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三章
27話
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「はい、なんでしょうか、ツカサ様」
頭は上げずにモモは聞く。
「ミナウィン姫とガーディ殿は我が家へ案内する故、他の者の世話を頼む」
「承知致しました」
ツカサはモモの返事を聞くと、踵を返し村の中へと入っていった。
モモは立ち上がり、イエンの元へと近付く。
「昨日ぶりだな、モモ。昨日は気絶させて悪かったな」
ジェーンは近寄ったモモにそう言うと、モモは軽く礼をした。特に不服そうな顔もしていない。
一方イエンは、むすっとした表情のままモモを見ていた。
「まだ自己紹介をしていませんでしたね、イエン様」
モモは、そんなイエンに明るく笑ってみせる。
姿勢を正し、モモは頭を下げた。
「私は、梅のモモと申します」
「……随分とおかしな名前だな」
イエンはボソッと呟いた。
「イエン、この村では位を名字として名乗っているんだよ。名前呼びは普通恐れ多くてしないんだそうだ」
「ふーん、しきたりみたいな感じか」
「この日向の村は独自の文化を持っているからな、変な地雷踏むなよ」
ジェーンはイエンに釘をさしておく。
「最初に決まりを教えてくれれば大丈夫だし!……ちなみに、梅って位はすげーの?」
「村の中では五番目に強いことになっています」
「へー、すごいんだな……じゃあ、あの聖ってのも位か?」
「ツカサ様は村長の次に強いんです! 時期村長なんですよ!」
興奮してモモは笑顔で早口で言った。
その顔は桃の花のように紅潮している。
ジェーンとイエンは、くすりと笑ったが、それにモモはムッとする。
「あ、わりぃ……」
ジェーンは口に手をあてる。
それから髪をいじってみせた。
「あのさ、私、髪を直したいんだが……」
「俺、シャワーあびたい!」
「シャワーはないので、お風呂でもよろしいでしょうか?」
「よろしい!」
イエンのはっきりとした返事に、承知致しました、とモモは笑ってみせた。
イエンは、やっと村に入れた、という表情で、一行は無事に日向の村へと入った。
頭は上げずにモモは聞く。
「ミナウィン姫とガーディ殿は我が家へ案内する故、他の者の世話を頼む」
「承知致しました」
ツカサはモモの返事を聞くと、踵を返し村の中へと入っていった。
モモは立ち上がり、イエンの元へと近付く。
「昨日ぶりだな、モモ。昨日は気絶させて悪かったな」
ジェーンは近寄ったモモにそう言うと、モモは軽く礼をした。特に不服そうな顔もしていない。
一方イエンは、むすっとした表情のままモモを見ていた。
「まだ自己紹介をしていませんでしたね、イエン様」
モモは、そんなイエンに明るく笑ってみせる。
姿勢を正し、モモは頭を下げた。
「私は、梅のモモと申します」
「……随分とおかしな名前だな」
イエンはボソッと呟いた。
「イエン、この村では位を名字として名乗っているんだよ。名前呼びは普通恐れ多くてしないんだそうだ」
「ふーん、しきたりみたいな感じか」
「この日向の村は独自の文化を持っているからな、変な地雷踏むなよ」
ジェーンはイエンに釘をさしておく。
「最初に決まりを教えてくれれば大丈夫だし!……ちなみに、梅って位はすげーの?」
「村の中では五番目に強いことになっています」
「へー、すごいんだな……じゃあ、あの聖ってのも位か?」
「ツカサ様は村長の次に強いんです! 時期村長なんですよ!」
興奮してモモは笑顔で早口で言った。
その顔は桃の花のように紅潮している。
ジェーンとイエンは、くすりと笑ったが、それにモモはムッとする。
「あ、わりぃ……」
ジェーンは口に手をあてる。
それから髪をいじってみせた。
「あのさ、私、髪を直したいんだが……」
「俺、シャワーあびたい!」
「シャワーはないので、お風呂でもよろしいでしょうか?」
「よろしい!」
イエンのはっきりとした返事に、承知致しました、とモモは笑ってみせた。
イエンは、やっと村に入れた、という表情で、一行は無事に日向の村へと入った。
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