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01 野良猫ライフ終了(ΦωΦ)☆
003 藤閒夏樹
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僕の姉[秋菜]は、去年の12月14日に弾丸ツアーに出掛けて体調を崩し、風邪が治りきらぬままの1月30日。「赤穂浪士が呼んでいるの!」と再び弾丸ツアーに出掛け、帰って来た数日後、肺炎を拗らせ亡くなった。
元々は武将ファンで…、途中、刀剣博物館に通う程に、刀剣にド嵌まりし…、1年前までは…新選組フリークだったと言うに……。ある日突然、忠臣蔵に興味を持ち、姉の夫[政宗さん]の飼う[ベタ]に対して無許可で[キラ・クラ]と名付け、息子の[信玄くん]の飼う[出目金]を[ナガノリ様]と勝手に呼び出した程度の[にわかファン]だったのにも拘わらず。忠臣蔵の舞台を巡って風邪を引き、自業自得の結果で、命を落としたのだ。
何て最期を遂げてるんだよ!と言いたく成る程、自由気儘な気質の姉だった。姉には本当に、残される者達の気持ちも考えて欲しかった。と、今でも思う。
それに、残されたのは夫と子供、両親と僕だけではない。実家で夫と子供と一緒に住んでいた姉には、結婚前から飼っていた黒猫の謙信♂。信玄くんが生まれてから飼い始めた柴犬の直江♀と、その息子である兼続♂がいた。
特に黒猫の謙信は、僕も姉と一緒に保護し、両親を説得するのも一緒に頑張り、飼って暫くしてからは、家族全員で可愛がっていたと言うのに、姉以外には懐かず。添い寝もしてくれず。
姉の死後も、姉の帰りを玄関で待ち続け…、少しづつ衰弱し…、とうとう先日、玄関の靴箱に凭れ掛かり…、途方に暮れたかの様に…、打ち拉がれ待ち疲れたかの様に俯き…、座ったまま亡くなってしまった……。「高齢だったから仕方が無い」「20年近く生きたんだから大往生だよ」父や政宗さんは言うけど…、謙信が死んだのは絶対に姉の所為だと、僕は思う……。
そんな翌日、家族皆で謙信をペットセレモニーに連れて行き、泣きながら鼻水を啜りながらも火葬して貰い。実家へ謙信の遺骨を送り届けた帰り…、僕は遣り切れない思いを胸に、一人で飲みに出掛け…、どう言う経緯があったか覚えていないけど…、更に翌日の朝…、目覚まし時計が鳴るのを無視して寝返りを打ち、惰眠を貪っていると…、日に透かすと小豆色…、毛を逆撫でると、毛の根元は鼠色…、良く全体を見てみれば、縞模様のある黒猫(?)に、朝の目覚めを強要されていた……。
その黒猫(?)は姉の死後の暫く後くらいから出勤時間に公園で見掛け、仕事終わりや深夜、コンビニに行く時とかに道端ですれ違う程度の顔見知りの猫だった。僕は何故、この猫を連れ帰って来てしまったのだろうか?詳細は当事者ながら不明である。
然も…、隣の部屋に住んでいる幼馴染みの山田一に救援を頼んだ後に気付いたのだけど…、壊した物を修理に出す為に準備した通販会社ゾンさんの箱に…、修理依頼を出そうと思って出しておいた保証書でもある御掃除ロボの取扱説明書を千切り入れ…、僕は臨時の猫用のトイレを玄関に設置していた様だ。黒猫(?)を連れ帰った時の僕の心境は謎である……。
多分、飼うつもりで公園か道端で拉致して連れて来てしまったのだろうけど、一体、僕は何をやっているのだろうか?謙信の死を知り、うっかり踏み壊してしまった御掃除ロボと真新しい床の傷を見て溜息を吐く。
不用意に連れ帰ってきてしまった猫の事もあるし、御掃除ロボの今後に付いても色々考えねば成らない。古い為にペットを飼うのも、改装も自由なアパートと言えど、床の傷は不味い気がする。傷は深くないが修繕しておかねば、棘が刺さりそうだ。それに猫を実家で飼ってはいたけど…、一人で世話をした事は無い……。何時も母や姉と一緒だった。もしもの時は、幼馴染みで親戚でもあるハジメちゃんが助けてくれるだろうけど、僕一人で世話が出来るであろうか?
不安は募るが…、頭の片隅で猫の名前は決定していた……。最初に出会った頃、黒っぽい毛並みの中に縞模様を発見してから浮かんでいた名前[景虎]。連れ帰ってみて、女の子だったとは思いもしていなかったけれども、これは何となく決定事項だ。
謙信の名の由来である武将の名前の幼名であり、その武将が養子にまで付けた名前だ。謙信に導かれる様に僕が自宅へ連れ帰ってしまった猫の名前にピッタリな気がする。気の所為かもしれないけどもw
それでも猫は「景虎」と僕が呼ぶと振り返り、時に「(^ΦωΦ^)にゃおぉ~ん」と返事をしてくれる。手を伸ばせば、近寄って来て匂いを嗅ぎ、擦り寄り、僕を見て「(^ΦwΦ^)にゃ~ん」声を掛けてくれる。多分、これで良いのだろう。
僕が景虎と戯れていると「トーマは景虎ちゃんを駅前の動物病院に連れてってきなさい!」ハジメちゃんが僕を急かした。そろそろ8時過ぎ、今から出れば受付の最初の方の順番を取れるだろうとの事。動物を飼い始めるなら、病院に掛ける時間はストレスに成るから出来るだけ最短。迷い猫である可能性を考え、動物病院や警察に「保護してます」って伝える事が必要らしい。日本の法律で、動物は物扱い。野良猫も落とし物扱いと成るらしい。そして、大方3ヶ月後には僕の物と成るだろうから、その頃に避妊手術をと獣医さんに勧められた。
元々は武将ファンで…、途中、刀剣博物館に通う程に、刀剣にド嵌まりし…、1年前までは…新選組フリークだったと言うに……。ある日突然、忠臣蔵に興味を持ち、姉の夫[政宗さん]の飼う[ベタ]に対して無許可で[キラ・クラ]と名付け、息子の[信玄くん]の飼う[出目金]を[ナガノリ様]と勝手に呼び出した程度の[にわかファン]だったのにも拘わらず。忠臣蔵の舞台を巡って風邪を引き、自業自得の結果で、命を落としたのだ。
何て最期を遂げてるんだよ!と言いたく成る程、自由気儘な気質の姉だった。姉には本当に、残される者達の気持ちも考えて欲しかった。と、今でも思う。
それに、残されたのは夫と子供、両親と僕だけではない。実家で夫と子供と一緒に住んでいた姉には、結婚前から飼っていた黒猫の謙信♂。信玄くんが生まれてから飼い始めた柴犬の直江♀と、その息子である兼続♂がいた。
特に黒猫の謙信は、僕も姉と一緒に保護し、両親を説得するのも一緒に頑張り、飼って暫くしてからは、家族全員で可愛がっていたと言うのに、姉以外には懐かず。添い寝もしてくれず。
姉の死後も、姉の帰りを玄関で待ち続け…、少しづつ衰弱し…、とうとう先日、玄関の靴箱に凭れ掛かり…、途方に暮れたかの様に…、打ち拉がれ待ち疲れたかの様に俯き…、座ったまま亡くなってしまった……。「高齢だったから仕方が無い」「20年近く生きたんだから大往生だよ」父や政宗さんは言うけど…、謙信が死んだのは絶対に姉の所為だと、僕は思う……。
そんな翌日、家族皆で謙信をペットセレモニーに連れて行き、泣きながら鼻水を啜りながらも火葬して貰い。実家へ謙信の遺骨を送り届けた帰り…、僕は遣り切れない思いを胸に、一人で飲みに出掛け…、どう言う経緯があったか覚えていないけど…、更に翌日の朝…、目覚まし時計が鳴るのを無視して寝返りを打ち、惰眠を貪っていると…、日に透かすと小豆色…、毛を逆撫でると、毛の根元は鼠色…、良く全体を見てみれば、縞模様のある黒猫(?)に、朝の目覚めを強要されていた……。
その黒猫(?)は姉の死後の暫く後くらいから出勤時間に公園で見掛け、仕事終わりや深夜、コンビニに行く時とかに道端ですれ違う程度の顔見知りの猫だった。僕は何故、この猫を連れ帰って来てしまったのだろうか?詳細は当事者ながら不明である。
然も…、隣の部屋に住んでいる幼馴染みの山田一に救援を頼んだ後に気付いたのだけど…、壊した物を修理に出す為に準備した通販会社ゾンさんの箱に…、修理依頼を出そうと思って出しておいた保証書でもある御掃除ロボの取扱説明書を千切り入れ…、僕は臨時の猫用のトイレを玄関に設置していた様だ。黒猫(?)を連れ帰った時の僕の心境は謎である……。
多分、飼うつもりで公園か道端で拉致して連れて来てしまったのだろうけど、一体、僕は何をやっているのだろうか?謙信の死を知り、うっかり踏み壊してしまった御掃除ロボと真新しい床の傷を見て溜息を吐く。
不用意に連れ帰ってきてしまった猫の事もあるし、御掃除ロボの今後に付いても色々考えねば成らない。古い為にペットを飼うのも、改装も自由なアパートと言えど、床の傷は不味い気がする。傷は深くないが修繕しておかねば、棘が刺さりそうだ。それに猫を実家で飼ってはいたけど…、一人で世話をした事は無い……。何時も母や姉と一緒だった。もしもの時は、幼馴染みで親戚でもあるハジメちゃんが助けてくれるだろうけど、僕一人で世話が出来るであろうか?
不安は募るが…、頭の片隅で猫の名前は決定していた……。最初に出会った頃、黒っぽい毛並みの中に縞模様を発見してから浮かんでいた名前[景虎]。連れ帰ってみて、女の子だったとは思いもしていなかったけれども、これは何となく決定事項だ。
謙信の名の由来である武将の名前の幼名であり、その武将が養子にまで付けた名前だ。謙信に導かれる様に僕が自宅へ連れ帰ってしまった猫の名前にピッタリな気がする。気の所為かもしれないけどもw
それでも猫は「景虎」と僕が呼ぶと振り返り、時に「(^ΦωΦ^)にゃおぉ~ん」と返事をしてくれる。手を伸ばせば、近寄って来て匂いを嗅ぎ、擦り寄り、僕を見て「(^ΦwΦ^)にゃ~ん」声を掛けてくれる。多分、これで良いのだろう。
僕が景虎と戯れていると「トーマは景虎ちゃんを駅前の動物病院に連れてってきなさい!」ハジメちゃんが僕を急かした。そろそろ8時過ぎ、今から出れば受付の最初の方の順番を取れるだろうとの事。動物を飼い始めるなら、病院に掛ける時間はストレスに成るから出来るだけ最短。迷い猫である可能性を考え、動物病院や警察に「保護してます」って伝える事が必要らしい。日本の法律で、動物は物扱い。野良猫も落とし物扱いと成るらしい。そして、大方3ヶ月後には僕の物と成るだろうから、その頃に避妊手術をと獣医さんに勧められた。
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