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03 吉原柄の法被と銀狐
020 異なる正義 2
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遊郭に在る妓楼側が思う罪が明るみに出た。
サエさんは、通い先を管理する見世の若い衆が局見世の遊女の間男となり、仕事をさぼっている事を知って、その若い衆に気付かれぬ様に気を付けて、自分の妹の元へ援助物資を持って通っていたらしい。
疑いだけで罰する事をしない吉原遊郭でも、物証や証言等の証拠で罪を問う。許しを請う謝罪の言葉も証拠と成り、姉の所為にするサエさんの妹の言い訳で、サエさんの罪も明白に成った。
結果的にちゃんと管理者としての仕事もせず、局見世の遊女を摘まみ食いしていた若い衆が処分され…、摘まみ食いされてた方は、身代金を上乗せされる処罰を受け…、サエさんの妹は働く事を覚えず[働かなければ生きていけない事]を理解できなかったと判断される……。
その為にサエさんの妹は罰金を科せられ、見世物小屋へと連行された。17世紀に広められた生類憐れみの令の御陰で獣姦は無くとも、それに準ずる見世物に出演させられて、局見世で働く方がマシな生活へと落とされる事と成るであろう。
茜様は艶やかに微笑み、私に対して「えぇ~仕事振りやったねw」と、人目のある場所で褒め称えてくれた。サエさんには相手方の楼主に頭を下げさせ「ウチの監督不行き届きやったわ、ごめんなぁ~…」と謝罪し「今度、遊びに来たってやw料金は勉強するさかいww」と言っていた。茜様は、サエさんを庇う形で話を終わらせる。
今回の件を奉行所に持ち込まないのと、サエさんに直接の罰を与えないのは、優しさか否か?少なくとも、茜様の正義の範囲から出なければ、罰せられる事は無い。同じく茜様の手駒であるサエさんは茜様の正義を知っていた筈だった。
でも、今回のサエさんは、その場でサエさんの妹が所属する見世の楼主に口先で謝ってはいたけど、反省するに至っていない御様子だ。茜様に後頭部を押さえ付けられたサエさんの憤りや、私への怒りが、その目からヒシヒシと伝わって来る。
私は私の判断で、茜様の指示に従い。私を睨むサエさんに対して薄く笑って見せた。血の繋がった兄の方に、サエさんの怒りの矛先が向かなかった事に感謝しながら「もう、見世に迷惑掛けないで下さいね♪」と言う言葉でサエさんの背中を押す。これで、自らの怒りや憤りの中に正義を見出した[怒る狂信者]の出来上がりだ。どんなに狡猾な人間でも、こうなってしまっては普通の愚か者と成り果てる。愚か者の行動は、読みやすく狩りやすい。掛ける時間も短く、狩り手が心を痛める時間も短く済む。
その後、私は念の為、実の兄の方に護衛を付けて貰い。茜様の正義に従い。自分が狙われた時の為、周囲を巻き込まない囮と成れる立ち位置に居る事を心掛け、サエさんを監視する者、サエさんの妹を監視する者と連携してサエさんへちょっとした罠を掛けた。
闇夜に白地の提灯。目立つ色合いの青い吉原柄の法被と長く白い髪は悪目立ちし、数日の内に証言を得られる獲物が数匹、私と言う罠に掛かった。前金や酒代の出費、成果の上がらぬ計画にサエさんは嘸や腹を立てた事だろう。
続いて、兄が標的に成ったっぽい。[サエさんが局見世に通っていた訳]を身内だけで共有し、外には出さなかった事から、ワンチャン有ると思ったのだろうな。
サエさんには残念な事に、我が血縁の兄[春男]は女性が苦手で無垢。字は読めても、焚き染めた香や、移した紅の意味に辿り着けない。
犬の様に尻尾振ってサエさんが春男に渡した[誰にも内緒で会って欲しい]と言う手紙に動揺し…春男は「悩んでて、相談にでも乗って欲しいのかな?でも…」と、それを幼馴染みで親友の孝造に見せて相談した事から発覚した……。
女性に対して御喋りな孝造の活躍で井戸端会議の御題となって、皆が知る公然的な秘密と成り。何も知らない御近所さんの恋バナの華が咲き誇り、近所の世話好きなオバチャンの御節介に寄り、幾つかの事で事無きを得たらしい。
…が、しかし…コレって…、目視で確認された物証や、サエさんに声を掛けられ話を持ち掛けられた男色家の人の話から推測するに…、私に対して[似た感じの同じ気持ちを味わえ]的なアレで、兄を性的に襲わせようとしてたんだろうな…、我が兄が空気読めない御花畑な逸材でホントに良かったよ……。サエさん、罪状増えなくて良かったねw
サエさんは、通い先を管理する見世の若い衆が局見世の遊女の間男となり、仕事をさぼっている事を知って、その若い衆に気付かれぬ様に気を付けて、自分の妹の元へ援助物資を持って通っていたらしい。
疑いだけで罰する事をしない吉原遊郭でも、物証や証言等の証拠で罪を問う。許しを請う謝罪の言葉も証拠と成り、姉の所為にするサエさんの妹の言い訳で、サエさんの罪も明白に成った。
結果的にちゃんと管理者としての仕事もせず、局見世の遊女を摘まみ食いしていた若い衆が処分され…、摘まみ食いされてた方は、身代金を上乗せされる処罰を受け…、サエさんの妹は働く事を覚えず[働かなければ生きていけない事]を理解できなかったと判断される……。
その為にサエさんの妹は罰金を科せられ、見世物小屋へと連行された。17世紀に広められた生類憐れみの令の御陰で獣姦は無くとも、それに準ずる見世物に出演させられて、局見世で働く方がマシな生活へと落とされる事と成るであろう。
茜様は艶やかに微笑み、私に対して「えぇ~仕事振りやったねw」と、人目のある場所で褒め称えてくれた。サエさんには相手方の楼主に頭を下げさせ「ウチの監督不行き届きやったわ、ごめんなぁ~…」と謝罪し「今度、遊びに来たってやw料金は勉強するさかいww」と言っていた。茜様は、サエさんを庇う形で話を終わらせる。
今回の件を奉行所に持ち込まないのと、サエさんに直接の罰を与えないのは、優しさか否か?少なくとも、茜様の正義の範囲から出なければ、罰せられる事は無い。同じく茜様の手駒であるサエさんは茜様の正義を知っていた筈だった。
でも、今回のサエさんは、その場でサエさんの妹が所属する見世の楼主に口先で謝ってはいたけど、反省するに至っていない御様子だ。茜様に後頭部を押さえ付けられたサエさんの憤りや、私への怒りが、その目からヒシヒシと伝わって来る。
私は私の判断で、茜様の指示に従い。私を睨むサエさんに対して薄く笑って見せた。血の繋がった兄の方に、サエさんの怒りの矛先が向かなかった事に感謝しながら「もう、見世に迷惑掛けないで下さいね♪」と言う言葉でサエさんの背中を押す。これで、自らの怒りや憤りの中に正義を見出した[怒る狂信者]の出来上がりだ。どんなに狡猾な人間でも、こうなってしまっては普通の愚か者と成り果てる。愚か者の行動は、読みやすく狩りやすい。掛ける時間も短く、狩り手が心を痛める時間も短く済む。
その後、私は念の為、実の兄の方に護衛を付けて貰い。茜様の正義に従い。自分が狙われた時の為、周囲を巻き込まない囮と成れる立ち位置に居る事を心掛け、サエさんを監視する者、サエさんの妹を監視する者と連携してサエさんへちょっとした罠を掛けた。
闇夜に白地の提灯。目立つ色合いの青い吉原柄の法被と長く白い髪は悪目立ちし、数日の内に証言を得られる獲物が数匹、私と言う罠に掛かった。前金や酒代の出費、成果の上がらぬ計画にサエさんは嘸や腹を立てた事だろう。
続いて、兄が標的に成ったっぽい。[サエさんが局見世に通っていた訳]を身内だけで共有し、外には出さなかった事から、ワンチャン有ると思ったのだろうな。
サエさんには残念な事に、我が血縁の兄[春男]は女性が苦手で無垢。字は読めても、焚き染めた香や、移した紅の意味に辿り着けない。
犬の様に尻尾振ってサエさんが春男に渡した[誰にも内緒で会って欲しい]と言う手紙に動揺し…春男は「悩んでて、相談にでも乗って欲しいのかな?でも…」と、それを幼馴染みで親友の孝造に見せて相談した事から発覚した……。
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