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11.再会から始めよう
並んで歩く私たちの話題は、当時のことや、互いの今の仕事のことなどが中心だった。
無口な中学時代が嘘だったかのように、今の塚本は饒舌だったし、私は私でこの再会に実は気分が昂ってでもいるのか、はたまた醒めたとはいえまだ残る酔いのためか、言葉は滑らかに口から出て来て、思っていた以上に話しが弾んだ。気づいた時にはさっきまでいた公園が、だいぶ後ろの方に見えていた。
「そう言えばさ」
塚本がふと思い出したように言った。
「遠野さん、失恋したんだっけ?」
問われて思考が止まる。塚本が元同級生だったことが判明してからは特に、それにすっかり気を取られていた。おかげで、失恋という私にとっての大事件は、しばし頭の片隅に追いやられていた。
「え?あぁ、失恋……。失恋ね……。あれ、私、塚本さんに話したんだっけ?」
「詳しく訊いたわけじゃないけど、さっきの店で言ってたから。ずっと片想いしてた人にフラれたって」
「もう……。恥ずかしいったらないわ」
酔っぱらって頭がぼんやりとしてくる前、堀田が私の失恋のことを口にした時に、彼女を制したことは覚えている。それなのに、結局は自分でも話してしまったのかと、私は自分自身に呆れた。しかしそういうことであれば、否定したり隠したりするのも今さらだと諦める。私は足下に目を落としながら、また聞きになるかもしれないけれど、と前置きして、ぽつぽつと話し出す。
「中学生の時からずっと好きな人がいたの。もう告白しようって、最近決心したばっかりだったんだ。だけど偶然、彼には彼女がいたことを知ったの。彼はフリーに決まってるって、私ったらずっと一人で勝手に思いこんでたみたいでね。彼に告白する前に、あっという間に失恋しちゃった」
滲みかけた涙を止めたくて、私は顎を上げて笑う。
そんな私に塚本は何も言わず、黙って隣を歩いている。
よくよく考えてみれば、再会して間もないたいして接点のなかったクラスメイトの失恋話など、彼にしてみればどうでもいいに決まっている。そうと分かっているのに、私の口は動き続ける。
「何年もの間ずっと片想いしてきた。ほんと、ずいぶんと長かったわ」
「確かに長いね。だけど遠野さんって、一途なんだなって思ったよ」
塚本の声が優しく私の耳を撫でる。彼の言葉に救われたような気がした。
「そんなんじゃないわ。弱虫だっただけよ。彼にちゃんと向き合うのが恐くて、告白するタイミングをずるずると引き伸ばしていただけだもの」
しんみりとしかけたところに、塚本がやけに明るく、しかも今の話の流れとは全く無関係なことを口にする。
「ね、遠野さん。今度、食事に行こう」
「え?どうして?」
私は戸惑いながら彼を見上げた。
塚本はにっこりと笑う。
「せっかく再会したからね。また、全くの他人に戻るのも寂しいじゃないか。だから、親交を深めるためにってことで、改めてお願い。遠野さんの連絡先、教えてくれる?」
言い終えてすぐ、塚本はスーツのポケットからスマホを取り出した。そのまま私の返事を待っている。
「いや、でも……。私たち、仲が良かったわけじゃないのに……」
口ごもる私に塚本は柔らかく微笑む。
「これから改めて仲良くなればいいじゃないか。いや、仲良くしてほしい。今だから白状するけど、当時の俺、本当は遠野さんと友達になりたかった。だけど、遠野さんはいつもきらきらしていて、君の周りにもきらきらした友達がたくさんいただろ?俺なんかが相手にしてもらえるはずがないと思っていたし、勇気を出して話しかけても、もし変な顔をされたら悲しいと思ってた。そしてその逆もね。せっかく話しかけてもらっても、うまく言葉を返せなかったらと思うと怖くて、壁を作ってた部分もあったんだ。ついでに言うと、あの頃は家の中がごたついていたから、明るい気分でいられるような状態でもなかったし」
両親が離婚したと言っていた、彼の言葉を思い出した。そこに至るまでの様々な出来事を彼も見聞きせざるを得ない状況にあって、その間ずっと辛い気持ちを抱えていたのだろうかと、なんとなくだが想像する。
それにしてもと思うのは、彼が言うほど、当時の私はきらきらなどしていなかったはずだ。面映ゆい気持ちで私は彼の言葉を否定する。
「私、そんなんじゃなかったし、友達だってみんな普通だったわよ」
「いいや、確かにきらきらしていて、まぶしかった。遠野さん自身がその中の一人だったから、そう感じていなかっただけだよ」
塚本に真面目な顔で断言されて、私は反応に困って目を泳がせた。
彼はそんな私の顔をのぞき込む。
「それでさっきの話に戻るけど、俺はこの再会を機に、遠野さんと仲良くなりたい。なんなら君の失恋の傷が癒えるまでの間の、期間限定の友達だって構わないよ。俺の希望としては、その後もずっと仲良くしてもらえたら嬉しいけど」
真顔でそんなことを言う塚本に私は苦笑する。
「期間限定の友達って何?人と付き合うのに、そんなのはおかしいでしょ」
「それはそうなんだけど」
塚本は悪戯めいた笑みを浮かべる。
「そういう言い方をした方が、遠野さんから『いいよ』っていう返事をすぐにもらえるかと思ってさ」
彼の笑顔につられて、私の頬は緩んだ。彼の素性が分かって安心したせいか、これまで彼に抱いていた苦手意識は、不思議なことに、ほとんどもう消えていた。期間限定でもいいという言葉を聞くに、特に何かしらの下心があるとも思えず、また、友達として仲良くしたいと言ってくれているのだからと、私は彼の言葉を受け入れることした。
「分かった。いいわ。連絡先、交換しましょ。ただし期間は無期限で」
見る見るうちに塚本の顔に笑みが広がる。
「ありがとう!じゃあ早速!」
こうして、私たちは連絡先を交換し合った。
塚本は非常に満足そうな顔をしている。
それを見ていたら微笑ましい気分になり、私の口元も綻ぶ。
「嬉しそうだね」
「そりゃそうさ。これでいつでも連絡できるんだから。それで早速だけど、食事、いつがいい?再会の記念にご馳走させてよ」
「それなら、私にご馳走させてほしい。今日のお詫びとお礼ということで」
「今日のことは、ほんとに気にしなくていいよ」
「でも、私の気が済まないから」
「分かった。それじゃあ、まずは遠野さんが俺におごってくれる?」
「ぜひそうさせて。後で都合のいい日を教えてください」
「分かった」
塚本はうきうきした様子で頷いた。
そうこうしているうちに、私のマンションが見えてくる。
「もうこの辺りで大丈夫よ。送ってくれてありがとうございました」
「いえいえ、どういたしまして」
「そう言えば、塚本さんはこの先だっけ?どの辺りに住んでいるの?」
「俺?もう少し先に行くと神社があって、そのすぐ近くにある五階建てのマンション」
「それってもしかして、外観が茶色っぽい感じのマンション?」
「うん。分かる?」
「分かるよ。なんだ、本当に近くに住んでたのね」
「あぁ。だから、何かあったら連絡して。すぐに駆け付けるから」
「ありがとう。何かなんてことは起こらないと思うけど、万が一そういうことがあった時にはよろしくお願いします。それじゃ、おやすみなさい」
「おやすみ。予定を確かめたら連絡入れるよ」
「えぇ。またね」
「うん、また」
私は塚本に手を振って、マンションのエントランスに向かった。
たったの数時間のうちに、失恋だの本当の意味での再会だのと、盛りだくさんの出来事があったものだ。複雑な気持ちになるが、塚本がいてくれたおかげで気が紛れ、その間は失恋の痛みを忘れることができた。そうやって痛みを忘れる時間が長くなればなるほど、征也への想いも、いつかは素敵で懐かしい思い出に変わっていくのだろうか。
エレベーターが目的の階に着くまでの間、私は切ない気持ちで今夜の出来事を振り返っていた。
無口な中学時代が嘘だったかのように、今の塚本は饒舌だったし、私は私でこの再会に実は気分が昂ってでもいるのか、はたまた醒めたとはいえまだ残る酔いのためか、言葉は滑らかに口から出て来て、思っていた以上に話しが弾んだ。気づいた時にはさっきまでいた公園が、だいぶ後ろの方に見えていた。
「そう言えばさ」
塚本がふと思い出したように言った。
「遠野さん、失恋したんだっけ?」
問われて思考が止まる。塚本が元同級生だったことが判明してからは特に、それにすっかり気を取られていた。おかげで、失恋という私にとっての大事件は、しばし頭の片隅に追いやられていた。
「え?あぁ、失恋……。失恋ね……。あれ、私、塚本さんに話したんだっけ?」
「詳しく訊いたわけじゃないけど、さっきの店で言ってたから。ずっと片想いしてた人にフラれたって」
「もう……。恥ずかしいったらないわ」
酔っぱらって頭がぼんやりとしてくる前、堀田が私の失恋のことを口にした時に、彼女を制したことは覚えている。それなのに、結局は自分でも話してしまったのかと、私は自分自身に呆れた。しかしそういうことであれば、否定したり隠したりするのも今さらだと諦める。私は足下に目を落としながら、また聞きになるかもしれないけれど、と前置きして、ぽつぽつと話し出す。
「中学生の時からずっと好きな人がいたの。もう告白しようって、最近決心したばっかりだったんだ。だけど偶然、彼には彼女がいたことを知ったの。彼はフリーに決まってるって、私ったらずっと一人で勝手に思いこんでたみたいでね。彼に告白する前に、あっという間に失恋しちゃった」
滲みかけた涙を止めたくて、私は顎を上げて笑う。
そんな私に塚本は何も言わず、黙って隣を歩いている。
よくよく考えてみれば、再会して間もないたいして接点のなかったクラスメイトの失恋話など、彼にしてみればどうでもいいに決まっている。そうと分かっているのに、私の口は動き続ける。
「何年もの間ずっと片想いしてきた。ほんと、ずいぶんと長かったわ」
「確かに長いね。だけど遠野さんって、一途なんだなって思ったよ」
塚本の声が優しく私の耳を撫でる。彼の言葉に救われたような気がした。
「そんなんじゃないわ。弱虫だっただけよ。彼にちゃんと向き合うのが恐くて、告白するタイミングをずるずると引き伸ばしていただけだもの」
しんみりとしかけたところに、塚本がやけに明るく、しかも今の話の流れとは全く無関係なことを口にする。
「ね、遠野さん。今度、食事に行こう」
「え?どうして?」
私は戸惑いながら彼を見上げた。
塚本はにっこりと笑う。
「せっかく再会したからね。また、全くの他人に戻るのも寂しいじゃないか。だから、親交を深めるためにってことで、改めてお願い。遠野さんの連絡先、教えてくれる?」
言い終えてすぐ、塚本はスーツのポケットからスマホを取り出した。そのまま私の返事を待っている。
「いや、でも……。私たち、仲が良かったわけじゃないのに……」
口ごもる私に塚本は柔らかく微笑む。
「これから改めて仲良くなればいいじゃないか。いや、仲良くしてほしい。今だから白状するけど、当時の俺、本当は遠野さんと友達になりたかった。だけど、遠野さんはいつもきらきらしていて、君の周りにもきらきらした友達がたくさんいただろ?俺なんかが相手にしてもらえるはずがないと思っていたし、勇気を出して話しかけても、もし変な顔をされたら悲しいと思ってた。そしてその逆もね。せっかく話しかけてもらっても、うまく言葉を返せなかったらと思うと怖くて、壁を作ってた部分もあったんだ。ついでに言うと、あの頃は家の中がごたついていたから、明るい気分でいられるような状態でもなかったし」
両親が離婚したと言っていた、彼の言葉を思い出した。そこに至るまでの様々な出来事を彼も見聞きせざるを得ない状況にあって、その間ずっと辛い気持ちを抱えていたのだろうかと、なんとなくだが想像する。
それにしてもと思うのは、彼が言うほど、当時の私はきらきらなどしていなかったはずだ。面映ゆい気持ちで私は彼の言葉を否定する。
「私、そんなんじゃなかったし、友達だってみんな普通だったわよ」
「いいや、確かにきらきらしていて、まぶしかった。遠野さん自身がその中の一人だったから、そう感じていなかっただけだよ」
塚本に真面目な顔で断言されて、私は反応に困って目を泳がせた。
彼はそんな私の顔をのぞき込む。
「それでさっきの話に戻るけど、俺はこの再会を機に、遠野さんと仲良くなりたい。なんなら君の失恋の傷が癒えるまでの間の、期間限定の友達だって構わないよ。俺の希望としては、その後もずっと仲良くしてもらえたら嬉しいけど」
真顔でそんなことを言う塚本に私は苦笑する。
「期間限定の友達って何?人と付き合うのに、そんなのはおかしいでしょ」
「それはそうなんだけど」
塚本は悪戯めいた笑みを浮かべる。
「そういう言い方をした方が、遠野さんから『いいよ』っていう返事をすぐにもらえるかと思ってさ」
彼の笑顔につられて、私の頬は緩んだ。彼の素性が分かって安心したせいか、これまで彼に抱いていた苦手意識は、不思議なことに、ほとんどもう消えていた。期間限定でもいいという言葉を聞くに、特に何かしらの下心があるとも思えず、また、友達として仲良くしたいと言ってくれているのだからと、私は彼の言葉を受け入れることした。
「分かった。いいわ。連絡先、交換しましょ。ただし期間は無期限で」
見る見るうちに塚本の顔に笑みが広がる。
「ありがとう!じゃあ早速!」
こうして、私たちは連絡先を交換し合った。
塚本は非常に満足そうな顔をしている。
それを見ていたら微笑ましい気分になり、私の口元も綻ぶ。
「嬉しそうだね」
「そりゃそうさ。これでいつでも連絡できるんだから。それで早速だけど、食事、いつがいい?再会の記念にご馳走させてよ」
「それなら、私にご馳走させてほしい。今日のお詫びとお礼ということで」
「今日のことは、ほんとに気にしなくていいよ」
「でも、私の気が済まないから」
「分かった。それじゃあ、まずは遠野さんが俺におごってくれる?」
「ぜひそうさせて。後で都合のいい日を教えてください」
「分かった」
塚本はうきうきした様子で頷いた。
そうこうしているうちに、私のマンションが見えてくる。
「もうこの辺りで大丈夫よ。送ってくれてありがとうございました」
「いえいえ、どういたしまして」
「そう言えば、塚本さんはこの先だっけ?どの辺りに住んでいるの?」
「俺?もう少し先に行くと神社があって、そのすぐ近くにある五階建てのマンション」
「それってもしかして、外観が茶色っぽい感じのマンション?」
「うん。分かる?」
「分かるよ。なんだ、本当に近くに住んでたのね」
「あぁ。だから、何かあったら連絡して。すぐに駆け付けるから」
「ありがとう。何かなんてことは起こらないと思うけど、万が一そういうことがあった時にはよろしくお願いします。それじゃ、おやすみなさい」
「おやすみ。予定を確かめたら連絡入れるよ」
「えぇ。またね」
「うん、また」
私は塚本に手を振って、マンションのエントランスに向かった。
たったの数時間のうちに、失恋だの本当の意味での再会だのと、盛りだくさんの出来事があったものだ。複雑な気持ちになるが、塚本がいてくれたおかげで気が紛れ、その間は失恋の痛みを忘れることができた。そうやって痛みを忘れる時間が長くなればなるほど、征也への想いも、いつかは素敵で懐かしい思い出に変わっていくのだろうか。
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