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15.合コン、そして
映美から誘われた合コン当日、私は少し遅れて店に着いた。店員に案内されて向かった席には、私をのぞく全員がすでに揃っていた。その中に、映美を含む親しい友人たちの顔が見えてほっとする。
「美祈!待ってたよ!」
私に気がついて映美が明るい声を上げた。
それに笑顔で手を振り、私は皆が座るそのテーブルへと近づいて行く。
「こんばんは。遅くなってすみません」
詫びを言いながらざっと見回した面々の中に、知った顔を見つけてはっとする。田川がいた。やましいことは何もないのに、瞬間的に「まずい」と思った。
テーブルの手前で立ち止まった私を見て、映美が怪訝な顔をする。
「美祈?どうかした?」
「あ、うぅん。なんでもない」
「そう?美祈はあの席に座ってくれる?」
映美が目で示したのは、あろうことか田川の隣の席だった。ここのところずっと店から足が遠のいていたため、どういう顔をすればいいか迷う。けれどひとまずは、言われた通りにその席へと足を向ける。おずおずと椅子に腰を下ろした私に、田川は明るく声をかけてよこす。
「こんばんは」
「こ、こんばんは」
「いやぁ、まさか遠野さんとこういう場所で会うなんて、予想外でした」
私はぎこちない笑顔を作る。
「あはは、そうですよね。私もです」
「ひとまず飲み物を決めましょう。みんな、メニューを見ていたところだったんです」
田川が見せてくれたメニューを覗き込む。飲み慣れたものにしようとドリンクを決めた時、映美が皆に声をかける。
「みんな決まりました?店員さん呼びますよ」
「はぁい」
「お願いします」
それぞれから声が上がったのを確かめて、映美は店員を呼んだ。
全員の前に飲み物が揃って乾杯し、簡単な自己紹介をする。その後は、皆それぞれ自由に喋り出す。
こういう場に慣れていないのは私だけのようだ。どういうタイミングで話の輪に入ったらいいのかしらと、どきどきしながらそっと周りの様子をうかがっていると、田川が話しかけてきた。
「ところで遠野さんは、白川さん繋がりでの参加なんですか?」
ほっとした。田川の隣は少々気まずくはあったが、この雰囲気の中、私だけがぽつんと寂しい状態にならずにすんで良かったと思う。
「彼女とは大学からの友達なんですけど、今回声をかけてもらって、それで。田川さんは、やっぱり戸川さん繋がりですか?」
「えぇ、そうです。戸川とはゼミが一緒だったんですよ。彼とはその時からの友人で、だから白川さんとも顔見知りです」
「へぇ、そうだったんですね」
喉の渇きをやや覚えて、私は相槌を打ちながらレモンサワーに口をつけた。こくこくと数口飲んでグラスを置いた時、田川が訊いてきた。
「そう言えば、遠野さんは最近忙しいんですか?」
「えぇと、まぁ、そうですね……」
私は曖昧に笑った。征也のデート現場に出くわしてから、店に一度も顔を出していない。それは、彼に会ってもこれまでのように素直に笑える自信がなかったからだ。
「これまで割とちょくちょくと店に来てくれていたじゃないですか。それが最近姿を見なくなったから、すごく気になってたんですよ。何かあったんだろうか、って」
「えぇと……」
田川の眉根が寄せられている所を見ると、どうやら心配してくれていたらしい。ほぼ定期的に店にやってきていた人間が、ぱたりと姿を見せなくなったのだからそれも当然か。彼の心配を払拭するために、私は笑顔を見せる。
「全然何もないですよ。残業が多くて、ただ忙しかっただけなんです。仕事帰りに寄る時間がなかったし、そんな状態だったから週末には、たまった用事を片づけたりで、色々と余裕がなくて……」
半分本当で半分嘘の言い訳がましい説明だった。しかし田川はあっさりと納得してくれたようだ。
「そっか、それはお疲れ様でした」
気づかわし気な顔で労われて、私の胸はちくりと痛む。
「い、いえ……」
「で、仕事は今もまだ落ち着かない感じなんですか?」
「まぁ、そうですね……」
今はもう残業からほぼ解放されていた。しかし、そういうことにしておこうと思った私は首を縦に振った。
田川は気の毒そうに顔をしかめている。
「大変ですねぇ。じゃあ落ち着いたら、ぜひまた、店に顔を見せに来て下さいね。佐伯さん、遠野さんのことがずっと気になっているみたいなんです。って、俺、お節介ですよね。すみません」
「いえ、そんなこと!むしろ気を使わせてしまったみたいで、なんだかすみません」
田川に謝りつつも、征也に連絡を入れることは恐らくないだろうと、心の中で思う。そして、せっかく気持ちが落ち着いてきているのだからと、征也の話から離れたい私は話題を変えようとする。
「ところで、田川さんは大学時代、サークルって何やっていたんですか」
「あぁ、俺はね……」
田川と学生時代のあれやこれやを中心に話していたが、途中からそこに映美が加わった。そのまま三人で時間いっぱいを盛り上がって過ごし、私の初めての合コンはひとまず無事に終わった。
さて帰るかとバッグを手元に引き寄せた時、男性の一人が二次会に行こうと言い出した。
それに対して田川が申し訳なさそうに言う。
「すみませんけど、俺はここで」
「あ、私も帰ります」
「え?美祈も?」
「うん。結構飲んじゃったからね」
「そっか、分かった。今日は来てくれてありがとね。そのうち女子会しようよ。また連絡入れるからさ」
「うん。待ってるね、連絡」
「遠野さんも帰るんなら、タクシーを拾える所まで一緒に帰りましょう」
「えぇと……」
歩いて帰るつもりだった私は言葉に詰まった。
その様子を見て、田川は苦笑する。
「歩いて帰ろうとか思ってましたね?いつだったか征也さんに言われてませんでしたっけ?俺も言いましたよ?夜の一人歩きはやめた方がいいって」
以前、その件について征也から説教を受けた時、田川もそこにいた。そんなことはもう忘れていると思っていたが、しっかりと覚えていたようだ。
曖昧な笑顔でごまかそうとする私に、田川はにっと笑う。
「まぁ、いいです。とにかく送ります」
「いえ、でも」
なおも断ろうとしていると、映美が私の肩を抱いて脇から口を挟む。
「じゃ、田川さん。美祈のこと、よろしくお願いしますね」
「はい。ちゃんとタクシーに乗せますよ」
顔を見合わせ頷き合っている二人を前に、私は諦めて頷いた。
店を出た後は、二次会へと向かう他の皆を見送ってから田川と共に歩き出す。
少し進んだところで、田川がふと足を止めた。
訝しく思い、私は彼に訊ねる。
「どうかしました?」
すると田川は私を見てにっと笑う。
「なんだか急に、佐伯さんが淹れたコーヒーを飲みたくなってしまった。やっぱりちょっとだけ、店に寄っていきましょう。もちろん遠野さんも一緒に」
「え……」
顔が強張るのを感じながら、私は一歩後退った。
「いや、でも、もう閉店してますよね」
「でも、まだこの時間はいつも、佐伯さんと俺は残ってます。色々と事務仕事があったりするので」
「それなら、余計迷惑でしょうから」
「全然迷惑なんかじゃないですよ。久しぶりに遠野さんの顔を見たら、佐伯さん、きっと喜びますよ」
「で、でも今日は酔ってますし」
「それなら俺も同じですよ。それにあの日も、確か飲み会の帰りでしたよね。ね?酔い覚ましにコーヒー飲んで行きましょうよ」
「いや、でも、ほんとに私は……」
なかなかうんと頷かない私に、田川は不思議そうな顔をする。
「佐伯さんと喧嘩でもしたんですか?それで店に行きたくないとか」
「そういう訳じゃ……」
「だったらいいじゃないですか。ほら、行きますよ」
田川は私が動き出すのを待っている。
通行人たちは、往来で立ち止まったままの私たちをちらちらと見て行く。
これ以上、店に行くことを拒み続けては、田川にますます不審がられてしまう。その理由を追及されたくはないと、私は観念した。
「分かりました……」
「良かった。これで佐伯さんも安心するはずだ」
田川がほっとしたようにつぶやくのが聞こえた。
「美祈!待ってたよ!」
私に気がついて映美が明るい声を上げた。
それに笑顔で手を振り、私は皆が座るそのテーブルへと近づいて行く。
「こんばんは。遅くなってすみません」
詫びを言いながらざっと見回した面々の中に、知った顔を見つけてはっとする。田川がいた。やましいことは何もないのに、瞬間的に「まずい」と思った。
テーブルの手前で立ち止まった私を見て、映美が怪訝な顔をする。
「美祈?どうかした?」
「あ、うぅん。なんでもない」
「そう?美祈はあの席に座ってくれる?」
映美が目で示したのは、あろうことか田川の隣の席だった。ここのところずっと店から足が遠のいていたため、どういう顔をすればいいか迷う。けれどひとまずは、言われた通りにその席へと足を向ける。おずおずと椅子に腰を下ろした私に、田川は明るく声をかけてよこす。
「こんばんは」
「こ、こんばんは」
「いやぁ、まさか遠野さんとこういう場所で会うなんて、予想外でした」
私はぎこちない笑顔を作る。
「あはは、そうですよね。私もです」
「ひとまず飲み物を決めましょう。みんな、メニューを見ていたところだったんです」
田川が見せてくれたメニューを覗き込む。飲み慣れたものにしようとドリンクを決めた時、映美が皆に声をかける。
「みんな決まりました?店員さん呼びますよ」
「はぁい」
「お願いします」
それぞれから声が上がったのを確かめて、映美は店員を呼んだ。
全員の前に飲み物が揃って乾杯し、簡単な自己紹介をする。その後は、皆それぞれ自由に喋り出す。
こういう場に慣れていないのは私だけのようだ。どういうタイミングで話の輪に入ったらいいのかしらと、どきどきしながらそっと周りの様子をうかがっていると、田川が話しかけてきた。
「ところで遠野さんは、白川さん繋がりでの参加なんですか?」
ほっとした。田川の隣は少々気まずくはあったが、この雰囲気の中、私だけがぽつんと寂しい状態にならずにすんで良かったと思う。
「彼女とは大学からの友達なんですけど、今回声をかけてもらって、それで。田川さんは、やっぱり戸川さん繋がりですか?」
「えぇ、そうです。戸川とはゼミが一緒だったんですよ。彼とはその時からの友人で、だから白川さんとも顔見知りです」
「へぇ、そうだったんですね」
喉の渇きをやや覚えて、私は相槌を打ちながらレモンサワーに口をつけた。こくこくと数口飲んでグラスを置いた時、田川が訊いてきた。
「そう言えば、遠野さんは最近忙しいんですか?」
「えぇと、まぁ、そうですね……」
私は曖昧に笑った。征也のデート現場に出くわしてから、店に一度も顔を出していない。それは、彼に会ってもこれまでのように素直に笑える自信がなかったからだ。
「これまで割とちょくちょくと店に来てくれていたじゃないですか。それが最近姿を見なくなったから、すごく気になってたんですよ。何かあったんだろうか、って」
「えぇと……」
田川の眉根が寄せられている所を見ると、どうやら心配してくれていたらしい。ほぼ定期的に店にやってきていた人間が、ぱたりと姿を見せなくなったのだからそれも当然か。彼の心配を払拭するために、私は笑顔を見せる。
「全然何もないですよ。残業が多くて、ただ忙しかっただけなんです。仕事帰りに寄る時間がなかったし、そんな状態だったから週末には、たまった用事を片づけたりで、色々と余裕がなくて……」
半分本当で半分嘘の言い訳がましい説明だった。しかし田川はあっさりと納得してくれたようだ。
「そっか、それはお疲れ様でした」
気づかわし気な顔で労われて、私の胸はちくりと痛む。
「い、いえ……」
「で、仕事は今もまだ落ち着かない感じなんですか?」
「まぁ、そうですね……」
今はもう残業からほぼ解放されていた。しかし、そういうことにしておこうと思った私は首を縦に振った。
田川は気の毒そうに顔をしかめている。
「大変ですねぇ。じゃあ落ち着いたら、ぜひまた、店に顔を見せに来て下さいね。佐伯さん、遠野さんのことがずっと気になっているみたいなんです。って、俺、お節介ですよね。すみません」
「いえ、そんなこと!むしろ気を使わせてしまったみたいで、なんだかすみません」
田川に謝りつつも、征也に連絡を入れることは恐らくないだろうと、心の中で思う。そして、せっかく気持ちが落ち着いてきているのだからと、征也の話から離れたい私は話題を変えようとする。
「ところで、田川さんは大学時代、サークルって何やっていたんですか」
「あぁ、俺はね……」
田川と学生時代のあれやこれやを中心に話していたが、途中からそこに映美が加わった。そのまま三人で時間いっぱいを盛り上がって過ごし、私の初めての合コンはひとまず無事に終わった。
さて帰るかとバッグを手元に引き寄せた時、男性の一人が二次会に行こうと言い出した。
それに対して田川が申し訳なさそうに言う。
「すみませんけど、俺はここで」
「あ、私も帰ります」
「え?美祈も?」
「うん。結構飲んじゃったからね」
「そっか、分かった。今日は来てくれてありがとね。そのうち女子会しようよ。また連絡入れるからさ」
「うん。待ってるね、連絡」
「遠野さんも帰るんなら、タクシーを拾える所まで一緒に帰りましょう」
「えぇと……」
歩いて帰るつもりだった私は言葉に詰まった。
その様子を見て、田川は苦笑する。
「歩いて帰ろうとか思ってましたね?いつだったか征也さんに言われてませんでしたっけ?俺も言いましたよ?夜の一人歩きはやめた方がいいって」
以前、その件について征也から説教を受けた時、田川もそこにいた。そんなことはもう忘れていると思っていたが、しっかりと覚えていたようだ。
曖昧な笑顔でごまかそうとする私に、田川はにっと笑う。
「まぁ、いいです。とにかく送ります」
「いえ、でも」
なおも断ろうとしていると、映美が私の肩を抱いて脇から口を挟む。
「じゃ、田川さん。美祈のこと、よろしくお願いしますね」
「はい。ちゃんとタクシーに乗せますよ」
顔を見合わせ頷き合っている二人を前に、私は諦めて頷いた。
店を出た後は、二次会へと向かう他の皆を見送ってから田川と共に歩き出す。
少し進んだところで、田川がふと足を止めた。
訝しく思い、私は彼に訊ねる。
「どうかしました?」
すると田川は私を見てにっと笑う。
「なんだか急に、佐伯さんが淹れたコーヒーを飲みたくなってしまった。やっぱりちょっとだけ、店に寄っていきましょう。もちろん遠野さんも一緒に」
「え……」
顔が強張るのを感じながら、私は一歩後退った。
「いや、でも、もう閉店してますよね」
「でも、まだこの時間はいつも、佐伯さんと俺は残ってます。色々と事務仕事があったりするので」
「それなら、余計迷惑でしょうから」
「全然迷惑なんかじゃないですよ。久しぶりに遠野さんの顔を見たら、佐伯さん、きっと喜びますよ」
「で、でも今日は酔ってますし」
「それなら俺も同じですよ。それにあの日も、確か飲み会の帰りでしたよね。ね?酔い覚ましにコーヒー飲んで行きましょうよ」
「いや、でも、ほんとに私は……」
なかなかうんと頷かない私に、田川は不思議そうな顔をする。
「佐伯さんと喧嘩でもしたんですか?それで店に行きたくないとか」
「そういう訳じゃ……」
「だったらいいじゃないですか。ほら、行きますよ」
田川は私が動き出すのを待っている。
通行人たちは、往来で立ち止まったままの私たちをちらちらと見て行く。
これ以上、店に行くことを拒み続けては、田川にますます不審がられてしまう。その理由を追及されたくはないと、私は観念した。
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