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03 吉原柄の法被と銀狐
019 異なる正義 1
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他人の不幸は蜜の味。結果的に無様ながら真相に辿り着いた結果、年季明け済みのサエさんが他の見世の切見世に通っていた訳が公となり。サエさんの通い先を管理していた見世に感謝され、サエさんが生活を援助していた1人の少女が不幸になった。
事の起こりは良く有る事。先に家族の生活を護る為に遊郭に売られた姉が居て、後から護った筈の妹も見世は違えど同じ遊郭に売られて来る御決まりのパターン。
吉原遊郭に限らず何処の遊郭でも、良く有る御話だが…、本当の名を捨てるように言われ…、禿…新造と…、先輩の金で衣食を与えられ養って貰い…、事前に選択肢も、心積もりの時間と勉強もさせて貰ったにも拘わらず…、恩を仇で返すストーリー……。
結果、売られてき来た時に見世の楼主とかから与えられた源氏名も、花魁として体を売るチャンスを「出来ない」と言って、水揚げしてくれた御客様を殴って怪我させ台無しにして降格。言い訳を言葉にする事を許されず。仕切り直しを願い出る事は認められていない。
源氏名すら名乗る事を禁じられ…、吉原では…江戸の両国にある[四ツ目屋]が売る蝋丸と言う媚薬等で、仕事が癖に成る様に躾られるか…、妓楼専属の水揚げ男に仕事が出来る様に仕込まれ…、売り専門の方に行かされる…定番の物語……。
今回は格安の河岸見世落ちでは無く、更に下の切見世の中の切見世、先輩等に生活の援助をして貰えない局見世に置かれた売り出されたばかりの少女と、先に売られ年季明けした姉[サエさん]の御話だ。私はサエさんに「面白半分で人の秘密を暴くんは、あきまへんえ!」と怒られた後…、見世に帰って事と次第をアキノ兄さんに報告したのだが…、思う所がある……。
これは、私個人の意見である。与えられた仕事が嫌で生活に困窮した妹の為に、生活の援助をした姉であるサエさんの正義が、良いモノだとは思えないのだ。
何せ、サエさんの妹は奴女郎。高確率で親の罪で、であろうが…、金で解決できる案件…、親類縁者に助けを求め、金を支払って貰って身元を引き受けて貰えば…、遊郭に入る必要は無かった種類の…罪に対する罰でサエさんの妹は、この吉原遊郭に入ったのだ……。譬え、理不尽な物事で問われた罪に対する罰だとしても、清算しなければイケナイだろう。
それだけでは無い。新人が局見世に入れらる事は少なく、入れられた場合には[必ず理由がある]のだ。サエさんが自分の妹にした[生活への援助]は、その意図を無視し、無駄にした事に他ならない。寧ろ、営業妨害甚だしい限りなのだ。そして、サエさんの良かれと思った行動に寄り、サエさんの妹は、所属する見世から見限られた。
そもそも、妓楼に売られたら必ず遊女に成る訳では無い。仕事は幾らでもあり、稼ぎ手である遊女達を敬い、年季明けと質の良い寝床、手荒れ無く綺麗に着飾る等の贅沢を放棄すれば、遊女以外の仕事を選ぶ事が出来る。
土間の台所で料理する料理番の手伝いをし、出来た料理を配膳し、食事が終われば片付け、掃除や洗い物をする下働き。御針部屋で日がな一日縫い物をし続ける御針子さん。台所の下働きに灰や米のとぎ汁を貰い受け…、灰を入れた灰汁桶に水を入れ、桶の下の口から滴り落ちた灰汁や米のとぎ汁を使って、足で踏み洗い又は、臼に入れて杵で叩いて…、着物は縫い目を解き、一枚の布に戻して…、下着はそのまま洗う洗濯係……。米のとぎ汁や茶殻と、古くなった布で拭き掃除、又は茶殻を利用した掃き掃除する係。素質があれば芸者や何かの仕事だって存在する。
それもこれも、辛く厳しい一面を持つ仕事だけれども…、総て、稼ぎ手である遊女達の稼いだお金で養って貰う為…、働き手に対して偉そうな態度を取る奴に間口は開かない……。
サエさんの妹の様に、与えられる事を当たり前だと思い。良いモノを与えられる権利だけ主張して、先行投資だけ見て自分で将来の仕事を選び、時が来て与えられた仕事を「こんな仕事は自分には出来ない」と拒絶し降格され、切見世送りになって、その切見世長屋の一室で「怖い思いをした」「酷い目に遭った」と引き籠もって、姉に生活の援助して貰って働かないのは、如何なモノか?
心の病があってとか関係ない。権利を主張して得たのならば、その対価は支払うべきだろう。切見世長屋を管理する見世も、売上が無いのに、その部屋で引き籠もり居座られるのは困るのだ。
事の起こりは良く有る事。先に家族の生活を護る為に遊郭に売られた姉が居て、後から護った筈の妹も見世は違えど同じ遊郭に売られて来る御決まりのパターン。
吉原遊郭に限らず何処の遊郭でも、良く有る御話だが…、本当の名を捨てるように言われ…、禿…新造と…、先輩の金で衣食を与えられ養って貰い…、事前に選択肢も、心積もりの時間と勉強もさせて貰ったにも拘わらず…、恩を仇で返すストーリー……。
結果、売られてき来た時に見世の楼主とかから与えられた源氏名も、花魁として体を売るチャンスを「出来ない」と言って、水揚げしてくれた御客様を殴って怪我させ台無しにして降格。言い訳を言葉にする事を許されず。仕切り直しを願い出る事は認められていない。
源氏名すら名乗る事を禁じられ…、吉原では…江戸の両国にある[四ツ目屋]が売る蝋丸と言う媚薬等で、仕事が癖に成る様に躾られるか…、妓楼専属の水揚げ男に仕事が出来る様に仕込まれ…、売り専門の方に行かされる…定番の物語……。
今回は格安の河岸見世落ちでは無く、更に下の切見世の中の切見世、先輩等に生活の援助をして貰えない局見世に置かれた売り出されたばかりの少女と、先に売られ年季明けした姉[サエさん]の御話だ。私はサエさんに「面白半分で人の秘密を暴くんは、あきまへんえ!」と怒られた後…、見世に帰って事と次第をアキノ兄さんに報告したのだが…、思う所がある……。
これは、私個人の意見である。与えられた仕事が嫌で生活に困窮した妹の為に、生活の援助をした姉であるサエさんの正義が、良いモノだとは思えないのだ。
何せ、サエさんの妹は奴女郎。高確率で親の罪で、であろうが…、金で解決できる案件…、親類縁者に助けを求め、金を支払って貰って身元を引き受けて貰えば…、遊郭に入る必要は無かった種類の…罪に対する罰でサエさんの妹は、この吉原遊郭に入ったのだ……。譬え、理不尽な物事で問われた罪に対する罰だとしても、清算しなければイケナイだろう。
それだけでは無い。新人が局見世に入れらる事は少なく、入れられた場合には[必ず理由がある]のだ。サエさんが自分の妹にした[生活への援助]は、その意図を無視し、無駄にした事に他ならない。寧ろ、営業妨害甚だしい限りなのだ。そして、サエさんの良かれと思った行動に寄り、サエさんの妹は、所属する見世から見限られた。
そもそも、妓楼に売られたら必ず遊女に成る訳では無い。仕事は幾らでもあり、稼ぎ手である遊女達を敬い、年季明けと質の良い寝床、手荒れ無く綺麗に着飾る等の贅沢を放棄すれば、遊女以外の仕事を選ぶ事が出来る。
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サエさんの妹の様に、与えられる事を当たり前だと思い。良いモノを与えられる権利だけ主張して、先行投資だけ見て自分で将来の仕事を選び、時が来て与えられた仕事を「こんな仕事は自分には出来ない」と拒絶し降格され、切見世送りになって、その切見世長屋の一室で「怖い思いをした」「酷い目に遭った」と引き籠もって、姉に生活の援助して貰って働かないのは、如何なモノか?
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