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第一章 アルムハイト王国
男装王女は鍛えたい
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それからしばらくは教会に置いてもらえることとなった。
というのも、私の基礎体力があまりにも無く、剣を扱う前に体力を付けること、とおじいさん
____ハリス牧師に言われたからだ。
そのために、私は朝走った後に朝昼晩の料理の支度、洗濯、掃除、さらに孤児院の子達の鬼ごっこや缶けりなどの遊びに付き合うこと、そして晩御飯を食べたあとは夜の走り込み、筋トレなどの課題を毎日こなすこととなった。
正直、10年間全く体を動かさなかった私にとって、これはかなり、いや、死ぬほどキツい
「いやぁ、かなり仕事が楽になるわい」
「あれ、もしかして私いいように使われてます?」
「ほれほれ、口を動かしている暇があるならさっさと終わらせるんじゃな」
「もう~!!」
アリアナ・エレンシア、早くもくじけそうです。
そんなこんなで1年ほどたったある日、夜の鍛錬から帰って来ると
「アリアナ」
「……ハリス牧師?」
「こっちに来なさい。」
いつものふざけた雰囲気とは違い、ピリピリと緊張した雰囲気の牧師の様子に私も背筋が伸びる。
「何か、ありましたか」
「エレンシアがある人物を探してるらしい」
「ある人物……?」
「銀色の長い髪に紫の瞳を持つ小さな女の子じゃそうだ」
「…」
間違いない、エレンシア王国は私のことを探している
「…っどうして、今更?」
「分からぬ、だが奴らは必ずお前さんを探し出しに来るじゃろう」
ハリス牧師は悔しそうに手を握りしめて言う
「もうわしだけの力ではお前さんを守りきることは出来ぬ。………わしの旧友にギルドマスターを生業としている者がおってな、お前さんをそこに預けようと思う。」
牧師はいつに無く言い淀んでいる。
ギルドに行けばしっかりと剣術を学ぶことができる。
それにハリス牧師の元にあいつらが襲いに来る心配も無くなる…確かに牧師の元を離れるのは少し寂しいが………
私にとっても牧師にとってもいい事じゃないのか?
「それでな、そこに入る条件なんじゃが………」
「条件?」
「アリアナ、男になれ。」
「はああぁぁぁあああ?!!?!」
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