絆の君 側に参りたいです

絆 ホワイティ

この気持ちは、、、。

私は自分の居室にてお茶を飲みながら、絆の君の事を想っていた。
余りにも、分かった事が多過ぎて、心の整理をしたかったのもあったからだ。

私の掴んでいる情報だけで判断しても、彼の立場は危険を孕んで居た。
王太子、家臣、国民  VS  国王、王妃、第2王子と言う構図で争って居るらしい。
国は、優秀な家臣を多く味方につける王族が王となるケースが有力だが、なんとか王族が分裂しない様に王太子が抑えてるらしい。
溺愛して居る第2王子を王太子にしたい王妃と神獣黒狼の系統をもつ彼に嫉妬して、王座を渡したくない王は、彼に色々と仕掛けて居ると知った。
先程の彼は、其処への警戒からの言葉だったのだろう。

ならば、彼が王太子なのが不思議だが、優秀な家臣達が砦となり、守って居るからだとも言われて居る。

これだけでも、今の私が彼の元へ行けば命が危ない事が分かる。
まだ未熟な為だ。
世界に通用する技術はこれからの習得となる
まだ、彼の元に行っても通用する私では無い。悔しさが募る。

其れでも、彼を思う時、心がゆう事を効かない。彼の元へ行かなければとはやって仕方がない。

昨日 見た彼は、瞳が見惚れてる方のそれだったから。
離れる瞬間の瞳は、、、名残惜しみ、もっと側に居てほしいと見えてしまった。
引き戻されなければ、きっと
彼を掻き抱き泣いて居ただろうと思う。
それ程、私は彼に会いたかった。
そして、触って欲しいと望んでしまった。
戻った時の切なさはなんだったのだろう。

初めて会った彼は、とても凛々しい顔の整った方でした。
余りの格好良さに見惚れる位、好み過ぎて心臓射抜かれましたわ。
叱責された怖さが吹っ飛んでしまいました。
黒い軍服の纏う色は黒
神獣黒狼の血統の方だからかも知れません。
全てが黒色でした。

彼の魔力はとても優しく私を包み込んで、私を撫で回す様に体と心を掴んで行きました。相性の良いとは、こうゆう事なのですね。
少し体に熱がほとばしり、体が反応してしまいました。
恥ずかしいです。
バレる前に去れましたが、私は彼を惚れ込んでしまいました。

これは一目惚れでしょうか。


彼の表情なども思い出してしまい、寝椅子で悶え倒してしまいました。

『彼に撫で回されたーい』

どんなに心地良く、気持ちいいのでしょうか。色んな意味でやばそうですが。

ケッケーン！
又月夜に向かって吠えるのでした。