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23.その理由
塚本が私たちの輪になじむのは早かった。
しかし、彼は相変わらず私と目を合わせなかった。そのくせ、隣の亜由美をはじめとする他の者たちには、話しかけられる度ににこやかな顔をして答えたりしている。
何か彼の機嫌を損ねるようなことを言ったり、やったりしてしまったかしらと、私は悶々とした。おかげで私の心はここに在らずの状態で、皆の会話に合わせて笑顔を貼り付けてはいたが、その内容のほとんどが頭に入ってこなかった。次第に塚本の隣にいることに居心地の悪さを感じ始め、席を外そうかと思い始めた時、誠人が声をひそめて話しかけてきた。
「美祈ちゃんさ、塚本さんと何かあった?」
誠人は勘がいい。塚本との間に漂う微妙な雰囲気を察したようだ。
どきりとしたが平静を装い、私はあえてにっこりと笑う。
「どうしてそう思うの?」
すべてお見通しだとでも言うように、誠人は私をじっと見つめる。
「仲良さそうだなって思ったのは、最初だけだったような……。二人とも、なんとなくぎこちないというか、よそよそしいというか。もしかして本当は、彼とはたいして仲良くないのか?それとも、喧嘩の真っ最中とか?」
「えぇと……」
どう答えようか考えた。塚本の態度が急に変わった理由は分からないし、わざわざそれに触れる必要もないだろうと思い、私は誠人にこう答える。
「私たちが再会してから、まだほんの数か月しかたっていないし、中学時代もそこまで仲が良かったわけでもないからね。だからそう見えるのかも」
あっさりとした私の説明で誠人は納得したようだ。なるほどねとつぶやいて続ける。
「そう言えば、十数年ぶりに会ったんだっけ?」
「うん。まったくの偶然にね」
「なかなかドラマティックな再会だよな」
「どこが」
私の苦笑を流して、誠人は塚本にちらりと視線を走らせた。何を納得したのか一人で小さく頷き、それから私の肩先に顔を寄せて小声で言う。
「彼、なかなかいいと思うよ」
「いいって何が」
「だから、彼、好青年じゃん。美祈ちゃんとお似合いだよ。母さんから見合いの話が行ったんだろ?そんなもの、さっさと断って、彼と付き合っちゃえば?」
私は呆れ顔を誠人に向ける。
「どうしてそういう話になるのかなぁ。あのね、彼は友達なの。そういう対象じゃないのよ。それより、やっぱり誠人君も知ってたんだね。見合い話」
誠人は申し訳なさそうに口元を歪める。
「俺も新吾も、そういうのはやめておけって言ったんだよ。本人からお願いされることがあったらでいいだろうってね。でも、『これは美祈ちゃんのためなんだから』とか言って、聞く耳持たなくてさ。ほんと、悪いね。うちの母親、強引で」
私は力なく笑う。
「おばさんが私のことを心配してくれているのは、一応分かってるよ。それにね、一度くらいは経験しておいてもいいのかな、っていう気にはなってるんだ。相手の方には失礼な話だと思うけど」
私はちろりと舌先を出した。
それを見て誠人はふっと表情を和らげる。
「美祈ちゃんがそれでいいっていうんなら、いいけどさ。だけど、やっぱり気が乗らないって時は言ってよ。新吾と一緒に阻止するから」
「その時はお願いするね」
誠人と笑い合っている所に、亜由美の声が響く。
「お開きまであと一時間くらいなんだけど、みんな、もう一杯くらい頼もうか?」
「私はもういらないわ」
塚本の向こう側から亜由美が体を前に乗り出す。
「美祈ちゃんは何もいらないの?ウーロン茶とかは?」
「大丈夫。まだ少し残ってるから、それで十分」
目の前のグラスの中身は氷がすっかり解けている。きっと味が薄くなっているだろうが、今夜はもう水分の摂取は控えておこうと思った。明日何か予定があるわけではないが、顔が浮腫む確率をできるだけ下げておきたい。
亜由美と話している間中、塚本の視線を感じていたが、私はそれを無視した。それまでの彼の態度を考えると、自分から笑いかけたくはない。私はバッグを手にして誠人に耳打ちする。
「ちょっと席外すね」
誠人が頷いたのを見てから立ち上がり、私は塚本の前を通り抜けて亜由美の傍まで行った。一応従妹にも断っておこうと思い、彼女の前に身をかがめる。
「お手洗い行ってくる」
「分かった。行ってらっしゃい」
従妹の声に見送られて私はその場を離れた。
用を済ませてホールに戻った私は、元居た場所に向かおうとして足を止めた。
見知らぬ女性が二人いた。席が埋まっていて、私が座る場所はなさそうだ。
しかしそれならそれで、居心地の悪い塚本の隣に戻らなくてもいいのは好都合だと思いながら、先ほどまで自分がいた場所を改めて眺める。そこで初めて塚本の姿が見えないことに気がついた。仲間たちの元にでも戻ったのだろうかと、それらしき人物の姿を探してみたが、暗くてよく分からない。
いずれにせよ、他の席に座るしかない。私はホール全体を見渡した。空いている席を見つけたが、いきなり一人でアウェーに飛び込む勇気はなかった。さてどうしようかと考え込んでいると、近くで声がした。
「カウンター席も、座ってもらって大丈夫ですよ」
落ち着いたその風体から考えて、どうやらこの店のオーナーのようだ。彼はにこにこしてカウンター席を目で示していた。
ここに居てもいいのなら、と私はその声に従うことにする。
「ありがとうございます」
礼を言って私はスツールに腰を下ろした。
それを待っていたかのように、彼は私に訊ねる。
「何か飲みますか?」
本当はもう何もいらないのだが、と思いながら私は答える。
「お水を頂いてもいいですか?」
「分かりました」
オーナーが頷いてからほとんど待つことなく、水の入ったグラスが目の前に置かれた。
中に浮かぶ氷を眺めながら、ふうっと息をつく。心なしか首筋の辺りが凝り固まっているのは、緊張していたせいかもしれない。私に対して何かしら思うところがあったらしい塚本の隣にいたことは、実は自分で思っていたよりもストレスだったのだろう。今私の近くにいるのは、忙しそうに手元を動かしているオーナーだけだ。この賑やかさの中、私の声など聞こえないだろうと思い、ぼそりとつぶやく。
「まったく、なんだっていうのよ」
「ここにいたんだね。何をぼやいているの」
突然間近で声がして、私ははっと顔を上げた。声の主を見た途端、眉間にしわが寄る。つんと顎を上げて、その人物、塚本を軽くにらむ。
「私の顔は見たくないんでしょ?」
塚本は困った顔をした。
「やっぱり怒ってる?」
「怒ってはいないわ。ただ、あまり愉快な気分じゃなかっただけです」
「そっか。愉快な気分じゃなかったか」
塚本はスツールを私のすぐ隣に移動させながら、カウンターの中に声をかける。
「すみません。私にも水を頂けますか」
「はい、少しお待ちを」
塚本は目の前に出されたグラスに早速手を伸ばし、ごくっと水を飲んだ。グラスを置いてそこに視線を当てたままつぶやく。
「俺もそうだったよ」
私は塚本の横顔に目をやった。どこか恨みがましく、また、責めるようでもある彼の言い方に苛立つ。
「私の行動に問題があったんなら、その時に言ってくれれば良かったでしょ。私を避ける理由が分からなくて、ずっと悶々としてたのよ。目を合わせない上に、私のことを拒否するような空気まで出しちゃって。おかげでとっても疲れちゃったんですけど」
私の文句が収まったところで、塚本はぼそぼそと言う。
「遠野さんを避けてたとか、拒否してたわけじゃないよ。ただ俺が勝手に拗ねて、遠野さんの顔をまともに見られなかっただけ」
塚本の言葉に私は首を捻る。
「拗ねるって、何に対して?」
自分の行動や言動を振り返ってみるが、特に思い当たるようなことはない。私は答えを待ってじっと彼の横顔を見つめた。
私の無言の圧に負けたのか、塚本はあきらめ顔でぽつんと言う。
「君といとこ」
「私といとこ?」
「遠野さんの隣に座ってた従兄さん。誠人さん、だっけ」
「誠人君?双子の弟の方ね。私と誠人君の何かが原因だったってこと?」
「原因っていうか」
塚本はふうっと息をつき、頬杖をついて私を見た。
「二人でべたべたしてたでしょ。仲がいいのは分かったけど、それにしたってあそこまで距離の近さを見せつけられたら、俺……」
「別にべたべたなんかしてなかったし、見せつけてだってなかったわよ。それに、うちはいとこみんな仲がいいだけだし。いったいどこに拗ねる要因が?」
「俺にとっては十分な理由だったの」
塚本は苦々しい顔をした。
私は首を傾げる。
「よく分からないんだけど……」
「はっきり言わないとだめってことか」
塚本の口から盛大なため息がはき出された。
しかし、彼は相変わらず私と目を合わせなかった。そのくせ、隣の亜由美をはじめとする他の者たちには、話しかけられる度ににこやかな顔をして答えたりしている。
何か彼の機嫌を損ねるようなことを言ったり、やったりしてしまったかしらと、私は悶々とした。おかげで私の心はここに在らずの状態で、皆の会話に合わせて笑顔を貼り付けてはいたが、その内容のほとんどが頭に入ってこなかった。次第に塚本の隣にいることに居心地の悪さを感じ始め、席を外そうかと思い始めた時、誠人が声をひそめて話しかけてきた。
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誠人は勘がいい。塚本との間に漂う微妙な雰囲気を察したようだ。
どきりとしたが平静を装い、私はあえてにっこりと笑う。
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すべてお見通しだとでも言うように、誠人は私をじっと見つめる。
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「えぇと……」
どう答えようか考えた。塚本の態度が急に変わった理由は分からないし、わざわざそれに触れる必要もないだろうと思い、私は誠人にこう答える。
「私たちが再会してから、まだほんの数か月しかたっていないし、中学時代もそこまで仲が良かったわけでもないからね。だからそう見えるのかも」
あっさりとした私の説明で誠人は納得したようだ。なるほどねとつぶやいて続ける。
「そう言えば、十数年ぶりに会ったんだっけ?」
「うん。まったくの偶然にね」
「なかなかドラマティックな再会だよな」
「どこが」
私の苦笑を流して、誠人は塚本にちらりと視線を走らせた。何を納得したのか一人で小さく頷き、それから私の肩先に顔を寄せて小声で言う。
「彼、なかなかいいと思うよ」
「いいって何が」
「だから、彼、好青年じゃん。美祈ちゃんとお似合いだよ。母さんから見合いの話が行ったんだろ?そんなもの、さっさと断って、彼と付き合っちゃえば?」
私は呆れ顔を誠人に向ける。
「どうしてそういう話になるのかなぁ。あのね、彼は友達なの。そういう対象じゃないのよ。それより、やっぱり誠人君も知ってたんだね。見合い話」
誠人は申し訳なさそうに口元を歪める。
「俺も新吾も、そういうのはやめておけって言ったんだよ。本人からお願いされることがあったらでいいだろうってね。でも、『これは美祈ちゃんのためなんだから』とか言って、聞く耳持たなくてさ。ほんと、悪いね。うちの母親、強引で」
私は力なく笑う。
「おばさんが私のことを心配してくれているのは、一応分かってるよ。それにね、一度くらいは経験しておいてもいいのかな、っていう気にはなってるんだ。相手の方には失礼な話だと思うけど」
私はちろりと舌先を出した。
それを見て誠人はふっと表情を和らげる。
「美祈ちゃんがそれでいいっていうんなら、いいけどさ。だけど、やっぱり気が乗らないって時は言ってよ。新吾と一緒に阻止するから」
「その時はお願いするね」
誠人と笑い合っている所に、亜由美の声が響く。
「お開きまであと一時間くらいなんだけど、みんな、もう一杯くらい頼もうか?」
「私はもういらないわ」
塚本の向こう側から亜由美が体を前に乗り出す。
「美祈ちゃんは何もいらないの?ウーロン茶とかは?」
「大丈夫。まだ少し残ってるから、それで十分」
目の前のグラスの中身は氷がすっかり解けている。きっと味が薄くなっているだろうが、今夜はもう水分の摂取は控えておこうと思った。明日何か予定があるわけではないが、顔が浮腫む確率をできるだけ下げておきたい。
亜由美と話している間中、塚本の視線を感じていたが、私はそれを無視した。それまでの彼の態度を考えると、自分から笑いかけたくはない。私はバッグを手にして誠人に耳打ちする。
「ちょっと席外すね」
誠人が頷いたのを見てから立ち上がり、私は塚本の前を通り抜けて亜由美の傍まで行った。一応従妹にも断っておこうと思い、彼女の前に身をかがめる。
「お手洗い行ってくる」
「分かった。行ってらっしゃい」
従妹の声に見送られて私はその場を離れた。
用を済ませてホールに戻った私は、元居た場所に向かおうとして足を止めた。
見知らぬ女性が二人いた。席が埋まっていて、私が座る場所はなさそうだ。
しかしそれならそれで、居心地の悪い塚本の隣に戻らなくてもいいのは好都合だと思いながら、先ほどまで自分がいた場所を改めて眺める。そこで初めて塚本の姿が見えないことに気がついた。仲間たちの元にでも戻ったのだろうかと、それらしき人物の姿を探してみたが、暗くてよく分からない。
いずれにせよ、他の席に座るしかない。私はホール全体を見渡した。空いている席を見つけたが、いきなり一人でアウェーに飛び込む勇気はなかった。さてどうしようかと考え込んでいると、近くで声がした。
「カウンター席も、座ってもらって大丈夫ですよ」
落ち着いたその風体から考えて、どうやらこの店のオーナーのようだ。彼はにこにこしてカウンター席を目で示していた。
ここに居てもいいのなら、と私はその声に従うことにする。
「ありがとうございます」
礼を言って私はスツールに腰を下ろした。
それを待っていたかのように、彼は私に訊ねる。
「何か飲みますか?」
本当はもう何もいらないのだが、と思いながら私は答える。
「お水を頂いてもいいですか?」
「分かりました」
オーナーが頷いてからほとんど待つことなく、水の入ったグラスが目の前に置かれた。
中に浮かぶ氷を眺めながら、ふうっと息をつく。心なしか首筋の辺りが凝り固まっているのは、緊張していたせいかもしれない。私に対して何かしら思うところがあったらしい塚本の隣にいたことは、実は自分で思っていたよりもストレスだったのだろう。今私の近くにいるのは、忙しそうに手元を動かしているオーナーだけだ。この賑やかさの中、私の声など聞こえないだろうと思い、ぼそりとつぶやく。
「まったく、なんだっていうのよ」
「ここにいたんだね。何をぼやいているの」
突然間近で声がして、私ははっと顔を上げた。声の主を見た途端、眉間にしわが寄る。つんと顎を上げて、その人物、塚本を軽くにらむ。
「私の顔は見たくないんでしょ?」
塚本は困った顔をした。
「やっぱり怒ってる?」
「怒ってはいないわ。ただ、あまり愉快な気分じゃなかっただけです」
「そっか。愉快な気分じゃなかったか」
塚本はスツールを私のすぐ隣に移動させながら、カウンターの中に声をかける。
「すみません。私にも水を頂けますか」
「はい、少しお待ちを」
塚本は目の前に出されたグラスに早速手を伸ばし、ごくっと水を飲んだ。グラスを置いてそこに視線を当てたままつぶやく。
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私は塚本の横顔に目をやった。どこか恨みがましく、また、責めるようでもある彼の言い方に苛立つ。
「私の行動に問題があったんなら、その時に言ってくれれば良かったでしょ。私を避ける理由が分からなくて、ずっと悶々としてたのよ。目を合わせない上に、私のことを拒否するような空気まで出しちゃって。おかげでとっても疲れちゃったんですけど」
私の文句が収まったところで、塚本はぼそぼそと言う。
「遠野さんを避けてたとか、拒否してたわけじゃないよ。ただ俺が勝手に拗ねて、遠野さんの顔をまともに見られなかっただけ」
塚本の言葉に私は首を捻る。
「拗ねるって、何に対して?」
自分の行動や言動を振り返ってみるが、特に思い当たるようなことはない。私は答えを待ってじっと彼の横顔を見つめた。
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「君といとこ」
「私といとこ?」
「遠野さんの隣に座ってた従兄さん。誠人さん、だっけ」
「誠人君?双子の弟の方ね。私と誠人君の何かが原因だったってこと?」
「原因っていうか」
塚本はふうっと息をつき、頬杖をついて私を見た。
「二人でべたべたしてたでしょ。仲がいいのは分かったけど、それにしたってあそこまで距離の近さを見せつけられたら、俺……」
「別にべたべたなんかしてなかったし、見せつけてだってなかったわよ。それに、うちはいとこみんな仲がいいだけだし。いったいどこに拗ねる要因が?」
「俺にとっては十分な理由だったの」
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