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結成
37話
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夏休みもあと一週間で終わる時、僕は大きなリュックを背負い、イサムと共にタツヤの家の前に立っていた。
呼び鈴を鳴らすと、タツヤが出迎えてくれて彼の部屋へと案内される。
「夏休みの自由研究には遅いけど、今から一連の事件の解明をするために、ここにチームを結成する! チーム名はどうする?」
イサムは偉そうにそう口を開いた。
「いいよ、そんなごっこ遊びは」
「つれないなー」
「被害者の会とかにしとけば」
「もっとちゃんと考えようぜー」
イサムの言葉にトゲのある物言いで二人は答えた。
「それより、本題に入ろう」
先に司会を始めたのは僕である。
「イサムが図書館で得た情報を教えて」
イサムは口を尖らせていたが、本当に夏休みの自由研究用に宿題を進めていたらしく、ノートにぎっしり文字が書いてある。
字は汚いが、きちんと研究した成果がそこにあった。
「この間、ノゾムと会ったあの人形供養のお寺、あそこには大昔に、悪さをした幽霊を人形に封印したって言い伝えがあるらしい」
イサムはノートを広げたまま、腕を組んで続ける。
「漢字が多くてよく読めなかったけど、人形の写真とその封印されているお寺の地図が書いてあったんだ」
ノートの一面にでかでかと写真の白黒コピーが貼られてある。
呼び鈴を鳴らすと、タツヤが出迎えてくれて彼の部屋へと案内される。
「夏休みの自由研究には遅いけど、今から一連の事件の解明をするために、ここにチームを結成する! チーム名はどうする?」
イサムは偉そうにそう口を開いた。
「いいよ、そんなごっこ遊びは」
「つれないなー」
「被害者の会とかにしとけば」
「もっとちゃんと考えようぜー」
イサムの言葉にトゲのある物言いで二人は答えた。
「それより、本題に入ろう」
先に司会を始めたのは僕である。
「イサムが図書館で得た情報を教えて」
イサムは口を尖らせていたが、本当に夏休みの自由研究用に宿題を進めていたらしく、ノートにぎっしり文字が書いてある。
字は汚いが、きちんと研究した成果がそこにあった。
「この間、ノゾムと会ったあの人形供養のお寺、あそこには大昔に、悪さをした幽霊を人形に封印したって言い伝えがあるらしい」
イサムはノートを広げたまま、腕を組んで続ける。
「漢字が多くてよく読めなかったけど、人形の写真とその封印されているお寺の地図が書いてあったんだ」
ノートの一面にでかでかと写真の白黒コピーが貼られてある。
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