攻略対象様に寄る悪役令嬢攻略事情(仮)

mitokami

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 キャッキャウフフと賑わい華やぐ、人と人だけの間の空気感。半面、バッタ、バッサと切り捨て御免、及び、バキッ、ボキッ、ドサッと響く鈍い音。時にドッカ~ンと軽快な轟音響かせて、一部の[総合ギルド・アマゾネスクイン女学院]の生徒様達、大活躍。
果物や野菜、穀物類の収穫を手伝う生徒さん達は「頑張ってますね!」「私達も負けない様に頑張りましょう」と楽し気で、料理担当の生徒さん達は「次に届く食材が怖いですね」「普通に解体出来て美味しい御肉が届くと良いのですが…」と不安顔、2番目に乙女寮の寮生が多く在籍する素材の剥ぎ取り担当の生徒さんの方に至っては、ミチミチミチッと皮を剥ぎつつ「特にブリランテ様とラッフィナート様が狩った獲物、折角の毛皮が焦げ気味なのが気に成りません?」、ゴキュッと関節を外し肉を剥ぎ取りながら「え?でも、キアッキエーラ様が狩ると内臓も脳も眼球も潰れてて売却できる素材、皮しか無くないですか?」と、何とコメントしたら良いのか困る会話を繰り広げていた。

 狩場にてメインで活躍するは、悪役令嬢達含む一番多く乙女寮の寮生が多く在籍する狩り担当。
見た目にそぐわぬ怪力で、燃えてたり稲光出したりする大きく頑丈そうな棍棒を振り回し延髄狙いの一撃必殺。綺麗なS字ラインの魅惑的なボディに漆黒のボディースーツを着こなし…、時にブーツの太目なヒールで、足元に転がりつつもまだ、戦意のある獲物の攻撃手段を踏み付け戦力外の道へ…、真っ赤な髪を後頭部で一つに纏め、後れ毛を軽やかに揺らしながら笑顔で楽し気に撲殺して回るブリランテ。
見た目は何処までも愛らしく、ツインテールの髪形をした小柄で金髪碧眼の美少女と言う存在でもあるキアッキエーラは、スカートの下にチュチュを履いて下着が見えない様にしてるとは言え、愛らしい装飾を施したナックル両手に拳と蹴りを織り交ぜた体術で舞い踊り殴殺決めて笑っている。
聖女の様な出で立ち、銀髪ストレートと上品で綺麗な顔立ちの為に清楚で大人しく見えるラッフィナートは?と言うと…、綺麗で美しい慈愛に満ちた様な微笑を浮かべ…、爆音と焦土を作り上げていた……。

 最初、悪役令嬢の後を追っていたヒロインも、今はもう、その光景を目の当たりにして驚き怯え「え?ちょっと、怖いんですけど!」と言って退散済。ある意味、悪役令嬢達を攻略したいヒロインの攻略対象達に取っては、悪役令嬢達に話掛ける千載一遇のチャンスではあったのだが、しかし「アジェンテ、騎士の家系らしく堂々と話掛けて来なよ!君の目当てはラッフィナート嬢だろ?」「それ、家系は関係無くないか?っつーか…、アレは近付いたら魔法で串刺しにされる気がするんだが…俺の気の所為か?」ラッフィナートの周囲には地面から突き出した大きな大きな棘が飛び出しており、数体の魔物が串刺しに成ったまま放置されている。今近付いたら同じく巨大な棘で串刺しにされてしまいそうな雰囲気ではある。
「アッティーヴォこそ、話掛けに行ってみろよ」
「冗談だろ?今行ったら100%魔物や獣と一緒に殴り飛ばされるよ」
「二人とも、遠くから大声で呼び掛けてみる事は考えないのかい?」
「「それ絶対にダメなヤツですよ!!アヴィド王子!」」
「冗談抜きで、大声を出した途端に背後から魔物や獣に襲われる危険があるんで勘弁して下さい!今の状態、俺には二人を護れる自信はありません」
「だ、そうです、討伐が一段落するの待ちましょう」
「…そうか…、でも、その頃にアレが…戻って来なければ良いけどな……」

 ハイレベルな冒険者である悪役令嬢達なら、視界に入り込んで手を振れば、多角的攻撃に備えた集中力で気付いてそれなりに対応し、会話できる状態を準備してくれそうなモノなのだが、まだ、彼等はそこまで彼女達の事を熟知できていないようだった。

 …後日談…と言うか収穫と狩りを終え、分校の生徒と一緒に行う収穫祭にて……。
「学園で見掛けた覚えのない、貴族か商家系っぽい学院の女生徒さん達が、私達の狩りを見に来てましたけど気付いてまして?」
女生徒さんではないが、ラッフィナートよ!見覚えが無いとは、良い加減に彼等が可哀そうである。
「いつも仲良しの美人姉妹と付添いさんですね」
「そう言えば、居ましたね…、何の御用時だったのでしょう?」
「え?戦い方を見に来られたのではなくって?」
「あ…その可能性がありましたかw失念していました」
「これで疑問は解決ですねw」
あら残念、三人共に彼等の顔を覚えてなかったし、推測も間違ってるし、何も解決はしていない。ヒロインも、自分の攻略対象の顔を思い込みでスルーしてしまう程にしっかり覚えている訳では無いし、この物語の女性陣、大丈夫だろうか?基、メイン攻略対象であった男性陣の顔立ちや印象の薄さよ如何に!
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