たんぽぽ 信一・維士

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信一 対談

2012年 春 対談後2週間 維士

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2012年 春 維士

 2週間前と打って変わって、信ちゃんの部屋は、何もない、僕の絵もない、
ソファとテーブルだけ生活感がない、寂しい部屋に顔色の悪い信ちゃんがいる、何も感じないふりをして弁当を、促した。

 信ちゃんが弁解を喋っている、延々と話が跳びながら、続きそうなので、

「信ちゃん、1年前の事メールでも書いてくれたから、もういいよ、
僕は、これからどうするか考えてた、信ちゃんと一緒だと幸せかどうかは、わからないんだ、
でも、離れると心配なんだ、、、
このまま、毎日寝ているの、少しは動いた方が良いよね、、、、
 僕、昨年の夏以来個展開いていないんだ、前にも言ったと思うけど後500枚くらいは早く売りたい、
昨年夏は僕と大ちゃんで、1週間会場にいたけど、無人駅のようにアルバイト頼んでも良いし、、、、信ちゃん僕の個展開いてくれないか、
一緒に住むかは、、、、信ちゃんが僕の言う事を聞いて体調管理するなら、、考えるよ」

「イシ、ありがとう、おれにとって全ていい話しだな、イシ後悔しないか、おれがいても、
自分勝手に迷惑ばかりかけた、間違えた、傷付けた、本当なら顔も見たくなかっただろうな、
 病気になったおれ、邪魔じゃないか、、イシより長生き出来ないと思う、、、ごめんなぁ、、、いつのまにか出来ない事だらけなんだ、、、、、、、助けてくれって言ったが、気にしないで、全て白紙だって、言ってくれて良い、おれはイシがまた話してくれた事だけで感謝しているんだ」と、信ちゃんは言った。

 たしかに、全て信ちゃんにとっていい話しだ、

「信ちゃん、僕も信ちゃんに感謝しているだ、
母さんとおばあさんに出会えた事は、僕の宝物なんだ、この前母さんと会う時、信ちゃんも誘えたはずだけど、3人の時間を邪魔されたくなかった、僕にとってはお金では買えない大切な時間なんだ」

「おれは、、、、母さん、ばあちゃんにも感謝だな」って言って、信ちゃんは泣いていた。
 

 2か月後の夏、昨年の歯科医院で1週間個展を開く事が出来た。

 信ちゃんと対談後再会して個展開催を頼んだら、昨年と同じ所に掛け合ったらしい。大ちゃんには話し通さないで、直接相談して、

「田真信一さんから頼まれて断れないよ、昨年も、おかげ様でうちの歯科医院も有名になったからね、まぁ、だからって患者を増やさないけどね」と歯医者さんに言われたって笑って教えてくれた。直ぐ、僕は大ちゃんに、

「昨年大ちゃんが、紹介してくれた歯科医院でまた個展開くことにした」って言ったら、

「はぁ、なんでそうなるんだ、この前おれが聞いてもまだって言ってたよな、、、また信一か、、、、会いに東京に行ったもんな、、あぁ対談しなきゃ良かったのかな、、、おれが説得したんだな、、、、そう言う事か」と独り言のように結論までもっていった。


今回は80枚出品して、対談した本も置く、
15時から20時まで1週間、
チューリップも20本単位で1週間後発送予約のみ販売する。開催期間中は、僕が信ちゃんの部屋へ泊まり、アルバイトは頼まないで2人で交代でいようと話してたら、大騒ぎで購入したい人が入れない事が予測され、一週間ホテルの宿泊付きでアルバイトに母さんを頼んだら、喜んで引き受けてくれた。今回広告はなし、前回の購入者に案内状を送った。きてくれる人がいるか、不安だったが、大騒ぎになるよりは、気が楽だ、もし怪我人でも出たら、今後個展開催が難しくなる。

 開催日当日昼に4人と歯医者の5人で、お昼を食べ軽く打ち合わせをした。

 前日絵のセッティングをして、午前にチューリップと対談雑誌をセットした
歯医者さんと大ちゃんは、僕と母さんが似てるとそればかり大騒ぎしている。信ちゃんは何も言わないでニヤけている、。
 歯医者さんは午後1人の患者さんを見ると言って仕事に戻り、大ちゃんも2日おきにチューリップ持ってくると言って帰った、信ちゃんと僕は初日なので最初の2時間だけ会場にいる事にした。母さんには1週間受け付けお願いした。

 開催期間中の1週間は、信ちゃんの部屋に泊まってた、僕達の関係は恋人未満家族のような表現の仕方がない、体は信ちゃんの調子が良い時はいつでも繋げた、信ちゃんは僕には甘い、信ちゃんが上手くいのだろう、僕ばかり気持ち良いのかも、いつか聞こう。
 イシは綺麗だから心配だといつも言う、何が心配なのか聞くと、誰かと何処に行きそうだと、心細いのか、僕の側にいたがる。最近やっと側にいられるのに慣れた。まずまず、体調管理も上手くいっている、個展を開くと耳の後ろがキリキリ痛い、なんでなんだろう今回もだ。

 無事個展も終了して、全て売れ発送とか後仕事を信ちゃんがやってくれた、
 次は信ちゃんの引っ越しで、事務所との契約も後、半年くらいで切れるので事務所所有の部屋をでる事になる、

 2人で相談して、おばあさんの家に住む事にした。

 信ちゃんは母さんの大事さにやっと気づき、何かと話しかけているが、母さんは少し遠慮が見えるが、たぶん母さんにとってはそれが普通だろう。
 信ちゃんの病気を考えると、食事が大変だった、僕も絵を描いていると信ちゃんの食事がおざなりになる
信ちゃん自身も作るが、体調の悪い時もある。母さんにも助けてもらって1日2品位のお惣菜を毎日作ってもらう事にした。
 信ちゃんの体調管理は約束通り僕の言う事を守ってくれた、僕が絵を描いていると側で本を読んだり、軽く曲を作って遊んでいた、
 一緒に住み初めて1年くらいたって、

「信ちゃん聞きたかったんだ、ドクが好きだったよね、僕、大ちゃんのおかげで、イシになれた、イシは嫌いだったはずだけど、なんで僕だったの、ずっと引っかかってた、」

「今さらだな、おれはドクの隠していた優しさとか思いやりを出せたイシが大好きだ、ドクは若さだったんだろう、おれ達は、大人になった
イシがおれの全てだ、そうか、チューリップには感謝だな」

 大ちゃんには世話になったので、引っ越しの時は、辛かった。


 


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