あなたがいればそれでいい。

生き返りました

吃驚

オオカミ(？)がなでなでを満足しご機嫌良さそうなのを見つめながら現状について再度考え始める。 

Q.1     ここはどこ？

     日本じゃなさそうだよね～。
さっきからいるこの子オオカミ(？)も見たことない感じの生き物だし。

Q.2     生き返った？

     ぽいよね～。だって燃えたよね？私。葬式だって自分で見てたし、何より自分の死に際をこの目で確認したし。

Q.3     これからどうする？

     そう。これが今1番大事。
食料どうしよう･･･。あ、意識したらお腹減ってきた･･･。生き返ったって言ってもやっぱりエネルギーは必要だよねぇ。

･･･マジでここどこぉぉぉぉお！？




頭の中で絶叫してみた。
いきなり大声だしてオオカミ(？)を吃驚させるのもなんか悪いしね。
あ、そうだ。この子私に懐いちゃったけど大丈夫なのかな？

「ねぇ、キミはどこから来たんだい？？お母さんかお父さんはいないの？？」

「ワンッ！」

いきなりいい返事をしたと思ったら森の深い方へとかけていく。
どうしたらいいか迷っているとオオカミ(？)が小動物を連れて戻ってきた。

「キー！💢」
（やめろって！この馬鹿！どこへ連れて行くつれていくきだよ！おいってば！）

どこからか声がする。
オオカミ(？)が連れてきた小動物はキーキー言ってるから違うと信じたいし、もちろんオオカミ(？)も出会ってから1度も人語を話しているのを聞いたことがないので可能性は低い。
のんきに1人で考えていると、

「キーキーキーッ！？」
（うわぁぁあ！？人間！？お前なんで人のところなんかに連れてくるんだよ！？つかなんでいるんだよ！？人族はこの森に入って来られないんじゃなかったのか！？）

また声がする。
耳からは「キーキーッ！」って声と「ワンッ！」って声しか聞こえないからきっと頭の中に直接聞こえてるんだろうな･･･。テレパシー的な感じの力で。

なんで非現実的なことを容易に受け入れられたのかって？生きてた時は信じてなかったんだけどさ幽霊のとき今まで信じてなかった怨霊とか、地縛霊とか動物霊とか神様とか見ちゃったからだよ･･･。
怨霊系の幽霊はほんとに禍々しくてやばかった。
取り憑かれてる人とか見たけどあれは命吸われてるね。うん。

･････････現実逃避は程々にしよう。

話を戻して、話してる内容的に信じたくはないけどこのちょー可愛い見た目はリス？とうさぎ？が結婚して生まれたらこんな子になりそうって感じのthe小動物の中身がめっちゃ男って･･･。軽くショック。

「･･･あのぅ、リスさん～？｣

「キキッ！？」
(あぁん！？なんでお前日本語喋れるんだ！！ていうか俺の声聞こえてる！？)

「･･･聞こえてますよ～。日本語喋れるか聞かれたってことはここは日本じゃなーい(泣)」

「･･･キィ？」
(･･･お前まさか地球から来たのか？)

「そのはずなんですけどよく分かんないんですよ･･･。
実はですねぇ？この前地球で死にまして、幽霊になってたはずなんですよ･･･────。」

私は今まで起こったことすべてをこの見た目はとてもキュート、中身はとっても漢オトコな小動物さんに話すことにした。