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橋本くんが嫌いなタイプ。
②
しおりを挟む男子「はよー橋本」
遥「はよー」
司「ねぇ。やめてください。」
先輩「そんな格好してさ、朝から誘ってんのかなって思うしょ。」
司「誘ってない、ですし。」
先輩「そんな体して、遊んでんだろ。」
司「っそんでない。こっちはあなたたちみたいに、性欲ばっかじゃないですし、体で決めつけるなんて不愉快です!」
こんなとこで、こんなふうに聞き耳立てて何やってんだろ。
遥「中井さん。」
ーコンプレックスつついて、何様だよー
確かにそうだ。
何様だよ。
S女「わぁー美味しそー」
遥「ほんとだね」
S女「来週から会えなくなりそう~」
遥「なんかあったの?」
S女「遠距離中の彼氏がこっち来るんだってー」
遥「え~最低ー」
S女「酷い~!遥くんだって似たようなもんでしょ?」
遥「俺は彼女いないよぉ」
S女「え~ほんとかな~ってすごーい!遥くんあの人すっごいスタイルいい」
遥「え~どれどれ?
ほんと、だ。」
司「……何してんの。」
遥「いや、これは、違くて!」
司「お邪魔してごめん」
遥「ちがうって!」
S女「何ー彼女?」
遥「全然ー前の。席の人」
S女「わかった!好きなんだ?」
遥「ははっないって!」
ありえねぇって
どうみたって嫌いなタイプ。
男子「やっと部活オフだー!」
男子「他の部活オフなのに、野球部だけ部活あるとか可哀想」
男子「てか、橋本は?」
男子「なんかいないっぽい」
男子「今度誘うかー」
母「あんた、字綺麗ね。」
「これは、たまたま。隣の席の人が、習字やってて。書いてみないかって。」
母「…すごいじゃん。」
「俺は心に届く文字を書く!」
「すげーはるちゃんカッケー!」
「知ってるー」
「はるちゃんうぜ~」
「え~顔は?」
「カッケー。けどやっぱりうぜ~」
ははっ
いつか
いつか届くと思って、書いた。
家族、愛、永遠。
ありえないような、願いだけの文字を。
何度も。
何度も。
その背中には届かないとしても。
ああ。そっか。
司「橋本くん?」
あの人の後ろ姿に似てるんだ。
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