろには誰もいない。
自動ドア?そんなわけないだろ。そう思いながら振り向くといつの間にか椅子に人が座っていた。
黒いスーツ姿の白髪の男性だ。この人がトップなのだろうか。悪い人かどうかは分からないが、雰囲気は怖い。灯命さんはこの人のどこを見て“怖くない”なんて言ったのだろうか。
スーツの男性がゆっくりと口を開く。
「来たか。俺のことは団長と呼んでくれ」
団長と名乗る人物はこっちへ来いと言うように手招きをしている。
「さぁ、取引をしようか。あくまで公平にな」
お姉さんは何やら呪文のようなものを唱えている。それに合わせるかのように魔法陣のようなものが多様に変化していく。
「光槍・多連」
詠唱の後にムカデ穢者に向かって魔法陣から打ち出されたのは、あの日見た光る槍の群れだった。
ずざざざざざざざ、と、ムカデ穢者の全身を光の槍が貫く。
あれほど脅威に感じていた化け物が、たった一人の存在によって瞬く間に無力化されていく。
「これが浄術。今のは私固有の術式を…まぁ色々いじくったものに浄力を流したものだ」
色々…。あの詠唱がそれに該当するのだろうか。
教えてやると言っておきながら適当だなぁ…
「一応言っておくが、今のは固有浄術と呼ばれるものだ。この光は私特有の術だから君がどれだけ鍛錬しても…」
一応説明してくれているのだが、途中から幽斗の頭には入ってきていない。なぜなら、それ以上に強烈な情報がそこにあったからだ。
まだ生きてる。あの化け物が。しかも何やら赤黒い光を周囲に放っている。
「グオォォォォォ」
雄叫びと共に赤黒い光が一点に収縮していく。そして、
「ガァァァ」
という短い咆哮の後にその光は光線として打ち出された。怪獣映画などでよく見るような太い光線。
やばい!
本能でそう感じる。避けようとするが間に合わない。
何度目だろう。死を感じるのは。無意識に目を閉じる。
その時、声が聞こえてきた。
「大丈夫」
光線が直撃した、かに思えたが、周囲も全て無事だ。
「言ったでしょ?大丈夫だって」
そう言うとお姉さんは再び化け物に向かって手を向ける。
「赤なのにしぶといね。これは私が来て正解だったかな?」
そう言いながら、手先から先ほどの光槍よりも凄まじいエネルギーを放出している。
音はない。ただ一瞬の閃光が走り、ムカデ穢者は消滅していた。
一瞬の出来事で何が何だか分からない。花守は無事か?
そう思って駆け出そうとするが、体が動かない。
そうだ。重傷だった。
その意図を読み取ったかのように、
「一緒にいた女の子は無事だよ。私が保護して先に逃したから」
とお姉さんから告げられた。
安心し、気が抜けた幽斗はそこで意識を失った。
「はっ」
目が覚めた。と、同時に一気に意識が覚醒する。すぐそこにあった携帯に目をやると7:20。日付が変わり、朝になっている。
ここはどこだ?穢者は?お姉さんは?花守は?
勢いよく起き上がろうとする。
「痛ったぁ!」
全身が痛い。そうだ、昨日全身ボコボコにやられてたんだった…
周囲を見渡すと病院の一室のようだ。とにかく状況が知りたい。その一心で起き上がる。その時だった。
「はいはい。無理に動くもんじゃないぞ?」
優しそうな男性の声が聞こえる。声のする方に目をやると、そのイメージ通りの優しそうな30代ほどの男性が隣のベッドで横になっていた。清潔感のある自然な髪型に知性的なメガネ。そして白衣を着ている。
「もしかして医者ですか?」
「まぁそんな感じだ。とりあえず目が覚めて良かったね」
医者って病院のベッドで寝てていいもんなのか?
出そうになる言葉を慌てて飲み込む。
「さて。一応君の状況だけ伝えておこうか。」
そう言うと医者はパラパラと紙の束をめくりながら症状について喋り始めた。
「まず左腕にヒビが数箇所。それと全身打撲に加えて鞭打ちまで出てるね。昨日の状況を聞く限りだと、トラックに撥ねられるくらいのダメージが入ってるかな」
昨日のムカデ穢者の巨大な腕が鮮明に思い出される。あんな雑な振りでトラックと同じ威力だなんて…
いや、まてよ。トラックに撥ねられたら死ぬだろ普通。
「なんで僕は生きてるんですか?」
「んーそうだな。君はまだ浄力に目覚めたばかりって聞いてるから浄術は使えないはずだし…君の浄力の性質が硬かったってことなのかな」
性質。そんなのもあるのか。思っていたよりも複雑な力だな…
そう考えていると病室の外から足音が聞こえ、それはドアの前で止まった。
お見舞いかな?そんな風に思った瞬間、勢いよくドアが開いた。
「よお!お見舞いに3リットルコーラ持ってきたぞ!」
バカみたいな大声、内容。おそらく目を瞑っていようが眠っていようがその声の主は分かる。
「佐竹…ここ病院だから静かにしろって」
そう注意しているが、実際のところ昨日まで不安定だった友人が元気そうにしていて正直嬉しい。
ってか3リットルコーラってどこで売ってんだよ。
ギャーギャー騒いでいると(主に佐竹だが)医者がすっと立ち上がる。
流石に怒られるよな。そう思って佐竹に苦笑いを向ける。
「僕もコーラもらって良いかい?紙コップで良ければ用意できるよ?」
おい。それで良いのか医者。色々と。そんな考えを読まれたのか、
「ここでどれだけはしゃいでも誰も咎めないよ。私は正式な医者じゃないし、ここは病院でもないからね」
「病院じゃないんですか。それじゃあここは?」
「私に答えられる範囲で答えよう。その前に乾杯をしようか」
コーラを飲みながら医者(?)は僕と佐竹の質問に丁寧に答えてくれた。
まずここはとある浄祓師集団の拠点の一つ。僕をここに運んだのは助けてくれたあのお姉さんらしい。
佐竹が医者(?)の名前を尋ねたところ困ったように笑いながら、
「うーん。私たち浄祓師は基本的に本名で活動しないし、それを明かすこともしないんだ。私のことは灯命と呼んでくれ」
灯命さんは浄祓師として活動しているが、戦闘というよりも治療や救命といった方面で活動しているらしい。
そこからはたわいもない会話が続いた。楽しい会話の中で佐竹は昨日の一件で今日は学校が休校になっていることを教えてくれた。ちなみに休校の理由は、早朝校内に不審者が侵入したことらしい。適当か。
そんな会話が30分ほど続いたあと、灯命さんが部屋のすみから車椅子を出してきた。そして、
「さて、そろそろ時間だ。幽斗君、これに乗れるかな?」
時間?なんのことだ?混乱していると佐竹が軽く説明してくれた。
どうやら今からこの集団の浄祓師のトップに会いに行くらしい。
急すぎないか?
「この前拾った呪いの本のことも一緒に見てくれるらしいんだ」
正直なところ、まだ現状がよく分かっていないが、うだうだしてても仕方ないのだろう。
「自分で歩けます」
そういって立ち上がる。まだ全身痛いし重いものの慣れてきた。
灯命さんが目的地まで連れて行ってくれるらしい。他に取れる選択肢もないので黙って着いていく。佐竹は相変わらず何やら話しかけてくるが、見知らぬ場所にいるということによる緊張から話の内容が全く入ってこなかった。
どうやらこの施設は地上ではあるものの、薄暗い場所に建てられているらしい。施設全体はどんより暗く、雨の日の校舎が思い起こされる。
「ここを降りた先だよ」
灯命さんが優しく教えてくれる。その言い方に疑問を持った。佐竹も同じだったようで、
「灯命さんは来てくれないんですか?」
と、質問している。
「悪いね。私はこの後別の仕事があるんだ。でも大丈夫。ここのトップは悪い人でも怖い人でもないから」
頑張れよー。そんな声を背に階段を降りていく。
絶妙に長い階段を降り終えると、とある部屋にたどり着いた。よく会社の社長が座っているようなでかいデスクと椅子。ただし座っている人はいない。
カーペットの敷かれた部屋は所々に本や道具が散乱している。壁という壁に武器や本棚がついている。遊園地のアトラクションの一部であるのなら歓声の一つでも上がっているだろうが、現実だと不気味に感じる。
「お邪魔しまぁす!」
心霊スポットの時もそうだったが、こいつには躊躇いというものが無いらしい。つられて一緒に入る。2人が入室し、数歩進んだ瞬間ドアが閉まった。
びっくりして2人で振り返る。後ろには誰もいない。
自動ドア?そんなわけないだろ。そう思いながら振り向くといつの間にか椅子に人が座っていた。
黒いスーツ姿の白髪の男性だ。この人がトップなのだろうか。悪い人かどうかは分からないが、雰囲気は怖い。灯命さんはこの人のどこを見て“怖くない”なんて言ったのだろうか。
スーツの男性がゆっくりと口を開く。
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