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お慕い申しておりました
こんな終わりは聞いてません!
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「カタリーナ・リリアンド・リッセン!婚約破棄を要求する!」
……は?
ここで話を進めてもいいのですけど、少し説明することに致しましょうか。
遡ること12年前
わたくし、リーナこと、カタリーナ・リリアンド・リッセンは、この国の第一王子である。アーノルド・ベルンハルト・シュバルツ・ビクトリア様の婚約者になりました。
公爵家である私との婚約はまぁ、妥当でしたわね。特に問題もないのでそのまま婚約を進めていましたところ、
伯爵令嬢の……マリー?と言いましたかしら?が現れ、王子はマリーさんに、恋をしてしまったらしいのです。
笑える話でしょう?
そして18歳の王子の誕生パーティーで、婚約破棄されましたの。
話を脱線してすみませんでしたわね。続きをどうぞ。
現在~
(馬鹿だ馬鹿だとは思っておりましたが、全く。このクソ野郎。)
「…いいでしょう。婚約破棄応じましょう。ですがひとつ聞きたいですわ。明確な理由はありまして?親が決めた婚約者ですもの、互いの気持ちなど入っていなくて当たり前でしょう?それを、愛しているから、などと言う腑抜けた理由で、この国の未来を左右する、婚約を変えられるとでも?」
王子は顔をしかめている。
マリーが何かを耳打ちしているようだ。
(余計なことをしてくれますわね。)
「お前はこの可憐で愛らしくも美しいマリーに嫉妬していたのだな?!」
(はぁ?可憐で愛らしくも美しい?下品であざとくも醜いの間違いですわ。)
「何と?ー今何とおっしゃいました?」
「この可憐で愛らしくも美しいマリーに嫉妬し、虐げていたのだろうと言っている!」
名前もろくに覚えてないような方どうやっていじめるのか……
「虐げてなどいません。ただ、音を立てて食べていたら下品だと、位の高いものより先に口を開くのは、マナー違反だと、ティーカップを鷲づかむのはやめた方が良いと、一般的なことを教えて差し上げたのよ?」
(マリーがニヤリと笑う)
「ほらまた!私をそんなふうに虐げて!」
(うるさいキンキン声がひびきますわ。)
「マナー違反は、お前だろう!リーナ!」
(クソ野郎。)
そんな気持ちを閉じ込めて。笑顔でこう言う
「はい?」
「マリーは時期女王陛下になる女だぞ!公爵
令嬢ごときが、愚弄していい女ではない!」
全く、話が通じないようね。
「もういいですわ。それで、婚約解消致しましょう。あぁ、でも、私のブティック15店舗、アスティア鉱山等、私の運営しているものは全て私のものでございますので、今までの総額……六兆ベルン(日本円にして6兆)早急にお返し寝返るかしら。」
クソ野郎……じゃなかった。王子がくっとした顔をしている。
「どこまで卑劣な女だ!」
「卑劣?ですって?私が私の力で積み上げたものでしてよ?」
そうよ、あなたの妻になるために……
「私が得た利益を婚約者の特権とやらで、そちらの、マリー様に使い込んでいたのですから、婚約解消した今、婚約者の特権なんてございません」
「さぁ、早急にお返しください。」
「わかった……。」
(さすがの王子もなんも言えないわね。)
「それでは、皆様失礼致します。」
(止まれ涙よ。あんな王子のために、流してやる必要はない。でも、そんな王子を私はどうしようもなく、愛してしまったのだ。)
その三日後のことだった。
婚約者として認められたマリーは、ある日階段から突き飛ばされた。
「カタリーナ・リリアンド・リッセン時期女王陛下殺害未遂の容疑で死刑とする。」
私の平穏は全て崩れ落ちていった。
「私は何もしておりません。」
その言葉をかき消すように牢屋の扉がしまった。
「いい気味だな、リーナ」
(うるさい、)
「あら、どこかのアホだと思ったら、王子様ではありませんか。」
「お前には、ガッカリだ。」
(うるさいなぁ)
「ガッカリとは?」
「元々気に食わなかったのだ。勉学も、剣術も、魔術も、全てにおいて、俺を追い抜いて行くお前が。俺は、ずっと、憎んでいた。」
こんな弱音吐くつもりではありませんでしたのよ?
(私恨まれなければならないのですか。)
「……ですのよ?」
アーノルドがこちらを見ている、
「なんだ?」
「12年間ですのよ?私12年間ずっと、あなたのために生きてきましたのよ。」
(何を言ってるのでしょう私)
「勉学も、剣術も、魔術も全て!あなたのために頑張ったことよ?!あなたが12年前私にリーナの頑張っているところが好きだと一言仰ってくれたから、宝石を買うお金で、本を買いましたわ、遊ぶ時間で、剣術をならいましたわ、手が傷だらけになるまで、魔術を練習しましたわ!」
「全部、あなたのためにー」
「それでも、私あなたに恨まれてしまいましたのね。私の傷だらけの手を見て、頑張った証だと仰ったのも、作った料理を美味しいと言ってくれたのも、全部恨みながらしたことでしたのね。12年間も、くだらない芝居をさせてしまい申し訳ありません。」
1週間後ー
「歩け!」
「恨んだ女が死ぬのです。最後くらい、本当の笑顔で、笑ってくださいな。」
「お慕い申しておりました。アーノル
ド……」
「待っ!」
ガシャンッ
私は人生を終えた。
……は?
ここで話を進めてもいいのですけど、少し説明することに致しましょうか。
遡ること12年前
わたくし、リーナこと、カタリーナ・リリアンド・リッセンは、この国の第一王子である。アーノルド・ベルンハルト・シュバルツ・ビクトリア様の婚約者になりました。
公爵家である私との婚約はまぁ、妥当でしたわね。特に問題もないのでそのまま婚約を進めていましたところ、
伯爵令嬢の……マリー?と言いましたかしら?が現れ、王子はマリーさんに、恋をしてしまったらしいのです。
笑える話でしょう?
そして18歳の王子の誕生パーティーで、婚約破棄されましたの。
話を脱線してすみませんでしたわね。続きをどうぞ。
現在~
(馬鹿だ馬鹿だとは思っておりましたが、全く。このクソ野郎。)
「…いいでしょう。婚約破棄応じましょう。ですがひとつ聞きたいですわ。明確な理由はありまして?親が決めた婚約者ですもの、互いの気持ちなど入っていなくて当たり前でしょう?それを、愛しているから、などと言う腑抜けた理由で、この国の未来を左右する、婚約を変えられるとでも?」
王子は顔をしかめている。
マリーが何かを耳打ちしているようだ。
(余計なことをしてくれますわね。)
「お前はこの可憐で愛らしくも美しいマリーに嫉妬していたのだな?!」
(はぁ?可憐で愛らしくも美しい?下品であざとくも醜いの間違いですわ。)
「何と?ー今何とおっしゃいました?」
「この可憐で愛らしくも美しいマリーに嫉妬し、虐げていたのだろうと言っている!」
名前もろくに覚えてないような方どうやっていじめるのか……
「虐げてなどいません。ただ、音を立てて食べていたら下品だと、位の高いものより先に口を開くのは、マナー違反だと、ティーカップを鷲づかむのはやめた方が良いと、一般的なことを教えて差し上げたのよ?」
(マリーがニヤリと笑う)
「ほらまた!私をそんなふうに虐げて!」
(うるさいキンキン声がひびきますわ。)
「マナー違反は、お前だろう!リーナ!」
(クソ野郎。)
そんな気持ちを閉じ込めて。笑顔でこう言う
「はい?」
「マリーは時期女王陛下になる女だぞ!公爵
令嬢ごときが、愚弄していい女ではない!」
全く、話が通じないようね。
「もういいですわ。それで、婚約解消致しましょう。あぁ、でも、私のブティック15店舗、アスティア鉱山等、私の運営しているものは全て私のものでございますので、今までの総額……六兆ベルン(日本円にして6兆)早急にお返し寝返るかしら。」
クソ野郎……じゃなかった。王子がくっとした顔をしている。
「どこまで卑劣な女だ!」
「卑劣?ですって?私が私の力で積み上げたものでしてよ?」
そうよ、あなたの妻になるために……
「私が得た利益を婚約者の特権とやらで、そちらの、マリー様に使い込んでいたのですから、婚約解消した今、婚約者の特権なんてございません」
「さぁ、早急にお返しください。」
「わかった……。」
(さすがの王子もなんも言えないわね。)
「それでは、皆様失礼致します。」
(止まれ涙よ。あんな王子のために、流してやる必要はない。でも、そんな王子を私はどうしようもなく、愛してしまったのだ。)
その三日後のことだった。
婚約者として認められたマリーは、ある日階段から突き飛ばされた。
「カタリーナ・リリアンド・リッセン時期女王陛下殺害未遂の容疑で死刑とする。」
私の平穏は全て崩れ落ちていった。
「私は何もしておりません。」
その言葉をかき消すように牢屋の扉がしまった。
「いい気味だな、リーナ」
(うるさい、)
「あら、どこかのアホだと思ったら、王子様ではありませんか。」
「お前には、ガッカリだ。」
(うるさいなぁ)
「ガッカリとは?」
「元々気に食わなかったのだ。勉学も、剣術も、魔術も、全てにおいて、俺を追い抜いて行くお前が。俺は、ずっと、憎んでいた。」
こんな弱音吐くつもりではありませんでしたのよ?
(私恨まれなければならないのですか。)
「……ですのよ?」
アーノルドがこちらを見ている、
「なんだ?」
「12年間ですのよ?私12年間ずっと、あなたのために生きてきましたのよ。」
(何を言ってるのでしょう私)
「勉学も、剣術も、魔術も全て!あなたのために頑張ったことよ?!あなたが12年前私にリーナの頑張っているところが好きだと一言仰ってくれたから、宝石を買うお金で、本を買いましたわ、遊ぶ時間で、剣術をならいましたわ、手が傷だらけになるまで、魔術を練習しましたわ!」
「全部、あなたのためにー」
「それでも、私あなたに恨まれてしまいましたのね。私の傷だらけの手を見て、頑張った証だと仰ったのも、作った料理を美味しいと言ってくれたのも、全部恨みながらしたことでしたのね。12年間も、くだらない芝居をさせてしまい申し訳ありません。」
1週間後ー
「歩け!」
「恨んだ女が死ぬのです。最後くらい、本当の笑顔で、笑ってくださいな。」
「お慕い申しておりました。アーノル
ド……」
「待っ!」
ガシャンッ
私は人生を終えた。
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