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アヴィドとアッティーヴォとアジェンテ、ガチチョロなメイン攻略対象のチョロトリオは、繰り返し繰り返しの繰り返しから初めて自力で食み出して、今日も本人等的には真剣に話し合っている。
プライドが邪魔して、他の同級生や自分達に仕えるメイド達に[そう言う情報]を訊けない為、この繰り返しの中、3人の中で一番[本を読む事]が嫌いではないアッティーヴォが手にする小説を御気に入りのファンタジー小説から恋愛物に切り替え、恋愛小説を読み込んで情報の統括を担当。
アヴィドとアジェンテも、恋愛が織り込まれた作品を苦手ながら必死に読んで、三者三葉必死に色々試行錯誤して作戦を考えてはいたが、この時点で、もう安全に実地出来る王道ネタはシチュエーションや手を変え品を変え試し尽くしてしまっている。気が付いた幼少期から継続中のプレゼント及び御手紙攻撃や言葉攻めにも、目に見える効果は無きに等しい現実。
「もう禁じ手に出るしか…、インパクト狙いで意表を突いて下着類でも贈ってみようか……」
「アジェンテ?!それって、嫌われて気味悪がられて最終的にヒロインの恋人と成る主人公に断罪される駄目なモブ令息が辿るルートの入り口以外の何者でもないよ!如何しても下着を贈りたいなら、夜伽のリクエストが出来る人間関係を作ってからにしなきゃ駄目だと思う」*夜伽とか言ってる時点で如何なモノか?*
「そんなモノなのか?」
「成功例は新婚や初夜等を含む、愛し合う二人限定のイベントでしか描かれていませんでした」
「ですよね…まだ、襲わせた令嬢を自分で助ける設定の方が上手く行く気がしますし……」
「…アヴィド王子も絶対に駄目ですよ!自作自演は駄目絶対!!そう言う嘘は高確率でバレますからね!暴漢は魔力抵抗が弱くて自白魔法で簡単に口を割りますし…、耐性を持つ者を準備したらしたで、そっち方面から足が付くのがこの世のセオリーです!そもそもそれで上手く行っても、雇った輩に嫉妬や妬みありきで脅されたり、令嬢側に密告されたりして結局は失敗するのが落ちです」
「じゃあ、如何するよ…、あの3人は席を立っても忘れ物はしないし、歩いてる目の前で髪を結んだリボンが偶然に解けて落ちたりハンカチを落としたりしない、勿論、スカートだって捲れない、教師の傍仕えの仕事を手伝って大荷物を運ぶ事も無ければ、図書室の本を独り占めしたいからか?一回に読み切れない程持ち出したり、踏み台の存在や図書室の管理者の存在を知らないのか?本が傷む事も考えないで取れない高さの本を無理やり取ろうとしてたり、失敗して本を落としたり自分自ら転んだりもしない、曲がり角で出会い頭とか前を見ずに走って来てとかで体当たりしてきたりもしないじゃないか!」
アジェンテが出した例えは[総てファータがチョロイン攻略対象を射止める切っ掛けの為にやってきた事柄]である。
「「「……」」」
「よく考えると例の女生徒は…、不用心でだらしなく忘れ物をしたり物を落としまくり…、御手伝いは美徳かも知れませんが、傍仕えの仕事を奪ってまでして預かった物を危険に晒す余計な事しい…、学園が定めたモラルも校則も知らぬ様な無知で大雑把、何度も注意を受けても学園の備品も大切にせず走り回りもし、決まり事も守れない駄目な生徒ですよね……」
アッティーヴォが言った通り[総てファータが…以下略…]である。
婚約者攻略会議の議題から簡単に脱線してしまう程、話は焦げに焦げ、焦げ煮詰まっている状態の御様子だった。コレが春。
夏に成るとファータは、事ある毎にフルーツを転がし拾ってくれた者に対して落としていない方の果物を配り始めた。この頃からどうやら、魅了対策アイテムの力を超え魅了される者が一人、また一人と増え始めている。
その果物を偶然に拾ってしまい。爽やか設定を迷子にし、舌打ちしながらもアッティーヴォが入手した事でファータに寄って配られた果物を調べてみる事が出来たのだが、それは触れるだけでそれを独占し口にしたく成る効果を発揮する魅了魔法と、物体Ⅹ入り魅了の魔法薬が注入されたヤバイ果物であった事が判明した。
勿論、護身術と剣術や魔術の実習訓練の実技の授業の時にファータが配ろうとする飲み物にも魅了系の魔法薬が混入されたいた事が今回の繰り返しの中で判明している。今回の繰り返しでは、衛生面を理由に生徒からの飲食物の提供は衛生検査を受けない限り禁止しているのだが、検査を通ってから魔法薬と物体Ⅹを混入させる方法で検査を擦り抜けた物が出回ってしまっている可能性も出て来た。
因みに魔法薬と一緒に混ぜられている[愛のエッセンス]と言う名で誤魔化し言葉を濁された物体Ⅹ。正体は魅了系の魔法薬の利用者の涙と汗や涎、爪の垢やフケ等の老廃物、後は自主規制その他の汚物も含む綺麗とは到底言い難い排出物等々…、つまり、ファータの体液その他である事を…今回の繰り返しでアヴィドは魔法薬を入手し使用法の指南書を読んで知ってしまっていた……。それをアッティーヴォとアジェンテにも伝えていた結果、早々に[愛のエッセンス]恐怖症に成り、三人揃って食欲不振に陥り夏バテしてしまったのは、この繰り返しの中での良い思い出だ。
結果…、飲食に気を遣い過ぎる程に気を遣い…、倒れ掛け…意識を失い掛け…、嬉しそうに気味の悪い笑顔で小走りに寄って来るファータの姿を目にし…恐怖で持ち直す…、必死で平静を装い、ファータからは勿論、ファータの周囲の者から差し出される物を須らく断り…、炎天下の空の下や高温多湿な室内の中で…べっとりとした気持ちの悪い冷や汗をかき、とても薄ら寒く感じ、物凄く怖い思いをした前代未聞の未曾有の恐怖……。
「「「アレはこの人生で…どの繰り返しにも無い一番の恐怖体験だったのではなかろうか?」」」と、それぞれの体験に置いて、彼等は語り、幾度もその恐怖を口にしていた。
プライドが邪魔して、他の同級生や自分達に仕えるメイド達に[そう言う情報]を訊けない為、この繰り返しの中、3人の中で一番[本を読む事]が嫌いではないアッティーヴォが手にする小説を御気に入りのファンタジー小説から恋愛物に切り替え、恋愛小説を読み込んで情報の統括を担当。
アヴィドとアジェンテも、恋愛が織り込まれた作品を苦手ながら必死に読んで、三者三葉必死に色々試行錯誤して作戦を考えてはいたが、この時点で、もう安全に実地出来る王道ネタはシチュエーションや手を変え品を変え試し尽くしてしまっている。気が付いた幼少期から継続中のプレゼント及び御手紙攻撃や言葉攻めにも、目に見える効果は無きに等しい現実。
「もう禁じ手に出るしか…、インパクト狙いで意表を突いて下着類でも贈ってみようか……」
「アジェンテ?!それって、嫌われて気味悪がられて最終的にヒロインの恋人と成る主人公に断罪される駄目なモブ令息が辿るルートの入り口以外の何者でもないよ!如何しても下着を贈りたいなら、夜伽のリクエストが出来る人間関係を作ってからにしなきゃ駄目だと思う」*夜伽とか言ってる時点で如何なモノか?*
「そんなモノなのか?」
「成功例は新婚や初夜等を含む、愛し合う二人限定のイベントでしか描かれていませんでした」
「ですよね…まだ、襲わせた令嬢を自分で助ける設定の方が上手く行く気がしますし……」
「…アヴィド王子も絶対に駄目ですよ!自作自演は駄目絶対!!そう言う嘘は高確率でバレますからね!暴漢は魔力抵抗が弱くて自白魔法で簡単に口を割りますし…、耐性を持つ者を準備したらしたで、そっち方面から足が付くのがこの世のセオリーです!そもそもそれで上手く行っても、雇った輩に嫉妬や妬みありきで脅されたり、令嬢側に密告されたりして結局は失敗するのが落ちです」
「じゃあ、如何するよ…、あの3人は席を立っても忘れ物はしないし、歩いてる目の前で髪を結んだリボンが偶然に解けて落ちたりハンカチを落としたりしない、勿論、スカートだって捲れない、教師の傍仕えの仕事を手伝って大荷物を運ぶ事も無ければ、図書室の本を独り占めしたいからか?一回に読み切れない程持ち出したり、踏み台の存在や図書室の管理者の存在を知らないのか?本が傷む事も考えないで取れない高さの本を無理やり取ろうとしてたり、失敗して本を落としたり自分自ら転んだりもしない、曲がり角で出会い頭とか前を見ずに走って来てとかで体当たりしてきたりもしないじゃないか!」
アジェンテが出した例えは[総てファータがチョロイン攻略対象を射止める切っ掛けの為にやってきた事柄]である。
「「「……」」」
「よく考えると例の女生徒は…、不用心でだらしなく忘れ物をしたり物を落としまくり…、御手伝いは美徳かも知れませんが、傍仕えの仕事を奪ってまでして預かった物を危険に晒す余計な事しい…、学園が定めたモラルも校則も知らぬ様な無知で大雑把、何度も注意を受けても学園の備品も大切にせず走り回りもし、決まり事も守れない駄目な生徒ですよね……」
アッティーヴォが言った通り[総てファータが…以下略…]である。
婚約者攻略会議の議題から簡単に脱線してしまう程、話は焦げに焦げ、焦げ煮詰まっている状態の御様子だった。コレが春。
夏に成るとファータは、事ある毎にフルーツを転がし拾ってくれた者に対して落としていない方の果物を配り始めた。この頃からどうやら、魅了対策アイテムの力を超え魅了される者が一人、また一人と増え始めている。
その果物を偶然に拾ってしまい。爽やか設定を迷子にし、舌打ちしながらもアッティーヴォが入手した事でファータに寄って配られた果物を調べてみる事が出来たのだが、それは触れるだけでそれを独占し口にしたく成る効果を発揮する魅了魔法と、物体Ⅹ入り魅了の魔法薬が注入されたヤバイ果物であった事が判明した。
勿論、護身術と剣術や魔術の実習訓練の実技の授業の時にファータが配ろうとする飲み物にも魅了系の魔法薬が混入されたいた事が今回の繰り返しの中で判明している。今回の繰り返しでは、衛生面を理由に生徒からの飲食物の提供は衛生検査を受けない限り禁止しているのだが、検査を通ってから魔法薬と物体Ⅹを混入させる方法で検査を擦り抜けた物が出回ってしまっている可能性も出て来た。
因みに魔法薬と一緒に混ぜられている[愛のエッセンス]と言う名で誤魔化し言葉を濁された物体Ⅹ。正体は魅了系の魔法薬の利用者の涙と汗や涎、爪の垢やフケ等の老廃物、後は自主規制その他の汚物も含む綺麗とは到底言い難い排出物等々…、つまり、ファータの体液その他である事を…今回の繰り返しでアヴィドは魔法薬を入手し使用法の指南書を読んで知ってしまっていた……。それをアッティーヴォとアジェンテにも伝えていた結果、早々に[愛のエッセンス]恐怖症に成り、三人揃って食欲不振に陥り夏バテしてしまったのは、この繰り返しの中での良い思い出だ。
結果…、飲食に気を遣い過ぎる程に気を遣い…、倒れ掛け…意識を失い掛け…、嬉しそうに気味の悪い笑顔で小走りに寄って来るファータの姿を目にし…恐怖で持ち直す…、必死で平静を装い、ファータからは勿論、ファータの周囲の者から差し出される物を須らく断り…、炎天下の空の下や高温多湿な室内の中で…べっとりとした気持ちの悪い冷や汗をかき、とても薄ら寒く感じ、物凄く怖い思いをした前代未聞の未曾有の恐怖……。
「「「アレはこの人生で…どの繰り返しにも無い一番の恐怖体験だったのではなかろうか?」」」と、それぞれの体験に置いて、彼等は語り、幾度もその恐怖を口にしていた。
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