オタク思考強めな腐女子が頑張ってみた

mitokami

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 未来に希望を持てない子供や大人が増えたっぽくて、剣と魔法が活躍する異世界への移転や転生が、ファンタジーの王道の仲間入りをした時代に生まれ育った私は今回、その様な目に遭って心底思う。
「疑似体験ならばやぶさかではない…、だが、しかし!それは仮想の物語であるから面白くて楽しいのであって…、実際、現実でファンタジックで自然豊かな世界を体験した場合…、日常生活に辛い面が多過ぎて、何事も楽しめる訳では無い…、寧ろ…普通に辛い…馴染めない……]したがって[実体験は、するモノでは無い]のだと実感した。そもそも、私は転生前からモブ思考、スリル満点なアクティビティや恋愛とかも[傍から眺めるのが一番]だと自負している。だから「誰か私と交代してくれ!」と切に願った。本気でな!

 電気・ガス・水道…完璧な公共設備が恋しす…衛生的な暮らしがしたい…、虫が入り込み辛い網戸、アルミサッシにゴム製パッキンが恋しいっす…小さな虫も嫌いだがマジで、虫が大きくて嫌だ…、前世の田舎で遭遇した軍曹…アシダカグモ(おっきくて見た目の怖い益虫)様!!御助け下さい!ほかの昆虫も嫌いだけど、願わくば大小様々なの殲滅を御願い致します…、最後に…魔物より魔物に寄生したノミ壁蝨ダニヒルが怖いよ…、何なのアレ!ホンット有り得ないんですけど!キモイだけじゃなく、ガチで恐怖!姿形や大きさが耐えられねぇ~……。
現実に異世界転生をする機会に恵まれ、選択肢を貰った方に忠告する。完全なアウトドア派じゃないなら、大自然を舞台とした冒険ファンタジー的な世界は拒否すべきだ!虫と不衛生さで心が死ぬる。

 因みに私、虫に対して、ただ単に怖がって逃げる派ではなく、殲滅する派です。自分が怖がって逃げた後、その場や、その近くで繁殖される事を考えてしまい…、確実に殺さねば…息の根を止めた姿を自分自身の目で確認せねば…、落ち着けなくて耐えられなく成るタイプの人間です……。
この世界でも(100均で売ってる感じのちゃっちい)[ハエタタキ(アンジュの異世界知識に寄る産物・アンジュの住む村で名産品として販売中)]を標準装備で率先して虫を殺しに動きますが、虫が平気な訳ではありません。本当に駄目でアカンヤツなのです。
平民の所でアンちゃんに「ハエタタキ…、そんなにキにいったのならプレゼントするのに…」と言われたけど、身に着けてた宝石の付いた髪留め二つを強引に押し付け「この世界にハエタタキを生み出してくれた事への感謝の気持ちやし受け取って!」と言って、貰って帰って来てしまった程に、私にとって、この世界では[ハエタタキ]が必需品です。
余談として、近い将来、オリハルコンとミスリルを使った合金で特別注文したハエタタキを祖父に買って貰い。隠し持つ形で標準装備する訳なのだが、虫嫌いは一生変わらない感じだ。

 そんな私がこれから住む場所は、奥深い渓谷と広大な森には無属性の魔素を含む水や草木、それを食べ育った草食の動物と魔物に昆虫・・、更にその肉を食らって育った雑食と肉食の動物や魔物との宝庫。

 と言う要素を加えなければ、分家ではありますが東の辺境伯の御令嬢[ガルディア・エストゥ]は、倫理や正義感を叩き込むタイプの祖父の影響を強く受け、生真面目で高飛車感漂う御堅い御令嬢に育っていた事でしょう。が、は、そうはなりません!
須らく、が…虫が…害虫の存在が悪いのです……。なので残念ながらの所為で、今の[ガルディア・エストゥ]は一般的な御令嬢には育つ事が出来ませんでした。

 虫嫌いが過ぎて、室内に入り込んだ虫を捕捉する為に培われた索敵能力。虫を殺す為の動体視力や身体能力を向上させる強化魔法。虫を殲滅する為に愛用する初期装備の竹製ハエタタキを破損させない為の付与魔法。周囲に余計な被害を出さない為の判断力に集中力、命中力と力加減、退治する時の思い切りの良さ等…、積み重ねが無駄に成らない[この世界]、本を読めば記憶力が上がる・走り込みをすれば足が速く成り簡単に体力が手に入る等、頑張りが追加効果を生み無駄に成らないファンタジー世界…、の所為で何時の間にか戦闘系スキルがアップし、何時の間にか上がってしまっていた初心者向けの魔物を倒せるだけの戦闘能力を買われ…、5才半時点で祖父に見出され、東の辺境伯騎士団に入れられてしまいました……。俗に言う幼少期からの英才教育です。父親からのも無茶振りが過ぎましたが、祖父からのも大概です。父と祖父も、所詮は親子だなって、その時に思ったよ。

 その東の騎士団員生活が、1年程経過した時期のある日ある時の事。
アンジュが言ってたメイン攻略対象4人中の2人に会う事に成るとか、何のフラグでしょうか?しくも、冒険者に必要な戦闘能力をゲットした後だったので、精神的な余裕は出来てたんだけどね!

 …と、まぁ…、そこまでは良しとして……。(良しとして良いのか知らんけど)
属性開花の儀式の後にやらかした結果にて、私が東の一族より北の一族から嫁いで来た曾祖母の魔法を強く引いている可能性があると判明。その翌年、今年の儀式でも色々あったとかで、生まれる前から決まっていたとか言う婚約の御話が、何時の間にか変更されてました。そもそも婚約者の事、確認するの忘れてたから、詳しい事は知らんかったけどねぇ~。な、御話。

 2人に出会って早々、御爺様に「近所に住みながら1年以上もの間、紹介し忘れていたが、コイツがオマエの従弟で元婚約者だ」とか「コイツが新しい婚約者だぞ」って紹介された時は、ちょっとびっくりしたよ。…の、詳しい話……。

 知らん間に、私の父親の兄の息子、本家[東の辺境伯]の子息[チュテレール・エストゥ]との婚約を破棄し、北の辺境伯の子息[ファレーズ・フォン・ノール]との婚約が成立したらしいです。
余談として、北の辺境伯側にも理由があって…、子息の婚約者[コリーヌ・ノール]が、この年の属性開花の儀式で、東の一族の色合いと魔力を得てしまい…、と言う御話が…婚約者の交換の成立に一役買ったとか買わなかったとか?裏話があるみたいだが…よぉ~知らん…、けど、これで、アンジュから聞いていた物語の御話や、前世で耳にした気がする話と同じ設定に成った訳です……。
巻き込まれ断罪される婚約の下準備が、ココで繋がるとか聞いてないよ?その婚約が成立する時期を知ってて婚約を回避できたか?は、知らんけどな。

 それにしてもだよ、私より一か月遅れで生まれ、6歳に成ってから東の辺境伯騎士団に入って来たアンジュの攻略対象で私の従弟、更に言えば私の初代婚約者でもあるチュテレールと、これから毎日、顔を合わせる事に成る上に、やべぇ~程にヤツとは気が合わねぇ~。
「ちょっとさきにうまれただけのくせに!」
(知らんがな)
「おじいさまにひきとられてゆうぐうされて、いいきになるなよ!」
(引き取られる事に成った経緯含め、引き取られて良い事あったかどうかは微妙だけど?)
「ぼくがさきにしなんをうけていれば、おまえになんてまけなかったんだからな!」とか色々と言って来て従弟が面倒…、結局、私との実力差で負け、奴は泣きながら走り去る事に成るのに…、事ある毎に、一方的に意味不明な嫉妬心で突っ掛かって来やがる…うぜぇ~……。

 時を近くして、と言うか今年、チュテレールが6歳で東の辺境騎士団に入るからと言う理由で、本来10歳からなのに7歳だけど今年から北の辺境騎士団に入れられたとか言う噂がある現在の婚約者ファレーズ。北と東の辺境騎士団が一緒に行う合同訓練で、そのファレーズとも顔合わせるのだけど、彼とも気が合わねぇ~ぞ!おっかしいなぁ~、ファレーズは寡黙設定だと耳にしていた気がするんだけど、寡黙が本気で迷子だ!
ホント嫌な話だけど、私にはファレーズと顔を合わせる度にチュテレールが2人いる様にしか思えない。つまり、コイツ等ってうるさ煩く、ウザウザくって、すっっっごくわずらわしい。だから、大っ嫌いだ。

 私が私に成らなかった時の私って、婚約者ファレーズの何処を如何やって好きに成ったんだ?私には正直に無理だぞ…好きになれる要素が無いねえ!祖父に言われたから仕方無く、巻き込まれてでの断罪回避の戦略を変更してまでしてやって、それなりに仲良くしてやろうと思ったんだけどな!無理な物は無理だった。
奴等が私の目の前で仲良くイチャコラする事がなければ…、こっそり、暗殺を試みていたかもしれない…、そう、本気で思う……。
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