オタク思考強めな腐女子が頑張ってみた

mitokami

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 飽く迄も、意図せず。(私が目立つ格好をしていないとは言えへんねやけれども)ファレーズとチュテレールの所為で、余計に目立ってしまった。
王弟スプランドゥール様の御気の召す儘に仕立てられた衣装。漆黒の根元から毛先に進むと深紅へと変化するオーブ王女の髪の色合いを…パイレーツロリータファッションで再現したショート丈のドレスにして…、それを着付けられている私は…今までオーブのオプション的な扱いで放置されていたのだと思われる……。
私の隣で制服を着ず同じ種類のデザインのドレスを着用しているオーブは、膝上丈の編み上げブーツとスカート部分が織りなす絶対領域を彩るガーターベルトの緩みを気にしながら「あら、何だか目立ってしまっているわね」と、ブリュレとスウルスの無罪を証明した時の事は忘れたかの模様。まるで何故に目立っているのかが分かっていない御様子なのが不思議ミステリーの始まりかもしれない。会場の所々に、この後の御茶会に向けて制服を着ずドレスアップしている生徒が居る所為で感覚が少しばかり麻痺していた可能性もある。
今まで目立たなかった事の方が、若しかするとオカシかったのかもしれない。が、ここは敢えて、気付かなかった事にしておこうと思っている。

 そして今、この時、私を知る者は勿論、私の事を今まで知らなかった者までが私を見て、暫し口を閉ざす。しぃ~んと静まり返った講堂。卒業式の会場。
続いて私を知る者は…口々に「ガルディア・エストゥはエルフの血でも引いているのでは?」等、ドワーフ説・ハーフリング説・コロポックル説等と色々な仮説を立て、合法ロリコン扱いで勝手に周囲を納得させ…、私の年齢をまだ信じられない者達は、オーブ王女が気に入って一緒に入学させ在学させている才能のある御子様説・王弟スプランドゥールが何処ぞから拾って来たペット説等で納得したとか…、但し、私の婚約者は[そう言う(ロリコン的)性癖の人]扱いで…(誰がロリか!失敬な!!)…酷く酷い御話……。
この学園、外交的に外に出せない王族を学園卒業後は教職員として閉じ込めている檻の役割もしているらしく、他にも問題のある王籍を持つ人物が影日向に存在しているらしい。で!歴代問題を起こす教員も、ホボホボ王の血族だとか?それって問題を抱えた王の血族が多過ぎやしませんかね?そして、皆々様、酷い事に慣れ過ぎてはいませんか?在学している生徒兼王子が婚約問題で暴走するのが不定期で有る事が普通で、前例も沢山あって通常運転って、ホント、酷い学園だ。流石、乙女ゲームの世界。(注意・・!! 過度な偏見です!殆どの乙女ゲームは、ドロドロ無しのメルヘンでドリーミングな感じですよ!ある意味ファンタジーでもあります)

 因みに今まで、どんな理不尽な理由でも…、断罪劇込みの婚約破棄に失敗した王子様は存在しなかった…とか……。と、言う事で!これからも、王子様の浮気に寄る婚約者への婚約破棄宣言、断罪劇の失敗の筋道は、作りやすい環境にしといたりたいな♪って思った今日この頃です。

 でもどれが、どの行動が功を奏したんかが分からんのよな。って事はあっても、グダグダに成った今回の断罪劇。
「癒しの術を行使できる聖女だぞ?アンジュ譲が嘘を言ったとでも言うのか?!」とヴォルカン王子は主張しているが、そもそも宗教自体が腐敗して、人を駄目にし身内を殺す信仰と成っていたり、聖職者が汚職に手を染めてる事だって普通にある事だ。質素・倹約をモットーとしている筈の神殿の神官が肥え太っている時点で気付いて欲しい。都会で本当に質素な生活をしていれば、基本的に太る事は無かろうて。(但し、実りの多い田舎の農村地帯限定…、金銭の御布施が少なく、捧げモノが生モノで…神殿で消費し切らぬレベルの場合…、勿体無い精神で食べて太る神官が居ない事も無い事は忘れてはイケナイ…、偏見だけでの断罪は駄目!絶対に!……)
王子様に庇われるアンジュの方は「私が主人公の筈でしょ?」「ヒロインは私なのよ!」「何でこんなにバグってるのよ!」「あぁ~もうっ!リセットしたい!」等、一般人に取っては意味の分からない事を口走っている。いい加減にこれはゲームではなく、これはこれで現実の世界なのだと気付いて欲しい所だ。

 この時、私はオーブ王女の横でファレーズとチュテレールに何かしら「俺達の話をちゃんと聞いてるのか?」と話掛けられ適当に返事をしていた。完全に部外者面して主人公をアンジュとする乙女ゲームのモブキャラとして行動していたつもりだったのだが、空気読まないヴォルカン王子に寄って、物語の中心軸に引っ張り出される事と成る。(注意・・! これはガルディア側から見た見解です、周囲から見た見解とはきっと多分、異なっています)

 そんな訳で、ヴォルカンが仁王立ちで私の視界に入り込み、名指し指差し「ガルディア・エストゥ!オマエが犯人だな!」と声を少し裏返しつつ叫んだのである。
「…は?何のやねん…また冤罪か?アホらしゅうてやってられんわ…、後、人様を指差すなっちゅうに…躾が成ってへんなぁ~もうっ……」
「その通りだわ、ガルちゃん偉い!賢い!可愛い!!」
「オーブ、子供扱いしいひんといたってな?私等、同じ年齢おないやで?(最近、私の年齢を忘れてへん?)」
ホンマさっきより、更に目立ってしもて…辛いわぁ……。

 そんな私の気も知らずヴォルカンは「黒幕はオマエだろ!」と再度、私に対して言い「オマエの所為で俺の立場がおかしく成っている」と詰め寄ろうとしファレーズとチュテレールに阻止されている。
「そうだわ!アナタ!私の逆ハーエンドを邪魔したでしょ!私は嘗て、アナタに邪魔しないでって言った筈よ!」
あ、アンちゃんも話に入ってきはった。
でもな「私、風紀委員に入って邪魔するな!としか、聞いてへんで?やから風紀委員成ってへんし?」ある程度、言う事聞いたった思うねん。

「はっ…アナタ!アナタも転生者なのね!だから邪魔したんでしょ?」
「…(気付くんおっそ!めっさ、今更やなあ~)…っつか、ちごても婚約者を奪われて、冤罪で断罪されるん分かってて受け入れる人、おれへん思うで?」
「何を誤魔化そうとしてるの?その大阪弁が何よりの証拠よ!」
「ん?私、大阪人ちゃうよ?これ、関西弁やし」
「何が違うのよ!意味分かんない!」
「違うのは、前世で住んどった地域とちゃうかな?」
「何なのよアンタ!ホント、意味分かんないんですけど!」
「…(それ、こっちの台詞やで)…、浮気は勿論、分かっとうて浮気相手に成るんも意味分からんけどな、倫理観は何処行きはったん?迷子?捜索願出さなあかんレベル?」
「うるさい!黙ってて!!この、疫病神!恩を仇で返すとか何様よ!」と言いながら叩こうとしてきたアンジュの手は軽く避けときました。防御力値の高さで叩かれても私は痛くないんやけど、防御力値の高さ故に叩いた方が怪我する思てんよ。(意味分からん思った人は試しに、本気でセメント素材の壁でも素手で殴ってみれば良いんちゃうかな?普通に痛い思いする思うで?)

 それは相手を思っての事だったのだが、浮気相手に成るのが平気な理不尽の権化みたくな人には通じません。余計に怒らせてしまいました。ホント理不尽な御話です。
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