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繰り返しの人生の中で変わる事の無い地位と名誉を伴う侯爵家の娘で才色兼備な設定。ヒロインの対抗馬として、一番チョロイ攻略対象である王子様の婚約者の地位を産まれる前から強制的に押し付けられていた悪役令嬢[ブリランテ]は、今までの繰り返しの人生では存在しなかった[王子様の婚約者交代の危機]と言う事態に心を震わせ小さい子供の様に、比ゆ無く小躍りしていた。
本来、国王陛下の次男へと嫁ぐ公爵家への嫁入りの座を降りると言う事は、とっても不名誉で物凄く恥ずべき事なのだが、ブリランテには無関係である。(宰相を務める御父様の都合なんて知りません事よ!婚約破棄の理由を私の悪事の所為にして、家を没落させられるくらいなら、不仲や相性の悪さで婚約を破棄する方がまだマシな筈ですわ!)と、言う事で「これです!これで良いのです!私は浮気野郎なド屑王子から解放されて自由に成るのです!婚約破棄が待ち遠しいですわ!」「アヴィド王子との婚約破棄を早う!」と心の底から本気で叫び、この世界が剣と魔法の世界であった事に感謝する。
因みに、その類の世界にて金やコネ無く稼ぐ為の選択肢は…、娼婦男娼方面含む意味で体を売るか…、盗賊等の犯罪者の類に成る…、害獣や魔獣と犯罪者等を狩る冒険者として身を立てるの三択である……。勿論、ブリランテ達が選んだのは「やってて良かったですわ!独立の為の冒険者活動!!」と言う事だ。
ブリランテはストレス発散の為、覚えていない位に前の繰り返しから友人宅の辺境伯領にて、魔獣討伐に参加してきた。
最近の繰り返しでは趣味に実益が追加され、その栄光を手に「私…、地位高く忖度の結果それ故に褒め称えられ…護り守られている殿方より…、本当は、筋肉質で逞しい…己の実力で守る側の殿方の方が好みなのですのよ」「仕方ありませんけど、自分より武力で劣る殿方に嫁ぐのは…ね?」と暗に[王子は軟弱][実質、ひょろっと男子]と言う説を広めて来た。今回、その様な地道な活動の最大の成果をこの繰り返しで馴染みの他の悪役令嬢達と話している。
その馴染みの他の悪役令嬢。国の外交を担う侯爵家の娘[キアッキエーラ]と辺境伯爵家令嬢の[ラッフィナート]は、親戚筋にあたり幼馴染であった筈の侯爵令息[アッティーヴォ]を親同士が仲が良かっただけの知人へと格下げ、産まれる前から決まっていたキアッキエーラとアッティーヴォとの婚約設定をこのまま行けば、破棄できそうだと語った。「「出産前設定の婚約を破棄するのは、本当に面倒ですわね」」と声を合わせ、ブリランテとキアッキエーラは見つめ合い楽し気に苦笑いする。
笑い合う二人の隣で、婚約はしていない設定に辿り着きはしたもののヒロインの攻略対象である勲爵士と言う一代限りの爵位である騎士爵を受勲する人材を輩出する子爵家の令息[アジェンテ]との婚約の危機を脱していない辺境伯爵家令嬢のラッフィナートは「実力推薦で伸し上がって来る婚約者も、体外に面倒ですのよ」と溜息交じりに愚痴っている。
結果的に仲良く悪役令嬢三人で「浮気する男に婚約者は贅沢ですわよね」「浮気を取り締まれる法律が必要ですわ」「まぁ~罰則があっても、浮気する男が浮気しない事なんて無いでしょうけどね」と話し笑い合って「「「違いありません」」」と声を合わせ、それぞれ溜息を吐くに至った。
「御両親の御墨付で私が男なら、キアやラフィの婿間違い無しと言って頂いてますのにね…王子から冤罪押し付けられた挙句の婚約破棄を食らうぐらいなら、浮気男達の代わりにキアやラフィの所に婿入りしたかったですわ……」
「それは勿体無い!!私が男なら、ブリーをそのまま嫁に貰いたく思ってますのよ!寧ろ、辺境伯領的にブリー自身の戦力目当てで養女に頂きたいくらいですわ」
「あ、私も!ブリちゃんを嫁に貰いたいです!外交的にブリちゃんの素養はミスリルやオリハルコンの延べ棒を積んでも清算できないレベルですもの」
「ありがとう、ラフィ、キア…、自ら腕を磨き研鑽を積んで来たモノを求められるのも嬉しいモノね……」
「欲を言えば…、私だけでも断罪回避できたなら、ブリーの御兄様も一緒に欲しいですわ!」
「…ラフィ?私の御兄様は既婚者でしてよ?」
「嫁もセットで、大変結構!脳筋馬鹿ばっかで辺境伯領は文官不足、夫婦で書類仕事手伝って頂けたら幸いなのです」
「ズルイですわ!私もブリちゃんの御兄様夫婦も欲しいです!でもここは譲って、ブリちゃんの御両親の方を頂きます!あの手腕があれば、辺境伯領から資源を調達し我が領で生産し流通させる商業都市の構想が実現しますもの!」
「キア?!それは…とても良い案です!歴代宰相を担ってきた一族の総てが私達一族のモノに成りますね」
「でしょ?」
ラッフィナートとキアッキエーラの家は親戚筋。
「……(気の所為かしら?私の所為で、とんでもない者達に我が一族が目を付けられてしまったのかも)……」
ブリランテは一瞬、不安に思いつつも(王子から冤罪押し付けられた挙句の婚約破棄を食らって没落するより良いですわね)と思う。
繰り返しの人生の中、攻略対象達の知らぬ所で…、悪役令嬢に寄る改変は少しづつ進み、令嬢達に寄る捕らぬ狸の皮算用は加速…、現実可能な状況を作り上げつつありました……。
如何する。ヒロインの攻略対象令息達、彼等に今の悪役令嬢を攻略する統べがあるかわ、今はまだ不明なのである。
本来、国王陛下の次男へと嫁ぐ公爵家への嫁入りの座を降りると言う事は、とっても不名誉で物凄く恥ずべき事なのだが、ブリランテには無関係である。(宰相を務める御父様の都合なんて知りません事よ!婚約破棄の理由を私の悪事の所為にして、家を没落させられるくらいなら、不仲や相性の悪さで婚約を破棄する方がまだマシな筈ですわ!)と、言う事で「これです!これで良いのです!私は浮気野郎なド屑王子から解放されて自由に成るのです!婚約破棄が待ち遠しいですわ!」「アヴィド王子との婚約破棄を早う!」と心の底から本気で叫び、この世界が剣と魔法の世界であった事に感謝する。
因みに、その類の世界にて金やコネ無く稼ぐ為の選択肢は…、娼婦男娼方面含む意味で体を売るか…、盗賊等の犯罪者の類に成る…、害獣や魔獣と犯罪者等を狩る冒険者として身を立てるの三択である……。勿論、ブリランテ達が選んだのは「やってて良かったですわ!独立の為の冒険者活動!!」と言う事だ。
ブリランテはストレス発散の為、覚えていない位に前の繰り返しから友人宅の辺境伯領にて、魔獣討伐に参加してきた。
最近の繰り返しでは趣味に実益が追加され、その栄光を手に「私…、地位高く忖度の結果それ故に褒め称えられ…護り守られている殿方より…、本当は、筋肉質で逞しい…己の実力で守る側の殿方の方が好みなのですのよ」「仕方ありませんけど、自分より武力で劣る殿方に嫁ぐのは…ね?」と暗に[王子は軟弱][実質、ひょろっと男子]と言う説を広めて来た。今回、その様な地道な活動の最大の成果をこの繰り返しで馴染みの他の悪役令嬢達と話している。
その馴染みの他の悪役令嬢。国の外交を担う侯爵家の娘[キアッキエーラ]と辺境伯爵家令嬢の[ラッフィナート]は、親戚筋にあたり幼馴染であった筈の侯爵令息[アッティーヴォ]を親同士が仲が良かっただけの知人へと格下げ、産まれる前から決まっていたキアッキエーラとアッティーヴォとの婚約設定をこのまま行けば、破棄できそうだと語った。「「出産前設定の婚約を破棄するのは、本当に面倒ですわね」」と声を合わせ、ブリランテとキアッキエーラは見つめ合い楽し気に苦笑いする。
笑い合う二人の隣で、婚約はしていない設定に辿り着きはしたもののヒロインの攻略対象である勲爵士と言う一代限りの爵位である騎士爵を受勲する人材を輩出する子爵家の令息[アジェンテ]との婚約の危機を脱していない辺境伯爵家令嬢のラッフィナートは「実力推薦で伸し上がって来る婚約者も、体外に面倒ですのよ」と溜息交じりに愚痴っている。
結果的に仲良く悪役令嬢三人で「浮気する男に婚約者は贅沢ですわよね」「浮気を取り締まれる法律が必要ですわ」「まぁ~罰則があっても、浮気する男が浮気しない事なんて無いでしょうけどね」と話し笑い合って「「「違いありません」」」と声を合わせ、それぞれ溜息を吐くに至った。
「御両親の御墨付で私が男なら、キアやラフィの婿間違い無しと言って頂いてますのにね…王子から冤罪押し付けられた挙句の婚約破棄を食らうぐらいなら、浮気男達の代わりにキアやラフィの所に婿入りしたかったですわ……」
「それは勿体無い!!私が男なら、ブリーをそのまま嫁に貰いたく思ってますのよ!寧ろ、辺境伯領的にブリー自身の戦力目当てで養女に頂きたいくらいですわ」
「あ、私も!ブリちゃんを嫁に貰いたいです!外交的にブリちゃんの素養はミスリルやオリハルコンの延べ棒を積んでも清算できないレベルですもの」
「ありがとう、ラフィ、キア…、自ら腕を磨き研鑽を積んで来たモノを求められるのも嬉しいモノね……」
「欲を言えば…、私だけでも断罪回避できたなら、ブリーの御兄様も一緒に欲しいですわ!」
「…ラフィ?私の御兄様は既婚者でしてよ?」
「嫁もセットで、大変結構!脳筋馬鹿ばっかで辺境伯領は文官不足、夫婦で書類仕事手伝って頂けたら幸いなのです」
「ズルイですわ!私もブリちゃんの御兄様夫婦も欲しいです!でもここは譲って、ブリちゃんの御両親の方を頂きます!あの手腕があれば、辺境伯領から資源を調達し我が領で生産し流通させる商業都市の構想が実現しますもの!」
「キア?!それは…とても良い案です!歴代宰相を担ってきた一族の総てが私達一族のモノに成りますね」
「でしょ?」
ラッフィナートとキアッキエーラの家は親戚筋。
「……(気の所為かしら?私の所為で、とんでもない者達に我が一族が目を付けられてしまったのかも)……」
ブリランテは一瞬、不安に思いつつも(王子から冤罪押し付けられた挙句の婚約破棄を食らって没落するより良いですわね)と思う。
繰り返しの人生の中、攻略対象達の知らぬ所で…、悪役令嬢に寄る改変は少しづつ進み、令嬢達に寄る捕らぬ狸の皮算用は加速…、現実可能な状況を作り上げつつありました……。
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