攻略対象様に寄る悪役令嬢攻略事情(仮)

mitokami

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 肉体的にも精神的にも女性な女性と、性別を間違えて生まれて来ただけのオネイサン・精神思考が乙女な人・女性が好き過ぎて女性に成ったオネイサン2種類・女装趣味なだけの人・男が恋愛対象だけな人。密かに後半半分程、何故に入学が許可されたのか不明な生徒達も通う[総合ギルド・アマゾネスクイン女学院]は、今日もヒロインの周囲以外は平和であった。

そのヒロインが愚痴る。
「おっかしいなぁ~…マップ上では、王子様達がココに居るのは間違い無い筈なのに…、どうして会えないのかしら?」
その答えは、王子様達の女装が完璧過ぎてヒロインが気付けないのと、王子達がヒロインを見掛けたら目立たない様にして必死で逃げているからに他ならない。

 因みに…その王子様達…、ヒロインの攻略対象である3名様は…と言うと……。
王子様である一人目。この学院ではアヴィーと名乗っている金髪碧眼の美女にしか見えないアヴィド王子は、誰の疑いも受けず女性として過ごし、気付けば蔭達の裏工作に寄り乙女寮から女子寮に設けられた金持や貴族が使う御部屋へと御引越し。
王子様の付き人である二人目。彼はアティーと名乗り、色合いと種族的に少し顔立ちが似ている事からアヴィーの妹設定で学院生活を過ごしている。そんな金髪碧眼の美少女にしか見えない侯爵令息アッティーヴォも、同じ理由から女子寮でアヴィーと同室と成って御引越し。
最期に…、そんな二人、アヴィーとアティーと言う名の御令嬢達の護衛として付いて来たのだと、蔭達の流した噂が噂を呼び…、彼はアンと名乗っていたが…、何故か密かにアンジュ天使と呼ばれていたりするのが摩訶不思議現象…、女性と言うにはガタイの良いアジェンテは…、誤解が誤解を呼んだ結果…女子寮の金持ち貴族向けの部屋に併設された使用人部屋に御引越しする事に成っていた……。

 悪役令嬢達に雇われ、寮の管理の仕事を丸投げされた教職員達が総て悪い訳では無いが、その者達は蔭達のスキルも魔法も伴わない話術のみで思考を操られ、アンことアジェンテを護衛として付ける為に乙女寮の方にアヴィーとアティーが入る事に成ったのでは?と言う憶測に更なる憶測を呼び込んで、学院の上層部である筈の悪役令嬢達も詳しく知らない間、気付けぬ隙に、ヒロインの攻略対象である彼等を女子寮へと引っ越しさせる事にしてしまったとか言う御話があったりもする。
この陰の暗躍していた結果。ヒロインは、女子寮で見かける彼等を自分の捜している攻略対象であるとは思えず、攻略対象達の救いに成っている何て事を攻略対象達は知らない。
寧ろ彼等は、愚かにも「貴族部屋が平民達の部屋と遠いからって安心できない」自分達が攻略したい悪役令嬢達の不在を愚痴った上に「あのファータが、同じ寮内に居ると思っただけで、落ち着かない」自分達は時に何もしていないのに「「「誰だよ!アレの近くに自分達を追いやったのは!」」」何て事を言っている。
彼等には、彼等の存在がヒロインに気付かれ難い様に頑張った蔭達の試行錯誤と努力に対して謝って欲しいモノだ。

 余談として、ヒロインの攻略対象達が愚痴る様に、ヒロインに悪役令嬢と呼ばれるブリランテ・キアッキエーラ・ラッフィナートの3名様は寮生活していない。悪役令嬢を攻略しようとする王子様御一行の攻略計画は、今も難攻している御様子だ。
今日も「授業のある日しかチャンスは無いのに、あの女の所為で近付けない」と彼等は毎度の如く愚痴っている。
ヒロインであるファータの方も、全くと言って良い程に王子様達の存在に辿り着けづ、勿論、攻略のヒントすら見付けられなくて、悪役令嬢以外に王子達の手懸りが無く、その周囲を探っているのではないかと思われる。

 秋も深まり、物語の最後を司る卒業式までの残り時間も目減りして、停滞し続ける戦況。
その間に悪役令嬢達は実りの季節を謳歌して「旬のフルーツで肥ゆる秋!果物狩りに参りましょう」「学院は平民と商人と冒険者ばかりに成ってしまいましたし、校外学習として、秋の実りの収穫の御手伝いをするのも良いですね」「そうだ!冒険者もいる事ですし、秋の味覚を狙う熊とかも一緒に狩ってしまいましょう」「「良いですね!それ!!」」とっても楽しそうであった。
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